シマノフスキ:演奏会用序曲【聴いてみよう】Szymanowski: Concert Overture, Op. 12

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シマノフスキ:演奏会用序曲【名盤・おすすめ】

アレクサンダー・リープライヒ ポーランド国立放送交響楽団 🥰

シマノフスキ:演奏会用序曲 アレクサンダー・リープライヒ ポーランド国立放送交響楽団 2016年
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Alexander Liebreich Polish National Radio Symphony Orchestra

シマノフスキの「演奏会用序曲」を最初に聴いたとき、えっ、R・シュトラウスじゃん! と思った楽曲です。「パン どっれ どぉ~ みふぁ ら ど れれ れぇ~」という感じで、バンっと鳴って、金管の華麗なるフレーズが始まる。パクったと言うとマズイので、よく似た印象を与えるって表現にしておくが、こりゃ~ まずいでしょ。リスク回避、リスク・マネジメントと声高に言われている現代社会では、もしかしたら、音楽以外の世界にお世話になってしまう可能性大の曲だと思います。でも、格好が良いので聴いちゃうんですけどね。

実際のところ、録音状態が良く、金管の巧い名のあるオケが演奏していただくと、かなり満足度の高い演奏のように思います。ホント、金管が生命線でゴザイマス。で、一連のシュトラウス似のところが終わったあと、緩やかになった場面で、緊張が途切れないかどうか・・・。ハイ、全て満足して拝聴いたしました。

CDカップリング:シマノフスキ 演奏会用序曲、ルトスワフスキ チェロ協奏曲 ゴーティエ・カプソン、交響曲第4番 出典:YouTube Concert Overture in E Major, Op. 12 ポーランド国立放送交響楽団 – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

エドワード・ガードナー BBC交響楽団 🥰

シマノフスキ:演奏会用序曲 エドワード・ガードナー BBC交響楽団 2012年 
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Edward Gardner BBC Symphony Orchestra

ガードナーさんの演奏は、迫力ある冒頭から引き込まれてしまう演奏です。英雄が出現したかのような威勢の良さ、恰幅の良さを味わえます。他の楽曲との組み合わせも良いのでお薦めです。カップリング:シマノフスキ 演奏会用序曲、交響曲第2番、交響曲第4番 ピアノ:ルイ・ロルティ 出典:YouTube Concert Overture, Op. 12 エドワード・ガードナー – トピック Provided to YouTube by PIAS

アントニ・ヴィト ワルシャワ・フィル 😘

シマノフスキ:演奏会用序曲 アントニ・ヴィト ワルシャワ・フィル 2006年
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Antoni Wit Warsaw Philharmonic Orchestra

ヴィトさんの演奏は、少し音圧が薄いためか、迫力なく細身の演奏に聞えます。CDカップリング:シマノフスキ 演奏会序曲、交響曲第1番、第4番「協奏交響曲」、練習曲第3番(管弦楽曲版) ピアノ ヤン・クシシユトフ・ブロヤ グジェゴシュ・フィテルベルク管弦楽団 出典:YouTube Concert Overture, Op. 12 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

ヴァシリー・シナイスキー BBCフィルハーモニック 😘

シマノフスキ:演奏会用序曲 ヴァシリー・シナイスキー BBCフィルハーモニック 1996年
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Vassily Sinaisky BBC Philharmonic Orchestra

少し残響が多めだと感じますが、演奏自体は、迫力もあり聴きやすいように思います。ヴァイオリン協奏曲を聴いてみてくださいね。CDカップリング:シマノフスキ 演奏会用序曲、ヴァイオリン協奏曲第1番 第2番 ヴァイオリン:リディア・モルトコヴィチ 出典:YouTube Concert Overture, Op. 12 Vassily Sinaisky – トピック Provided to YouTube by PIAS

レオン・ボットスタイン ロンドン・フィル 🙂

シマノフスキ:演奏会用序曲 レオン・ボットスタイン ロンドン・フィル 2000年リリース
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Leon Botstein London Philharmonic Orchestra

交響曲第2番と歌曲がカップリングされています。CDカップリング:シマノフスキ 演奏会用序曲、交響曲第2番、slopiewnie スフォピエフニェ(作品46b)、狂えるムエジンの歌(作品42) 出典:YouTube Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 レオン・ボットスタイン – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

カジミエシュ・コルト ワルシャワ国立フィル 🙂

シマノフスー:演奏会用序曲 カジミエシュ・コルト ワルシャワ国立フィル 1996年
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Kazimierz Kord Warsaw Philharmonic Orchestra

CDカップリング:シマノフスキ 演奏会用序曲、ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番 ヴァイオリン:カヤ・ダンチョフスカ 出典:YouTube Concert Overture, Op. 12 カヤ・ダンチョフスカ – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

