プーランク:「牝鹿」組曲【聴いてみよう】Poulenc: ”Les Biches” Suite

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プーランク:「牝鹿」組曲【YouTube】

カルラ・フラッチ演出ローマ・オペラ・バレエ団 バレエ・リュス・フェスティバル・ローマ 2009 の動画です。
ハワード・サイエットによる再演とのこと。牝鹿が、バレエ音楽だとは知っていましたが、初めて動画で拝見しました。まるで、コスプレ、メイド喫茶みたいですよね。あっ、失言しました。出典:YouTube Les Biches by Bronislava Nijinska Vito Mazzeo Teatro dell’Opera di Roma Ballet Russes Festival Vito .Mazzeo

プーランク:「牝鹿」組曲【名盤・おすすめ】

プーランクの「牝鹿」は、組曲の場合、次の5曲で構成されています。

第1曲 ロンドー (Rondeau,Largo-Allegro)
第2曲 アダージェット (Adagietto)
第3曲 ラグ・マズルカ (Rag Mazurka,Moderato-Allegro molto)
第4曲 アンダンティーノ (Andantino)
第5曲 フィナーレ (Finale,Prest)
全曲版の場合は、9曲です。

ステファヌ・ドゥネーヴ SWRシュトゥットガルト放送交響楽団 😘

プーランク:「牝鹿」全曲版 ステファヌ・ドゥネーヴ SWRシュトゥットガルト放送交響楽団 2012年
Poulenc: ”Les Biches”  Stéphane Denève Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR

ドゥネーヴさんの演奏は、軽やかで、愉悦性も高く楽しむことができます。全曲版(当盤は11曲に区分されています)ですが、さらっと軽やかに聴くことで、お昼休みの休憩時間にうってつけの一曲です。午後からのお仕事にも、くちづさみながら頑張れます。飛び跳ねているような軽やかさがあり、中音域の弦も、しっかりしています。

第2曲のアダージェットは、どこかで聴いた弦のフレーズが登場します。ストラヴィンスキーのプルチネルラだったり、モーツァルトの交響曲やバッハのブランデンブルク協奏曲に似ているでしょ~っと思わせるフレーズが、多々登場してきます。パロディって感じのするところがあって、なかなかにユーモラスです。

どこが、パロディ風味になっているのか探すのも面白いかもしれません。不協和音であっても、尖ってなくて、ふんわかしているので聴きやすい楽曲です。馴染みやすいフレーズ、柔軟でしなやかなフレーズが主体なので、堅苦しいことは抜きにして、遊び心を満載に~ 聴いてみてください。

CDカップリング:プーランク スターバト・マーテル、プーランク「牝鹿」全曲 出典:YouTube Les biches, FP 36 SWRヴォーカルアンサンブル・シュトゥットガルト – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

シャルル・デュトワ フランス国立管弦楽団 🥰

プーランク:「牝鹿」組曲 シャルル・デュトワ フランス国立管弦楽団 1998年
Poulenc: ”Les Biches” Suite Charles Dutoit Orchestre national de l’ORTF

デュトワさんの演奏は、なによりも軽やかで躍動的、明るくて爽やかです。聴いてて、とっても楽しい演奏です。バレエ音楽「牝鹿」は、洒脱に富んだ楽曲で、お昼のランチを食べながら、楽しげにおしゃべりしながら、劇を見ているかのような雰囲気があります。組曲版の場合は、「れれ みみれ それっ どしら しぃ~ れれれ みみれっ それっ どしらそっ」と、セレブのサロンのような雰囲気が登場します。

ぜひ、若い女性に聞いて欲しい、弾むリズムと明るい色調で、いっきにとりこになります。ところで、タイトルの牝鹿って? とても不思議だったので、ウィキペディア(Wikipedia)では、「若い娘たち」「かわいい子」といった意味だとありました。晴れやかな華やかなシーンを予告して~金管も登場し、どうぞ、いらっしゃい ませ~って感じで誘われます。

リズムが、さらっとしているので、お昼のランチタイム、オヤツ時間向きですね。まさしくサロンの要素があり、洒落てて、軽妙なタッチでノリノリです。デュトワさんの演奏は、他盤より色彩豊かで愉悦性の高いものとなっています。歯切れの良い金管群で、このトランペット巧いよねえ~ 破裂している音が綺麗なのです。大太鼓の音も、奥まったところから邪魔にならない程度に響き、タンブリンもスネアも綺麗に響きます。この曲は、聴き比べて批評家めいたコメントは不要な気がします。さらっと聞き流して楽しむことが、粋なのではないでしょうか。

CDカップリング: デュトワさんは、プーランクの作品を積極的に録音しており、このCDは、管弦楽作品集第2巻として発売されていました。3枚組BOXもあります。他に、声楽作品集や協奏曲もあります。

バレエ「牝鹿」組曲5曲、バレエ「模範的な動物たち」組曲6曲、プロヴァンスの船乗りの踊り~「カンプラへの花輪」~第5曲、パストゥレル「ジャンヌの扇」第8曲、ワルツ「6人のアルバム」第5曲、将軍の話 バレエ「エッフェル塔の花嫁花婿」第3曲、トルヴェルで水浴する女の踊り バレエ「エッフェル塔の花嫁花婿」第4曲、ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲「オーバード」出典:YouTube Poulenc: Les biches – Suite フランス国立管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

