レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」【YouTube】
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」 ブルガリア国立オペラ「スタラザゴラ」のバレエ公演 2018年2月28日 5分程度の抜粋で拝聴することができます。出典:YouTube LA BOUTIQUE FANTASTIQUE – Ballet of the Stara Zagora State Opera State Opera Stara Zagora
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」【名盤・おすすめ】
バレエ音楽「風変わりな店」は、8つの曲で構成されています。
1 序曲 Ouverture 2 タランテラ Tarantella 3 マズルカ Mazurka 4 コサックダンス Danse cosaque 5 カン・カン Can-Can 6 ゆっくりなワルツ Valse lente 7 夜想曲 Nocturne 8 ギャロップ Galop
シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 🥰
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」 シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 1996年
Respighi: La boutique fantasque Charles Dutoit Orchestre Symphonique de Montreal(Montreal Symphony Orchestra)★ YouTubeのタイトルにおいて、作曲家の名前がロッシーニになっていますが、間違いデス。
ロッシーニの主題によるバレエ「風変わりな店」は、チャイコのくるみ割り人形のように、チャーミングな曲が詰まっています。バレエのストーリーとしては、店が閉まった夜、動くはずのない人形たちが繰り広げる世界を描いたものです。これは、大人向けの楽しい夢のような世界です。
とても、ロッシーニさんの老人の過ち?のような、書き散らかした作品とは思えない楽曲です。また、デュトワさんの演奏は、人を楽しませるツボを押さえており、デュトワさんが振ると、こんなにカラフルでチャーミングになるのか!すごい! 活き活きとしてますね。舞踏をベースにした曲なので、理屈抜きに楽しいです。
録音状態は良く、奥行き感、打楽器類(カスタネットや小太鼓)のシャリ感、色彩感も豊か。愉悦性の高い、理屈抜きに楽しめる楽曲なので、メッチャお薦めです。これを聴いて楽しめないなんて~言わせない。今、おもちゃがどんな動きをしているのか、どんな光景が自分のアタマのなかで浮かぶのか~ 自分なりのイマジネーションを描く楽しさを味わってくださいね。あっ、子供の音楽鑑賞の題材にも、とっても良いですね。
CDカップリング:レスピーギ バレエ音楽「風変わりな店」、組曲「ブラジルの印象」 出典:YouTube Rossini: La Boutique Fantasque モントリオール交響楽団 – トピック Orchestre Symphonique De Montreal – Topic Provided to YouTube by Universal Music Group
ヘスス・ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 😉
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」 ヘスス・ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 1995年
Respighi: La boutique fantasque Jesús López-Cobos Cincinnati Symphony Orchestra
おもちゃ箱のような楽曲です。いろんな舞曲のパーツが詰まっており、色彩感覚が豊かで、絵の具やクレパスで、子供が自由に描いているような雰囲気がします。南欧風のフレーズ、フレンチ・カンカンのノリのよい楽曲、タランテラやマズルカの舞曲に、ワルツと続いていきます。
舞曲の百貨店という様相です。舞曲がベースなのでリズミカルです。ロッシーニが作曲した「老いの過ち」なーんていう原曲タイトルからは、とても想像もつかない曲で、おこちゃま的な遊び要素がたっぷり~ 作曲家の余裕、遊戯なのでしょうか。ロッシーニさんって、ウィリアム・テルを作曲した後、メタボになるほどの食道楽で、優雅な年金生活をしていたそうです。好きなことをして、余裕を持って心豊かに過ごすというスタイルは、ある意味羨ましい。
レスピーギが編曲した楽曲として、色彩豊かなオーケストレーションで親しみやすいフレーズが、まるで、メリーゴーランドのように、入れ替わり立ち替わり流れてきます。BGMとして聴くことも可能です。ロペス=コボスさんの演奏は、デュトワさんような彩度の高い演奏ではありませんが、ゆったりとした優美な演奏です。
CDカップリング:レスピーギ バレエ音楽「風変わりな店」、5つの「音の絵」当盤には、レスピーギが、オーケストラのために編曲した楽曲二曲が収録されています。バレエ音楽「風変わりな店」はロッシーニ、「5つの音の絵」は、ラフマニノフが原曲です。出典:YouTube Respighi La Boutique Fantasque: Overture シンシナティ交響楽団 – トピック Cincinnati Symphony Orchestra – Topic Provided to YouTube by Ingrooves
アレクサンダー・ギブソン ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 😘
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」 アレクサンダー・ギブソン ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 1972年 Respighi: La boutique fantasque Alexander Gibson Royal Scottish National Orchestra
A・ギブソンさんの演奏は、年代のわりにはとても良いのでお薦めです。軽やかさとコミカルさが、金管の弾むリズムと開放感ある音で、ノリ感で十分に味わうことができます。パーカッションとの分離も良く、綺麗に聞こえてきます。CDカップリング:デュカス「魔法使いの弟子」、サン=サーンス「死の舞踏」、レスピーギ「風変わりな店」 1972年 出典:YouTube La Boutique Fantasque, PP 120 アレクサンダー・ギブソン – トピック Provided to YouTube by PIAS
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」【解説】
レスピーギの「風変わりな店」は、1918年に作曲されたバレエ音楽です。ストラヴィンスキーの「火の鳥」や「春の祭典」などで有名なバレエ・リュスを率いるセルゲイ・ディアギレフの依頼を受け、作曲された一幕のバレエ。レスピーギは、ロッシーニ音楽院に保管されていた小品集「老いのいたずら(老いの過ち)」の素材を借りて、バレエ音楽を作曲したとのことです。後に、姉妹作になる管弦楽組曲「ロッシニアーナ」を1925年に作曲しています。
ストーリーは、海岸沿いの玩具店を訪れたアメリカ人の家族とロシア人の家族に、店主は、音楽に合わせて踊る人形を見せる。やがて、1組の人形の1体が買い上げられるが、残った人形たちが夜中に動きだす。ん、なにやら、子供っぽいストーリーのような気がしますが、チャイコフスキーのくるみ割り人形のようなチャーミングな曲です。
序曲、タランテラ、マズルカ、コサックダンス、カン・カン、ゆっくりなワルツ(ヴァルス・レント)、夜想曲、ギャロップという8つの小品に分かれており、軽妙で華やかな楽曲です。店が閉まった夜、人形たちが踊り始める~という、子供も大人も楽しめるファンタジーな曲です。
レスピーギ:バレエ音楽「風変わりな店」【ディスク情報】
1972年 アレクサンダー・ギブソン ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 CHANDOS
1995年 ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 TELARC
1996年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec
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