ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス)【YouTube】
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第1曲 ベルリン・フィル
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1曲は、8本のチェロのための作品です。作曲:1932年
序奏(エンボラーダ) Introdução: Embolada
前奏曲(モヂーニャ) Prelúdio: Modinha
フーガ(対話) Fuga: Conversa
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1曲 ベルリン・フィルのチェリストで演奏されています。
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 1 • Villa-Lobos • Berlin Philharmonic Villa-Lobos Channel
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第2曲 ミナス・ジェライス・フィル
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第2曲は、室内オケのための作品です。サックスの活躍を注目してください。次の4曲で構成されています。作曲:1933年 カイピラの小さな汽車が有名です。
前奏曲(ならず者の唄) Prelúdio: O Canto do Capadocio
アリア(祖国の唄) Ária: O Canto da Nossa Terra
踊り(藪の思い出) Dança: Lembrança do Sertão
トッカータ(カイピラの小さな汽車) Tocata: O Trenzinho do Caipira
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 2 • Villa-Lobos • Filarmônica de Minas Gerais Villa-Lobos Channel
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第3曲 コチシュ ハンガリー国立フィル
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第3曲は、ピアノ協奏曲です。次の4曲で構成されています。作曲:1934年
前奏曲(ポンテイオ) Preludio: Ponteio
幻想曲(脱線) Fantasia: Devaneio
アリア(モヂーニャ) Ária: Modinha
トッカータ(きつつき) Toccata: Picapa
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 3 • Villa-Lobos • Hungarian National Philharmonic 2015年コンサートの模様です。ピアノ:ジャン・ルイ・ストイアマン Jean Louis Steuerman 指揮:ゾルダーン・コチシュ Zóltan Kocsis ハンガリー国立フィル Hungarian National Philharmonic
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第4曲 サンパウロ交響楽団
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4曲は、ピアノ曲として構想されていたものですが、管弦楽に改訂されました。次の4曲で構成されています。作曲:1930~41年 1942年管弦楽版に改訂
前奏曲(序奏) Preludio: Introducao
コラール(藪の歌) Coral: Canto do Sertão
アリア(賛歌) Ária: Cantiga
踊り(ミゥヂーニョ) Danza: Miudinho
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 4 • Villa-Lobos • São Paulo Symphony Orchestra Villa-Lobos Channel
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第5曲 エーテボリ交響楽団
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5曲は、ソプラノと8つのチェロのための作品で、次の2曲で構成されています。作曲:1938年 1945年改訂
アリア(カンティレーナ) Ária: Cantilena :ヴォカリーズに始まりハミングで復唱される有名な旋律です。
踊り(マルテロ) Dança: Martelo
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 5 • Villa-Lobos • Barbara Hannigan Villa-Lobos Channel
動画は初版(8本のチェロとソプラノ)の演奏です。2016年コンサートの模様 ソプラノ:バーバラ・ハンニガン Barbara Hannigan チェロ:エーテボリ交響楽団 Gothenburg Symphony Orchestra
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第6曲 スペイン放送交響楽団メンバー
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第6曲は、フルートとファゴットのための作品です。次の2曲で構成されています。アリア(ショーロ) Aria: Choro 幻想曲 Fantasia 作曲:1938年 ちなみに、ショーロとは、ポルトガル語で泣くという意味だそうで、ブラジルのジャズとも言われているようです。
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 6 • Villa-Lobos • Members of RTVE Symphony Villa-Lobos Channel
