シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック【聴いてみよう】Schumann: Konzertstück for 4 Horns & Orchestra, Op. 86

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シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック【YouTube】

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヴァレリー・ゲルギエフ ミュンヘン・フィル 2021年3月21日コンサートの模様です。21分34秒の動画です。出典:YouTube R. Schumann: Concertpiece for Four Horns and Orchestra, Op. 86 Canon Classical 

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック アラン・アルティノグリュ hr交響楽団(フランクフルト放送響)2021年8月28日コンサートです。19分09秒の動画です。一度生オケで聴いてみたい~ 出典:YouTube Schumann: Konzertstück für 4 Hörner und Orchester ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Alain Altinoglu hr-Sinfonieorchester – Frankfurt Radio Symphony

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック【名盤・おすすめ】

マーティン・オーウェン ジョン・ウィルソン BBCフィル 🥰

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ジョン・ウィルソン BBCフィル 2022年 Schumann: Konzertstück for 4 Horns & Orchestra, Op. 86 John Wilson BBC Philharmonic

ホルン:マーティン・オーウェン Martin Owen
ホルン:クリストファー・パークス Chris Parkes
ホルン:アレック・フランク=ゲ・ミル Alec Frank-Gemmill
ホルン:サラ・ウィリス Sarah Willis

最近の新譜が出てきて喜んじゃってサブスクを利用して拝聴しました。昔とは違って、抜群の安定感があります。とってもまとまって音が綺麗で~ 頭出しは良いんだけど、あとがどうも続かないとか、弱音になると怪しいとか、ヒヤヒヤすることなく聴くことができます。ホルンの響きが綺麗に揃うと、これほど美しいとは~驚きです。

CDカップリング:シューマン 4本のホルンとオケのためのコンツェルトシュテュック、ウェーバー ホルン小協奏曲、R.シュトラウス ホルン協奏曲第1番、第2番 2022年録音 出典:YouTube Concertstück for Four Horns and Orchestra, Op. 86 Martin Owen – トピック Provided to YouTube by PIAS

マルクス・マスクニッティ オラモ ロイヤル・ストックホルム・フィル 😍

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック サカリ・オラモ ロイヤル・ストックホルム・フィル 2016年 Schumann: Konzertstück for 4 Horns & Orchestra, Op. 86 Sakari Oramo Royal Stockholm Philharmonic Orchestra 

ホルン:マルクス・マスクニッティ Markus Maskuniitty
ホルン:マルティン・シェプファー Martin Schöpfer
ホルン:クリストファー・エーベライ Kristofer Öberg
ホルン:モニカ・ベレングエル・カーロ Monica Berenguer Caro

CDカップリング:シューマン 4つのホルンとオーケストラのためのコンツェルトシュトゥック、アダージョとアレグロ(アンセルメ編曲版)、サン=サーンス 演奏会用小品、グリエール ホルン協奏曲 出典:YouTube Konzertstück for 4 Horns & Orchestra, Op. 86 Release – Topic Provided to YouTube by NAXOS of America

パウル・ファン・ゼルムほか ハインツ・ホリガー ケルンWDR交響楽団 🙂

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック パウル・ファン・ゼルムほか ハインツ・ホリガー ケルンWDR交響楽団 2015年 Schumann: Konzertstück for 4 Horns & Orchestra, Op. 86 Heinz Holliger WDR Sinfonieorchester Köln

ホルン:パウル・ヴァン・ゼルム Paul van Zelm
ホルン:ルートヴィヒ・ラスト Ludwig Rast
ホルン:ライナー・ユルキェビッチ Rainer Jurkiewicz
ホルン:ヨアヒム・ぺルトル Joachim Pöltl

オケの自主製作レーベルが増えると、マイナーな楽曲も聴ける機会がとても増加して嬉しいです。おまけに動画で拝聴できちゃうし、うっそみたいに嬉しい時代で、聴かないとソンしちゃう気分に。出典:YouTube Konzertstück for Four Horns and Orchestra, Op. 86 パウル・ヴァン・ゼルム – トピック Provided to YouTube by Kontor New Media GmbH

