ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番【YouTube】
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ヨルグ・ウィドマン ケルンWDR交響楽団 22分42秒の動画です。
Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Jörg Widmann The WDR Symphony Orchestra 出典:YouTube ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 作品73|ヨルグ・ウィドマン|ケルンWDR交響楽団 WDR Klassik
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ポール・メイエ ゴルダン・ニコリッチ オランダ室内管弦楽団 2021年4月9日 20分52秒の動画です。Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Paul Meyer Gordan Nikolić Nederlands Kamerorkest 出典:YouTube Weber: Klarinetconcert nr.1 in f – Paul Meyer en Nederlands Kamerorkest – Live concert HD AVROTROS Klassiek
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番【名盤・おすすめ】
エリック・ホープリッチ ギイ・ファン・ワース 18世紀オーケストラ
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 エリック・ホープリッチ ギイ・ファン・ワース 18世紀オーケストラ 2019年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Eric Hoeprich Guy Van Waa Orchestra of the Eighteenth Century
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、クルビンスキ クラリネット協奏曲、ウェーバー クラリネット協奏曲第2番 2019年録音 出典:YouTube Clarinet Concerto No. 1 in F Minor, Op. 73, J. 114 エリック・ホープリッチ – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
アンドレアス・オッテンザマー マリス・ヤンソンス ベルリン・フィル 🥰
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 アンドレアス・オッテンザマー マリス・ヤンソンス ベルリン・フィル 2017年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Walter Boeykens James Conlon Rotterdam Philharmonic Orchestra
アンドレアス・オッテンザマーさんは、1989年生まれ。オッテンザマーと言えば、ワタシの世代では、エルンストさんですが、パパさんなんだって。あらっ、確実に世代交代が来ていますね。この演奏は、2017年、ヤンソンス、ユジャ・ワンさんとツアーに行った際のライブ演奏です。若手有望株として注目を集め、着実に経験を積んでおられるよう。第3楽章は、有名なフレーズが出てきて楽しいのはお決まりごとですが、第2楽章は、しんみり。眠くなってしまう鬼門のような箇所です。ここでは、ホルンとそっと絡んでいます。
第2楽章は、ワタシにとっては睡魔との戦いですが、今後は、この第2楽章を、じっくり、じわーっと味わえるようになりたいです。(難しいけど)BPOの首席ってスゴイですよね。VPOと家族で制覇。DNA+努力じゃないとできないことですし、今後の活躍を期待しています。サブスクを利用して拝聴しました。感謝です。
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、協奏的二重奏曲、メンデルスゾーン無言歌ほか ピアノ:ユジャ・ワン 2017年~18年 出典:YouTube Weber: Clarinet Concerto No. 1 in F Minor, Op. 73
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
セバスティアン・マンツ アントニオ・メンデス シュトゥットガルト放送交響楽団 😘
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 セバスティアン・マンツ アントニオ・メンデス シュトゥットガルト放送交響楽団 2015年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Sebastian Manz Antonio Méndez SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra
マンツさんの演奏は、クラリネット作品が一挙に収められています。2008年ミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を受賞された方です。ワタシは、ピアニストのマーティン・クレットさん繋がりで(よくコンビを組んでいる)拝聴する機会を得ました。明るい音が特徴でしょうか。また速い身のこなしで、キレの良さと共に粘る動きに、わわわっ。
CDカップリング:ウェーバー クラリネット曲全集CD2枚組BOX 大二重協奏曲(作品48)、ジルヴァーナの主題による変奏曲(作品33)、クラリネット五重奏曲(作品34)、小協奏曲(作品26)、クラリネット協奏曲第1番、第2番 ピアノ:マーティン・クレット カザル四重奏団 出典:YouTube Clarinet Concerto No.1 in F Minor, Op. 73 Sebastian Manz Provided to YouTube by Kontor New Media