フルート:Mónica Raga モニカ・ラガ ファゴット(バソン):Vicente Alario ビセンテ・アラリオ お名前の和訳を誤っているかもしれません。その場合は、ご容赦ください。2014年の演奏です。
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第7曲 スペイン放送交響楽団
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第7曲は、管弦楽曲です。次の4曲で構成されています。作曲:1942年
前奏曲(ポンテイオ) Preludio: Ponteio 4/4拍子
ジグ(カイピラ風カドリーユ) Giga: Quadrilha Caipira 6/8拍子
トッカータ(一騎討ち) Toccata: Desafio
フーガ(対話) Fuga: Conversa
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 7 • Villa-Lobos • RTVE Symphony Orchestra Villa-Lobos Channel
RTVE Symphony Orchestra スペイン国営放送局所属のスペイン放送交響楽団です。2013年コンサートの模様
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第8曲 マドリッド・ユース・フィル
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第8曲は、管弦楽曲です。次の4曲で構成されています。第7番と同じく前奏曲とトッカータ、フーガという形式です。作曲:1944年
前奏曲 Preludio ヴィオラが奏でる旋律にチェロが加わる。弦の伴奏を伴い、金管が主題を提示します。
アリア(モヂーニャ) Aria: Modinha
トッカータ Toccata: Catira batida
フーガ Fug
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 8 • Villa-Lobos • Madrid Youth Orchestra Villa-Lobos Channel マドリッド・ユース・フィル 2011年コンサートの模様です。
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第9曲 フレズノ・フィル
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第9曲は、弦楽合奏です。次の2曲で構成されています。作曲:1945年
前奏曲 Preludio: Vagaroso e mistico
フーガ Fuga: Poco apressa
出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 9 • Villa-Lobos • Fresno Philharmonic Villa-Lobos Channel
指揮:Rei Hotoda フレズノ・フィル Fresno Philharmonic 2021年コロナ禍での演奏です。Fresno Philharmonic 米国カリフォルニア州 フレズノ・フィルの演奏です。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を思い出します。
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス)【名盤・おすすめ】
ケネス・シャーマーホーン ナッシュビル交響楽団 🥰
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス) ブラジル風バッハ(全曲)
ケネス・シャーマーホーン アンドリュー・モグレリア 曲によって器楽曲などがあります。
Kenneth Schermerhorn Andrew Mogrelia Nashville Symphony Orchestra
ワタシのお薦め曲は、第5番第2曲「アリア」です。
マイケル・ティルソン・トーマス ニュー・ワールド交響楽団 😘
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス)第4番・第5番・第7番・第9番
マイケル・ティルソン・トーマス ニュー・ワールド交響楽団 1996年
Villa-Lobos: Bachianas Brasileiras Michael Tilson Thomas New World Symphony
「ブラジル風バッハ」 Bachianas Brasileiras 誤解を生みやすそうなタイトルなことと、知名度もあがっていることから、最近は原語のままでバキァーナス・ブラジレイラスと呼ばれることが多くなっているようです。カフェバーのBGMに最適な曲です。サックスの気怠い雰囲気が~ 大人の曲です。マイケル・ティルソン・トーマスさんの演奏は都会的です。原始的なラテン系ノリノリ感ではありませんが、スマートでお洒落です。全9曲の内の4曲が選ばれて演奏されています。
第4番(4番は、小さな4曲で構成されています)前奏曲(序奏)部分から、いきなり熱風を感じるもので、かなりネットリ濃密。この気だるさが癖になります。これを一度聴き始めたら、ジャングルにはまり込んで、すぐには抜けられないでしょう。コラール(藪の歌)は、打楽器(鉄琴)で、木魚のように、ポコポコと叩かれています。チェロが合わさってきてムード音楽風に。お洒落なカフェバーBGMにぴったり。アリア(賛歌)は、マイケル・ティルソン・トーマス(略してMTT)さんの演奏は、さほどテンポを揺らさないところが特徴です。
第5番(全2曲)ソプラノとチェロの合奏で、イチバン有名な「アリア」が収録されています。「あ~」だけのハミング調で歌うのですが、ところなく詠うという表現が適切かも。
第7番(全4曲)「ど~みれ~ふぁ ら~そみ」とノスタルジックな旋律です。感覚的な演奏で楽しめます。
第9番(全2曲)哀愁を帯びた楽曲で、無伴奏チェロのように聞える楽曲です。ブラジル風バッハ全体的に言えることですが、分析して聴く音楽ではなく、フィーリングよ。という感じです。とても雰囲気が大事で、気怠く流されて聴くのが良いと思います。お家で夜、ウィスキーかカクテルを傾けて、ひとり聴くのがよろしいかと。カフェバーのBGMに最適です!