ダヴィッド・ゲリエ エマニュエル・クリヴィヌ ラ・シャンブル・フィル 😘

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ダヴィッド・ゲリエ エマニュエル・クリヴィヌ ラ・シャンブル・フィル 2008年 
Schumann: Konzertstück for 4 Horns & Orchestra, Op. 86 Emmanuel Krivine La Chambre Philharmonique

ホルン:ダヴィッド・ゲリエ 
ホルン:アントワーヌ・ドレイファス
ホルン:エマニュエル・パデュ
ホルン:ベルナール・シラー

ゲリエさんって、トランペット、ホルン えっ二刀流なんですか。いや、他もいけますって方なんだそうです。天は二物を与えずって昔は言っていたけど、そんなことはない時代です。安定感あり。
CDカップリング:ドヴォルザーク交響曲第9番、シューマン 4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック 出典:YouTube Concertpiece for Four Horns and Orchestra, Op. 86 エマニュエル・クリヴィヌ – トピック Provided to YouTube by naïve

ロジャー・モンゴメリーほか ガーディナー オルケストル・レヴォリューショナーレ・エ・ロマンティック 😓

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ジョン・エリオット・ガーディナー オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック 1997年 Schumann: Konzertstück für 4 Hörner John Eliot Gardiner Orchestre Révolutionnaire et Romantique

ガーディナーさんの演奏は、もちろんピリオド。シューマンの4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュトゥックは、4本のホルンのファンファーレで始まります。出だしこそ音量もあり、格好良かったのですが、ひとしきり鳴り終わってしまうと、途端に音量が減り、スコンっと音がかすれてしまいます。F管のバルブホルンを使用しておられるらしいのですが、パパパ パパパとリズムを刻み、付点のリズムを刻むところは、貧相な音になってしまって~ とても悲しくなります。ホルン特有の倍音の響きが、はぁ~。果敢に挑戦し、きっと資料的価値の高い演奏だと思います。でも、ど素人のワタシには、ちょっと貧相だよな~と思ってしまいました。(単なるワタシの苦手意識です)

CDカップリング:シューマン交響曲全集3枚組BOX シューマン 4本のホルンとオーケストラのためのコンツェルトシュテュック、交響曲第3番、第4番 出典:YouTube Schumann: Konzertstück Op.86 In F For 4 Horns And Orchestra オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

ナイジェル・ブラックほか ティーレマン フィルハーモニア管弦楽団 😘

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ナイジェル・ブラックほか クリスティアン・ティーレマン フィルハーモニア管弦楽団 1996年
Schumann: Konzertstück für 4 Hörner Christian Thielemann Philharmonia Orchestra of London

ホルン:ナイジェル・ブラック Nigel Black
ホルン:ローレンス・ロジャース Laurence Davies
ホルン:ロバート・マスケル Laurence Rogers
ホルン:ピート・ブレーク Peter Blake

ティーレマンさんの演奏は、速いパッセージをスイスイ進むので驚きます。冒頭のファンファーレ風のところは、いずれの音源、演奏も素敵なのですが、そこから先が~ 難関です。トリルを小さく吹くところは、ホント難しそう。独特の付点リズムにおいても、ホルンは柔らかい音色で吹かれており、超人レベルです。第2楽章も、ホルンの和音が綺麗に吹かれており、うっとり~。とても嬉しくなっちゃいました。

第3楽章は、トランペットが吹かれ、天馬が駆けるような旋律のあと、ホルンが登場します。またまた、速いパッセージです。いったい何個ハードルを跳べば良いのでしょう。ホルンって、金管のなかでイチバン難しいのだそうですが、高音域でのホルンに、弦とトランペットが、パパッっと 合いの手を入れます。ホルンにとっては、とても高い音が必要になるんだそうです。聴いているうちに、息苦しくなって咳き込みそうです。ど素人なので、この曲の難しさを充分に理解できていないとは思いますが、超難しそうなことだけはわかりました。