マイケル・コリンズ シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 マイケル・コリンズ シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(弾き振り)2011年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Michael Collins City Of London Sinfonia
CDカップリング:ウェーバー 小協奏曲、クラリネット協奏曲第1番、ホルン小協奏曲 ホルン スティーヴン・スターリング、ウェーバー クラリネット協奏曲第2番 2011年録音 出典:YouTube Clarinet Concerto No. 1 in F Minor, Op. 73, J. 114 マイケル・コリンズ – トピック Provided to YouTube by PIAS
マルティン・フレスト ジャン=ジャック・カントロフ タピオラ・シンフォニエッタ
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 マルティン・フレスト ジャン=ジャック・カントロフ タピオラ・シンフォニエッタ 2005年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Martin Fröst Jean-Jacques Kantorow Tapiola Sinfonietta
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、第2番、小協奏曲(作品26)、五重奏曲(弦楽オケ版)2005年録音
ポール・メイエ ギュンター・ヘルビヒ ロイヤル・フィル
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ポール・メイエ ギュンター・ヘルビヒ ロイヤル・フィル 1991年
Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Paul Meyer Gunther Herbig Royal Philharmonic Orchestra
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、第2番、小協奏曲(作品26)1991年録音 出典:YouTube Clarinet Concerto No. 1 in F Minor, Op. 73 ギュンター・ヘルビヒ – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
チャールズ・ナイディック オルフェウス室内管弦楽団
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 チャールズ・ナイディック オルフェウス室内管弦楽団 1991年
Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Charles Neidich Orpheus Chamber Orchestra
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、クラリネット小協奏曲(作品26)、クラリネットと管弦楽のための序奏、主題と変奏曲、クラリネット協奏曲第2番 1991年録音 出典:YouTube Weber: Clarinet Concerto No. 1 in F Minor, Op. 73 チャールズ・ナイディック – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
ヴァルター・ブイケンス ジェームズ・コンロン ロッテルダム・フィル 😘
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ヴァルター・ブイケンス ジェームズ・コンロン ロッテルダム・フィル 1989年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Walter Boeykens James Conlon Rotterdam Philharmonic Orchestra
ブイケンス(Walter Boeykens)さんは、1938年生まれのベルギーのクラリネット奏者です。サクサク、スイスイと進み、近代的な愉悦性を持っている演奏です。冒険活劇風で勢いのある出だしです。速いパッセージで、転びが速く、トリルの部分は、さっぱり回転しています。ノビのある音で、低音から高音まで駆け上がっていきます。はやっ!第2楽章は、ゆったり牧歌的な楽章で、これぞウェーバーという印象です。
ホルンもクラリネットも、穏やかで優しく、柔らかく感じられる楽器となっています。ホルンの二重奏になっているところは、ふにゃとしているのが玉に瑕でしょうか。第3楽章では、クラリネットの陽気なフレーズが繰り返されます。ころころ転がりながら昇ってます。タメ感もあって、オケもクラも一緒になって陽気に弾んでいます。ヴァルター・ブイケンスさんのクラリネットは、開放的で陽気、品良くまとまっています。特に、第2楽章が白眉ですね。抒情性があり淀みのない柔らかなフレージングで聴き応えがあります。
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、クラリネット小協奏曲(作品26)第2番 出典:YouTube Weber Clarinet Concerto No. 1 in F Minor, Op. 73, J. 114 Walter Boeykens – トピック Provided to YouTube by Warner Classics International
アントニー・ペイ エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団 VIRGIN 😍
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 アントニー・ペイ エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団 1987年
Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Antony Pay The Orchestra of the Age of Enlightenment
★ YouTubeにおいては、第3楽章のみの掲載です。下の動画は、公式ではありません。