CDカップリング:「ブラジル風バッハ」第4・第5・第7・第9番、「ショーロス」第10番 出典:YouTube Bachianas Brasileiras No. 5, W. 389: I. Ária (Cantilena) マイケル・ティルソン・トーマス – トピック Provided to YouTube by RCA Red Seal
ポール・カポロンゴ パリ管弦楽団 😘
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス)第2番、第5番、第6番、第9番
ポール・カポロンゴ パリ管弦楽団 1973年
Villa-Lobos: Bachianas Brasileiras Paul Capolongo Paris Orchestra
聴いた途端から、摩訶不思議な感覚で、もわもわ~っ熱っぽい風がわきあがってきます。ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」は、さほど知名度がなかった頃から、カポロンゴさんの演奏はCDが発売されていたようです。まったりした良い演奏です。1973年録音ですが、録音状態はまずまず。クラシック音楽は、なにもヨーロッパだけではありません。気候風土が違う大陸でも育っています。ブラジル風バッハを聴くと、時空感がいっきに広がり、楽しみの幅も広がるように思います。
ここでは、第2番のみをご紹介しておきます。1933年作曲。室内オーケストラのための作品で、1、2.4楽章は初期のチェロとピアノのための作品で、3楽章はピアノ曲からの改作です。サクソフォーンの活躍が目立ち、濃厚なテイストが魅力的な曲です。
ガチガチの構築的なサウンドをお好みの方は、奇声を発してしまうかもしれませんが、ジャングルに迷い込んだような熱っぽさがあります。オケというよりはバンドのようですが、夏休みシーズンに聴くとバッチリ。パーカッションのシャカシャカした音が妙に気怠く、くすぐったい感じのサックスの音など、パリ管の色彩感覚と洒脱の効いた演奏です。
1 前奏曲(ならず者の唄) Prelúdio: O Canto do Capadocio
2 アリア(祖国の唄) Ária: O Canto da Nossa Terra
3 踊り(藪の思い出) Dança: Lembrança do Sertão
4 トッカータ(カイピラの小さな汽車) Tocata: O Trenzinho do Caipira
↓ カイピラの小さな汽車
特に、第2番第4曲の「カイピラの小さな汽車」は、田舎臭い機関車に乗って、山のうえの小さな村に出かけるような気分が味わえます。スマートじゃないところが、小さな旅気分を味わえます。カポロンゴさんの演奏は、レトロなところが魅力。ブラジル風バッハは、結局、全曲聴きたくなってしまいますね。理屈抜きに楽しいので、ぜひ、聴いてみてください。
CDカップリング:ブラジル風バッハ 第2番、第5番、第6番、第9番 出典:YouTube Villa-Lobos Bachianas brasileiras No. 2, W. 247 ポール・カポロンゴ – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
ヘスス・ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 😚
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス)
ヘスス・ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 1995年
Villa-Lobos: Bachianas Brasileiras Jesús López-Cobos Cincinnati Symphony Orchestra
★ ブラジル交響楽団の演奏で、第2番第4曲「カイピラの小さな汽車」をご紹介します。
ロペス=コボスさんの演奏では、ブラジル風バッハの第2番、第4番、第8番の演奏です。イチバン人気の第5番が収録されていないので少し残念です。第2番は、湿気を感じる気怠い感じ。第3番の踊りは、弦のピチカートが楽しげに始まってくれないと~ちょっとメリハリに欠けるかもしれません。
第4曲のトッカータ(カイピラの小さな汽車)は、ノリの良い楽曲で、田舎のチンチン電車みたいです。タムタムがポコポコと叩かれ、汽笛役の金管はナイス。少しテンポが一様なので、ワクワク感に欠けるきらいがあります。多様性が持ち味の楽曲です。野生的なリズム感、パーカッションの活躍ぶりが楽しめます。少し冗長的な感じを受けたので、残念でしたが、ロペス=コボスの演奏は、第8番が収録されているところが魅力です。
出典:YouTube Villa-Lobos – Bachianas Brasileiras Nº 2 IV. Tocata (O trenzinho do caipira) sinfonicabrasileira
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ【解説】
ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」 Bachianas Brasileiras は、楽器編成や演奏形態の異なる9つの楽曲を集成した曲集ないしは組曲で、1930年から1945年にかけて作曲されています。日本で定着した感のある「ブラジル風バッハ」という曲名ですが、バシアーナス(バキアーナス、バッキャーナス)・ブラジレイラス」とも呼ばれます。ブラジル風バッハは、名盤おすすめの演奏を探すより、全曲聴きたくなります。
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ(バキアーナス・ブラジレイラス)【ディスク情報】
1973年 ポール・カポロンゴ パリ管弦楽団 EMI 第2番、第5番、第6番、第9番
1995年 ヘスス・ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 TELARC 第2番、第4番、第8番
1996年 マイケル・ティルソン・トーマス ニュー・ワールド響 R 第4番・第5番・第7番・第9番
? ケネス・シャーマーホーン アンドリュー・モグレリア NAXOS 全曲
コメント