CDカップリング:シューマン マンフレッド序曲、4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック、交響曲第2番 出典:YouTube Schumann: Konzertstück op.86 in F for 4 Horns and Orchestra フィルハーモニア管弦楽団 – トピック Philharmonia Orchestra – Topic Provided to YouTube by Universal Music Group

ズデニェク・ティルシャルほか ノイマン チェコ・フィル 🙂

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ズデニェク・ティルシャルほか ノイマン チェコ・フィル 1985年 Schumann: Konzertstück für 4 Hörner Václav Neumann Česká filharmonie

ホルン:ズデニェク・ティルシャル Zdeněk Tylšar
ホルン:ベドルジヒ・ティルシャル Bedřich Tylšar
ホルン:スタニスラフ・スハーネク Stanislav Suchánek
ホルン:ズデニェク・ディヴォキー Zdeněk Divoký

ティルシャルさんは、チェコ・フィルの首席だった方。チェコ・フィルのシルキーな音は、主に弦だろと思っていたのですが、忘れちゃーならねえ。ホルンだって。4本のホルンで、一つの旋律を吹くわけだけど、そもそも何故、4本のホルンで作曲しようと思ったんでしょうね。

そもそも論は、素人ならではの疑問なのですが、それに、協奏曲にしなくてもいいような気がします。協奏曲にした理由は、どうしてでしょうね。作曲当時は、4本以上ってないかもしれず。R.シュトラウスあたりだと、もっと奏者が必要ですってことなるでしょうが。第2楽章以降も、へえ~ この旋律を4人でねえ。トロンボーンのように深い音、弦のぽろん ぽろん~ に、乗って構成される柔らかなホルンは、天上に響く音のようで~ トロンボーンより神々しいかもしれません。

CDカップリング:ウェーバー、F・シュトラウス、サン=サーンス、シューマン 各ホルン協奏曲集です。出典:YouTube Concerto Piece for 4 French Horns and Large Orchestra, Op. 86 Schumann II Provided to YouTube by Supraphon

ペーター・ダムほか ジークフリート・クルツ シュターツカペレ・ドレスデン 🥰

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ペーター・ダムほか ジークフリート・クルツ シュターツカペレ・ドレスデン 1983年
Schumann: Konzertstück für 4 Hörner Siegfried Kurz Sächsische Staatskapelle Dresden

ホルン:ペーター・ダム Peter Damm
ホルン:クラウス・ピーツォンカ Klaus Pietzonka
ホルン:ディーター・パンサ Dieter Pansa
ホルン:ヨハネス・フリーメル Johannes Friemel

ダムさんの演奏は、最初に聴いたのかどうかは定かではないのですが、ホルンが勇壮で、ファンファーレから始まることに驚きました。パパパ パパパとリズムを刻むところは、4本で一緒に揃えて演奏するのは、とても難しそう。付点のリズムもある。むむむっ。4本のホルンで綴る協奏曲というスタイルだけでも特異なもの。演奏する方は大変でしょうが、聴いている方は、とても楽しい。ホルンって、とても柔らかいフレーズで、音がふわっと広がる楽器です。そして、カペレの柔らかい木質的な芳醇な香りに、うっとり。せっかくなので、他の楽曲も聴いてみてください。

CDカップリング:ウェーバー ホルンとオーケストラのための小協奏曲、ロツルィング ホルンとオーケストラのためのコンツェル、サン=サーンス ホルンと管弦楽のための演奏会用小品、シューマン 4本のホルンとオーケストラのためのコンツェルトシュテュック 出典:YouTube Konzertstück für vier Hörner und großes Orchester in F-Dur, Op. 86 ペーター・ダム – トピック Provided to YouTube by Kontor New Media GmbH