アントニー・ペイさんの演奏は、バセット・クラリネットを使用しておられます。冒頭は、シャーロックホームズの探偵ものか、サスペンスものの映画が始まるようなフレーズです。「ふぁ~ どっど らっ ふぁっ みっ~ (れぇ~どっ)」とチェロとコントラバスが重々しく鳴るなか、ヴァイオリンのトリルが絶妙。「ふぁぁ~ ふぁぁ~っ」金管が一斉に威勢良く鳴り、格好良いですね。アントニー・ペイさんのオリジナル楽器(バセット・クラリネット)で、オケ全体がピリオドの古楽器使用です。
キレがあって見通しが良いですね。録音も極めて良く、品あるノリが感じられる演奏です。モダン楽器のクラリネットとの音の違いを感じます。透き通る音で、暖かみが感じられる音です。軽やかで、低音はラッパのような金属的な音です。音域の広い楽曲で、主題が戻ってくると壮大に響きわたります。第2楽章は、明るく、穏やかに歌われるカンタービレの旋律は、音が安定していなす。「そどみぃ~」というフレーズは、深々として美しいもの。
中間の揺れるフレーズは、「ん たらら らららら」という押し出しの強さ。ホルンが入ってくると、黒い森の靄という幻想的な雰囲気です。角笛のような音色で、密やかで神秘的。神々しい世界が広がり、グラデーションのある世界が美しく感じます。ウェーバーの楽曲ならではの素晴らしい響きです。
ラストも、とても陽気な楽章で、ころころ転がりながら昇って、最後は「らっらら そふぁそら ふぁらっどっ」っと吹かれます。このロンドの楽章は、メチャメチャ楽しく、わずか6分強とは恨めしい。当時のドイツ、バイエルン国王でなくても、今の聴衆も、きっと顔がほころび、喜ばれる楽曲だと思います。出典:YouTube アントニー・ペイ – トピック Antony Pay – Topic Provided to YouTube by Warner Classics
ザビーネ・マイヤー ヘルベルト・ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 🙂
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ザビーネ・マイヤー ヘルベルト・ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 1985年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Sabine Meyer Herbert Blomstedt Sächsische Staatskapelle Dresden(Staatskapelle Dresden)
マイヤーさんの演奏は、肉質感があり、音の周波数を上下させながら、広い音幅で、もわもわ~っと出てきます。暖かみや陽気な雰囲気で、好きな方も多いかも。包み込む広葉樹林のなかを歩いている感じがします。厚みのある土壌、ふかふかした腐葉土のイメージです。冒頭、オケのごっつ~い音で始まり、いきなり熱くて仰天! ブロムシュテットさんは怒っているのだろうか。シュターツカペレの優しい音とは思えないほど、重くて分厚いオケの登場です。
第2楽章は、もう少し推進力があっても良いとは思いますが、息の長さに驚かされます。ホルンとのセッションは、牧神たちが午睡を楽しんでいるかのような世界。短い夏を惜しむように、邪魔をしないようにクラリネットが入ってきます。ホルンの音調に合わせるクラリネットで、ホルンの響きを大切にしていると思います。
第3楽章は、とても陽気な楽章で、ころころ転がり、最後は「らっらら そふぁそら らそらし そっ」と終わります。遅めのテンポ設定で、オケもクラも音質が渋めです。樫の木や楢の生い茂った樹木のしたで、ふかふかした腐葉土のうえで、まどろみながら、微笑みを浮かべるシアワセ感です。意外としっくりした品がありました。弾力性、深い渋い音で、愉悦性よりも、シックな感を受けます。ソロになると、するっとオチャメなクラリネットになるのは、愛嬌でした。
ザビーネ・マイヤーさんは、1981年にベルリン・フィルのオーディションを受けた際、その当時の帝王カラヤンさんが入団させようとしましたが、団員たちが猛反対しちゃった騒動で有名になった方です。1982年の晩秋、BPO楽員全員による投票で、マイヤーの仮採用(1年間)は否決。でも、これでかえって知名度が上がり、ソロで大活躍されています。騒動後のCDデビューが、この演奏だったと思います。
CDカップリング:ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、クラリネットと管弦楽のための小協奏曲(作品26)、クラリネット協奏曲第2番 1985年録音、クラリネット五重奏曲(作品34)(弦楽合奏伴奏版)1984年録音 出典:YouTube Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 ザビーネ・マイヤー – トピック Sabine Meyer – Topic Provided to YouTube by Warner Classics
カール・ライスター ラファエル・クーベリック ベルリン・フィル 😊
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 カール・ライスター ラファエル・クーベリック ベルリン・フィル 1967年 Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 Karl Leister Rafael Kubelik Berliner Philharmoniker(Berlin Philharmonic Orchestra)
ライスターさんの演奏は、第一印象からしてカチッとした演奏です。細く弦が奏でらるなか、怖い響きで「ふぁぁ~ そぉ~しっしれっし そふぁぁ~(バンバンバン) そぉ~しっしれっし そふぁぁ~」と入ってきます。序奏部分でいつも驚かされますが、クーベリックさんの演奏は、カッチリ黒光りしています。若いライスターさんのクラリネットは、スマートです。厳しオケのなかで、しっかりクラリネットは自己主張をしています。
第2楽章は、ほのぼの牧歌的な楽章で、安定感抜群の音がストレートに伝わってきます。歌いつつも、しっかりとしたテンポで、ノンビブラート的に揺れなく歌われます。第3楽章は、ウェーバーのクラリネット協奏曲っていえば、この楽章だと思います。とても愉悦性の高いロンド楽章です。速いテンポで、ころころと吹かれ、品良く、教科書的に演奏されています。オケが黒光りしていますが、ライスターさんのクラは、明るく、救いの手のように響きます。