セミヨン・ビシュコフ パリ管弦楽団 😘

プーランク:「牝鹿」組曲 セミヨン・ビシュコフ パリ管弦楽団 1991年
Poulenc: ”Les Biches” Suite Semyon Bychkov Orchestre de Paris

ビシュコフさんの演奏は、本場のパリ管の演奏です。悪かろう筈がないというわけで、少々重めかなと思いましたが、軽妙でさらっと聴くことができます。全曲版(9曲)なので、長いかと思うかもしれませんが、さほど組曲版と変わりません。CDカップリング:プラーンク「牝鹿」全曲、ミヨー「屋根の上の牛」、オネゲル「パシフィック231」
出典:YouTube Poulenc: Les biches FP36 パリ管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

ヤン=パスカル・トルトゥリエ アルスター管弦楽団 😍

プーランク:「牝鹿」組曲 ヤン=パスカル・トルトゥリエ アルスター管弦楽団 1991年
Poulenc: ”Les Biches” Suite Yan Pascal Tortelier Ulster Orchestra

トルトゥリエさんは、有名なチェリスト、ポール・トルトゥリエさんの息子さんで、フランス人です。なので、オケが、北アイルランドのアルスター管ですが、他のフランス系のオケと遜色はないと思います。プーランクこそ、杓子定規にドイツ臭く(?)振ってもらうと、あちゃっちゃ~ 雰囲気が違うとなりかねませんが、グローバル化が進んでいるので、近年の演奏は、あまり偏見を抱く必要はないと思います。トルトゥリエさんの演奏は、ブラスが軽やかにかつ豪快に活躍しています。巧いわ~ ご機嫌で拝聴することができました。

CDカップリング:プーランク「牝鹿」、イベール「ディヴェルティメント」、ミヨー「屋根の上の牛」、ミヨー「世界の創造」出典:YouTube Les Biches, FP 36 Yan Pascal Tortelier – トピック Provided to YouTube by PIAS

ジョルジュ・プレートル パリ音楽院管弦楽団 😘

プーランク:「牝鹿」組曲 ジョルジュ・プレートル パリ音楽院管弦楽団 1961年
Poulenc: ”Les Biches” Suite Georges Prêtre Orchestre de la Société des concerts du Conservatoire

プレートルさんの演奏は、この61年(5曲)と全曲版もあります。確かに古い録音ですが、まあ、ここが基本ベースになって演奏されてきたように思います。弾むリズムは、今風というわけにはいかないのですが、金管の音が、シャンシャンしており明るい演奏です。 CDカップリング:プーランク「牝鹿」組曲、ミヨー 世界の創造、ディティユー バレエ音楽「狼」出典:YouTube Suite from Les biches: Andantino ジョルジュ・プレートル – トピック Provided to YouTube by Believe SAS ·

プーランク:「牝鹿」組曲【解説】

プーランクの「牝鹿」組曲は、一幕のバレエ音楽、管弦楽組曲です。タイトルの「牝鹿」とは、「若い娘たち」「かわいい子」といった意味が含まれています。バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)を率いるセルゲイ・ディアギレフから作曲を依頼され、1923年に作曲され、24年に初演されています。

プーランク自身は、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」のヴァリアシオン、ストラヴィンスキーの「プルチネルラ」などに影響を受けたと語っているそうです。作曲から15年以上経った1939年、合唱パートを含む全曲版から5曲を選んで、組曲版(5曲)を編成しています。(序曲と歌の付いたナンバーは省かれました)組曲版の演奏時間は、約15分半です。

第1曲 ロンドー (Rondeau,Largo-Allegro)
第2曲 アダージェット (Adagietto)
第3曲 ラグ・マズルカ (Rag Mazurka,Moderato-Allegro molto)
第4曲 アンダンティーノ (Andantino)
第5曲 フィナーレ (Finale,Prest)

ちなみに、全曲版(9曲)は、次のとおりです。
第1曲  序曲 Ouverture
第2曲  ロンドー Rondeau
第3曲  舞曲 Chanson dansée
第4曲  アダージェット Adagietto
第5曲  遊戯 Jeu
第6曲  ラグ・マズルカ Rag-Mazurka
第7曲  アンダンティーノ Andantino
第8曲  小舞曲 Petite chanson dansée
第9曲  終曲 Final

プーランク:「牝鹿」組曲【ディスク情報】

1961年 プレートル パリ音楽院管弦楽団 EMI
1980年 プレートル フィルハーモニア管弦楽団 EMI
1991年 ヤン=パスカル・トルトゥリエ アルスター管弦楽団 CAHNDOS
1991年 ビシュコフ パリ管弦楽団 Ph
1998年 デュトワ フランス国立管弦楽団 Dec
2012年 ステファヌ・ドゥネーヴ SWRシュトゥットガルト放送交響楽団 SWR

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