ヘルベルト・ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 😘

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘルベルト・ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 1981年 Schumann: Konzertstück für 4 Hörner Herbert Blomstedt Dresden Staatskapelle Horn Quartet

ブロムシュテットさんの演奏は、ホルンのクレジットがありません。オケのホルンメンバーだと思います。手堅い演奏です。CDカップリング:レーガー モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ1990年、シューマン 4本のホルンと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥック1981年、ウェーバー オベロン序曲1990年、ナウマン テ・デウム1980年録音 出典:YouTube Concertstuck in F Major for 4 Horns, Op. 86 Release – Topic Provided to YouTube by NAXOS of America

ノルベルト・ハウプトマンほか クラウス・テンシュテット ベルリン・フィル

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ノルベルト・ハウプトマンほか クラウス・テンシュテット ベルリン・フィル 1978年 Schumann: Konzertstück für 4 Hörner Klaus Tennstedt Berliner Philharmoniker

ホルン:ノルベルト・ハウプトマン Norbert Hauptmann
ホルン:マンフレート・クリア Manfred Klier 
ホルン:ゲルト・ザイフェルト Gerd Seifert
ホルン:クリストファー・コーラー Christoph Kohler

CDカップリング:ベートーヴェン レオノーレ序曲第3番 ロンドン・フィル1984年、シューマン 4本のホルンのためのコンチェルトシュトゥック 1978年、ドヴォルザーク交響曲第9番 ベルリン・フィル1984年録音 出典:YouTube Concertpiece for Four Horns and Orchestra in F Major, Op. 86 クラウス・テンシュテット – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック【解説】

シューマンの4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調(作品86)は、1940年に作曲されています。日本語としては小協奏曲でしょうか。この頃のシューマンは、ドレスデンに在住しており充実していた頃です。バロック音楽のコンチェルトグロッソの形式を応用した作品で、4本のホルンを使っての協奏曲は、とても珍しく、三つの楽章で構成されています。

冒頭にファンファーレを設けています。第1楽章はヘ長調、第2楽章はニ短調、第3楽章はヘ長調 交響曲第4番第4楽章を彷彿とさせるリズミカルさ。いずれの楽章もオケが一斉に奏でた後に、ソロホルンたちが旋律を奏でます。高音域の限界に挑戦する、難曲のひとつだそうです。

テクニックの難しさは、専門家ではないのでわかりませんが、ホルンの音の持つ優しさ、柔らかさ、これだけでもうっとり。それが四本も揃って、ファンファーレからスタートするんですから、素敵以外の言葉は見つかりません。演奏者のみなさんは、冒頭からトチったらどうしよう~と、恐怖でしょうが、生コンサートで聴きたい楽曲のひとつです。

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック【ディスク情報】

1978年 ノルベルト・ハウプトマンほか テンシュテット ベルリン・フィル EMI 
1981年 ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン PROFIL
1983年 ペーター・ダム クルツ シュターツカペレ・ドレスデン DS
1985年 ズデニェク・ティルシャル ノイマン チェコ・フィル SUP
1996年 ブラック ティーレマン フィルハーモニア管弦楽団 G
1997年 ロジャー・モンゴメリーほか ジョン・エリオット・ガーディナー オルケストル・レヴォリューショナーレ・エ・ロマンティック Ar
2008年 ダヴィッド・ゲリエほか エマニュエル・クリヴィヌ ラ・シャンブル・フィル NAIVE
2008年 ヘクター・マクドナルドほか ルイージ ウィーン交響楽団 ORFEO 未掲載
2012年 シュテファン・ドールほか P・ヤルヴィ ドイツ・カンマーフィル R 未掲載
2015年 パウル・ファン・ゼルムほか ホリガー ケルンWDR交響楽団 AUDITE
2016年 マルクス・マスクニッティほか オラモ ロイヤル・ストックホルム・フィル ONDINE
2022年 マーティン・オーウェンほか ジョン・ウィルソン BBCフィル CHANDOS

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