ヤチェク・カスプシク ポーランド国立放送交響楽団 🙄

シマノフスキ:演奏会用序曲 ヤチェク・カスプシク ポーランド国立放送交響楽団 1981年
Szymanowski: Concert Overture, Op. 12 Jacek Kaspszyk Polish National Radio Symphony Orchestra
★ YouTubeの動画には掲載されていません。

ワタシが、この楽曲を初めて聴いたCDです。今となっては録音状態も、まずまずレベルになってくるのでお薦めしません。CDカップリング:シマノフスキー 演奏会用序曲 1981年、交響曲第2番 1981年、交響曲第3番 1979年 イェジー・セムコフ Jerzy Semkow ポーランド国立放送交響楽団 出典:YouTube Szymanowski Concert Overture in E Major, Op. 12 ポーランド国立放送交響楽団 トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

シマノフスキ:バレエ音楽「ハルナシェ」 

シマノフスキ:バレエ音楽「ハルナシェ」 ヤツェク・カスプシク ワルシャワ・フィルハーモニー、同合唱団 2013年芸術週間時のコンサート 39分17秒の動画です。テノール:トマシュ・ワルミヤク Szymanowski: Balet “Harnasie” op. 55 Tomasz Warmijak Jacek Kaspszyk Warsaw National Philharmonic Orchestra

バレエ音楽「ハルナシェ」op.55 1923-31年作曲  Wikipediaを調べてみると、愛国者の農夫を主人公にした三幕のバレエ・パントマイムへの付随音楽だそうです。テノール独唱と混声合唱がついています。タトラ地方の民俗音楽が盛り込まれた作品とのこと。タトラ地方とは、ポーランド南部のチェコとの国境に近いエリアです。バレエの内容は、山賊に誘拐された少女の物語で、そのなかで恋人が出来たものの、裕福な農家と強制結婚させられそうになり、その挙式中に、恋人に救い出された~というものだそうです。(間違ってたらごめんなさい)

出典:YouTube Cracovia Danza – Harnasie
ストーリーより、興味を引かれるのは、リディア旋法や即興的にビブラートを加えるリディゾヴァニエと呼ばれる歌唱法、不規則なフレーズが突然表れオフビートのリズムの舞曲。「山賊踊り」と呼ばれる荒々しい旋律の踊りもあるとのことでした。管弦楽曲を聴くより、先にピアノ曲を聴いた方が良いかも~しれませんね。解りづらいです。

シマノフスキ:演奏会用序曲【解説】

カロル・マチエイ・シマノフスキ(Karol Szymanowski)は、1882年生まれのポーランドの作曲家です。ポーランドはロシアに割譲されていた時代があり、現在、ウクライナに属するところで、ポーランドの貴族の家庭に生まれています。激動の時代に合わすかのように作風を変えつつ、4つの交響曲、2つのヴァイオリン協奏曲等を残しています。創作初期には、ショパン、ワーグナー、スクリャービン、リヒャルト・シュトラウス、マックス・レーガーらの影響が明らかな、後期ロマン派の作風の作品を創っています。

第一次大戦後は、印象主義の音楽と古代ギリシャやイスラムなどの影響を受けた作品を、また、ポーランド南部のタトラ山地の民謡の中でも特に、グラル人(Górale)と呼ばれる牧畜を主体とする農民に伝わる民謡などの影響を受けています。 これは、リディア旋法や即興的にビブラートを加えるリディゾヴァニエと呼ばれる歌唱法、不規則なフレーズが突然挿入されたりする特徴を持つオフビートのリズムの舞曲です。

ワルシャワ音楽院の院長も務められたのですが、社会情勢が悪かったようです。サイモン・ラトルが取りあげて以降、少しずつ知られるようになってきました。演奏会用序曲は、1905年に作曲されています。シマノフスキを知るきっかけとして~ お聴きくださいね。R・シュトラウスのパクリと言われても・・・まんざらではないです。

シマノフスキ:演奏会用序曲【ディスク情報】

1981年 ヤーツェク・カスプシク ポーランド国立放送響 EMI
1996年 カジミエシュ・コルト ワルシャワ国立フィル ACCORD
1996年 ヴァシリー・シナイスキー BBCフィルハーモニック CHANDOS
2000年 レオン・ボットスタイン ロンドン・フィル TLELARC
2006年 アントニ・ヴィト ワルシャワ・フィル NAXOS
2012年 エドワード・ガードナー BBC交響楽団  CHANDOS
2016年 アレクサンダー・リープライヒ ポーランド国立放送交響楽団 ACCENTUS

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