端麗辛口な演奏ですが嫌みがありません。カール・ライスターさんは、1931年生まれだから、この演奏は30代半ば。世界を代表するクラリネット奏者の一人で、11歳の時にベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)のクラリネット奏者であった父から手ほどきを受け、 19歳でベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団の首席奏者に就任し、22歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(音楽監督:ヘルベルト・フォン・カラヤン)の首席奏者に就任したというので、超天才演奏家なのです。
CDカップリング:CDカップリング:モーツァルト クラリネット協奏曲(K622)、ウェーバー クラリネット協奏曲第1番、モーツァルト ファゴット協奏曲(K191)ファゴット:モーリス・アラール イーゴリ・マルケヴィッチ コンセール・ラムルー管弦楽団 1958年録音 出典:YouTube Weber: Clarinet Concerto No.1 In F Minor, Op.73 カール・ライスター – トピック Karl Leister – Topic Provided to YouTube by Universal Music Group
ウェーバー クラリネット協奏曲第1番【解説】
ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番(ヘ短調 作品73)は、1811年に作曲されています。ミュンヘンの宮廷管弦楽団のクラリネット奏者であったハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンのために書かれ、クラリネットをメインにしたウェーバーの作品のうち最も有名なものです。1811年4月、ウェーバーのクラリネット小協奏曲が、ミュンヘンにおいて、ベールマンの独奏と宮廷管弦楽団によって初演され時、これを聴いたバイエルン国王マクシミリアン1世が感動して、2曲の協奏曲の作曲を依頼したそうです。
ミュンヘンの宮廷管弦楽団のクラリネット奏者のベールマンさんは1784年生まれの方で、19世紀前半の演奏者です。クラリネット自体が、キーの構造やアンブシュールが発達している時で、機敏で柔軟な演奏が可能になっていたそうです。伝統的な5鍵クラリネットよりも、半音階的なパッセージを容易に吹くことが出来るようになったそうです。
ベールマンのために数多くの作品が作曲され、メンデルスゾーンの2つのコンツェルトシュテュック(作品113・114) や、マイヤベーアのクラリネット五重奏曲、ウェーバーのクラリネット五重奏曲(作品34)、コンチェルティーノ(作品26)、2つのクラリネット協奏曲(作品73・作品74)、協奏的大二重奏曲(作品48)、「シルヴァーナ」の主題による変奏曲(作品33)などがあるそうです。演奏者冥利につきますね。
ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番は、3楽章で構成されています。
第1楽章 アレグロ ヘ短調 4/3拍子 自由なソナタ形式 管弦楽の劇的な序奏に始まります。憂いを帯びて始まり徐々に激していく第1主題、変イ長調で下降音階をもとにした第2主題は、ともにクラリネットによって提示されます。再現部の第2主題は省略され、序奏の動機によるコーダになだれ込んでいきます。提示部の終盤、143小節目に、ベールマンによる16小節の追加パッセージと、短いカデンツァが残されており、よく演奏されるそうです。
第2楽章 アダージョ・マ・ノン・トロッポ ハ長調 4/4拍子 三部形式 弦楽の伴奏に乗って、クラリネットが穏やかな旋律を歌います。中間部は、劇的な表情を見せ、クラリネットの奏する16分音符とオーケストラが対比されるもの。魔弾の射手を思わせるホルンの三重奏とクラリネットが絡む楽節を経て、冒頭に戻ってきます。
第3楽章 ロンド、アレグレット ヘ長調 4/2拍子 クラリネットによる特徴的なリズムのロンド主題に始まり、豊富な楽想が入れ替わり立ち替わり現れるもので、クラリネットの技巧が存分に発揮されるフィナーレとなっています。独奏クラリネット(B♭管)、フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン3、トランペット2、ティンパニ、弦五部 約25分の楽曲です。
ウェーバーのクラリネット協奏曲とファゴットの協奏曲、クラリネットに関する室内楽曲は、次のとおりです。
01 クラリネット小協奏曲 ハ短調 作品26 J.109
02 クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 作品73 J.114
03 クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 作品74 J.118
04 クラリネット五重奏曲 変ロ長調 作品34 J.182
05 クラリネットとピアノのための協奏的大二重奏曲 変ホ長調 作品48 J.204
06 ファゴット協奏曲 ヘ長調 作品75 J.127
ウェーバー クラリネット協奏曲第1番【ディスク情報】
1967年 ライスター クーベリック ベルリン・フィル G
1985年 マイヤー ブロムシュテット カペレ・ドレスデン EMI
1987年 アントニー・ペイ エイジ・オブ・エンライトゥンメント管 VIRGIN
1989年 ヴァルター・ブイケンス コンロン ロッテルダム・フィル E
1991年 チャールズ・ナイディック、オルフェウス室内管弦楽団 G
1991年 ポール・メイエ ギュンター・ヘルビヒ ロイヤル・フィル DENON
2005年 マルティン・フレスト ジャン=ジャック・カントロフ タピオラ・シンフォニエッタ BIS
2011年 マイケル・コリンズ シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア CHANDOS(弾き振り)
2015年 ポール・メイエ ローザンヌ室内管弦楽団 DENON 未掲載
2015年 セバスティアン・マンツ アントニオ・メンデス シュトゥットガルト放送交響楽団 BERLIN
2017年 アンドレアス・オッテンザマー マリス・ヤンソンス ベルリン・フィル G
2019年 エリック・ホーブリッチ ギイ・ファン・ワース 18世紀オーケストラ M-plus Domestic
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