ヘンデル:ハープ協奏曲【聴いてみよう】Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294

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ヘンデル:ハープ協奏曲【YouTube】

ヘンデル:ハープ協奏曲 ハープ:マルグレート・ケール ドロテー・オベルリンガー&ビー・ロック・オーケストラ 出典:YouTube Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294 | Dorothee Oberlinger & B’Rock Orchestra Margret Köll Dorothee Oberlinger & B’Rock Orchestra

ヘンデル:ハープ協奏曲【名盤・おすすめ】

マリエル・ノールマン ジャン=ジャック・カントロフ  オーヴェルニュ管弦楽団 😇

ヘンデル:ハープ協奏曲 マリエル・ノールマン ジャン=ジャック・カントロフ オーヴェルニュ管弦楽団 1992年 
Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294 Marielle Nordmann Jean-Jacques Kantorow Auvergne Orchestra

マリエル・ノールマンさんは、1941年生まれのフランス人の女性のハーピストです。表記が、ミリエル・ノルドマンとして、ご紹介されている場合もあるようです。リリー・ラスキンさんのお弟子さんです。ZAUBER DER HARFE BESTと記載されており、輸入盤CDだったのでピンとこなかったのですが、ハープの魔術っていうサブタイトルが入っているのです。あはっ、魔術か~と思いつつ聴いていたのですが、柔らかい演奏で、ふんわか~してて、天上のハープって感じなんです。これは、とろけちゃうという魔術なんでしょうか。

癒やされる楽曲で、さらに残響が多めとなると、まるで催眠術にかかったようになりました。ゆったりした演奏で心地良く、まろやかな演奏です。オケもハープに寄り添って、とてもまろやかに響いています。優しくて丸い演奏と言えるでしょうか。ハープの演奏を聴いて、目くじら立てる方も、さほどおられるとも思えませんが、リラックスしたい時にお薦めの楽曲です。少しソフトフォーカス気味の演奏ですが、お休み前にどうぞ。

CDカップリング:ヘンデル オルガン協奏曲第6番(ハープと管弦楽版)作品4 HWV 294、ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲(ハープと管弦楽編)作品9、フランチェスコ・ペトリーニ 交響曲第3番、ヤン・ツァハ ハープ協奏曲、ハイドン ピアノ協奏曲(ハープと管弦楽編) Hob.XVIII:8 出典:YouTube Handel Harp Concerto in B flat Op. 4 No. 6 Marielle Nordman – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

ユッタ・ツォフ ハインツ・レーグナー シュターツカペレ・ドレスデン   😐

ヘンデル:ハープ協奏曲 ユッタ・ツォフ ハインツ・レーグナー シュターツカペレ・ドレスデン 1973年 
Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294 Jutta Zoff Heinz Rögner Sächsische Staatskapelle Dresden (Staatskapelle Dresden)

冒頭のフレーズが、とても爽やかな印象を与えます。残響が少し多めですが、ハープの優しい響きが聞えてきます。ちょっとメリハリ感に乏しく、くぐもって聞こえちゃうところは難点かもしれません。ツォフさんの演奏は、軽やかで天使の羽根みたいにチャーミングです。まるで、柔らかいオールゴールの音色のようで、粒立ちのキラキラ度の高い演奏というよりは、天上音楽のような宙を音が舞っていくような感じがします。

サバレタ盤だと、結構、ゆったりとした演奏で、夢幻の世界的な、はかなげ~って感じの楽章だと思ったのだが、ツォフ盤で聴くと、あっさり系です。情感たっぷり~切なく~という情緒的な演奏ではありません。ハープ独特の残響は綺麗で、教会で録音しているので、空間的な広がりを期待していたのだが、ソフトフォーカスされすぎて~ ピントが合っていないような感じ。サバレタ盤だと、強くつまびくように弾かれていた音が際立っておらず、メリハリ感が少なめです。1973年録音のCDだから、そこは差し引いて聴いてくださいね。

まるで鳥が鳴いているような感じがします。明るく飛び跳ねるような可愛いフレーズですが、ユッタ・ツォフさんの弾くハープは、あまり弾みません。可愛いのは可愛いのですが、湿気の含んだ音質で重みを感じちゃうかも。内省的というか~ おとなしい。暗く沈む感じの演奏です。感情の豊かさ、深さ、広がり感、楽しさが少ないと感じてしまう。レーグナーさんの指揮とシュターツカペレ・ドレスデンの演奏は、バックに徹しています。ワタシ的には、もう少し可愛く、しっとり感があれば嬉しいかもしれません。

CDカップリング:ヘンデル「ハープ協奏曲」、ディッタースドルフ「ハープ協奏曲」、フランセ「ハープとオーケストラのための6楽章の詩的な遊戯」 出典:YouTube Handel Organ Concerto No. 6 in B-Flat Major, Op. 4, No. 6, HWV 294 ユッタ・ツォフ – トピック Jutta Zoff – Topic Provided to YouTube by Kontor New Media GmbH

ニカノール・サバレタ ポール・ケンツ ケンツ室内管弦楽団 🥰

ヘンデル:ハープ協奏曲 ニカノール・サバレタ ポール・ケンツ ケンツ室内管弦楽団 1966年
Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294 Nicanor Zabaleta Paul Kuentz & Paul Kuentz Chamber Orchestra

ハープを弾いているニカノール・サバレタさんは、スペイン人の男性ハーピストです。吟遊詩人が登場している頃は、ちっさくて、片手でつま弾くような竪琴って形で、男性が弾いているようなイメージもありますね。改良に改良を重ねられて、ペダルもついて、現在のように大きい楽器になったようです。サバレタさんの演奏は、楷書体で、一音一音が端正で丁寧です。カッシリした音、とてもメリハリある演奏スタイルです。

超軽やかなフレーズから始まります。この出だし、聴いたことがあるっ!という方も多いのでは。王侯貴族のためのサロン音楽のような時代でしょうが、春のうららかな天気のような、心地良いオルゴールのような、そんなハープが流れてくるのです。「れっ そしられ そしられ そしられ しみれど し~らら らそそぉ~」とっても短い楽曲で、三楽章まであります。サバレタさんの演奏で、全体で13分程度です。冒頭の旋律が繰り返し使われており、使いまわされています。可愛い曲で、耳にすれば、たぶん~ 好きになっちゃうと思います。

ゆったりとした儚げな楽章です。パンフルートのような木管が綺麗に入っています。ハープで弾くとき、長くのばす音の部分は、どうしているのでしょう~ ペダルを踏むのかしらん。ハープ独特の和音が、とても綺麗で、柔らかい残響が美しい~。主旋律をツヨメに弾いて、その他の音は柔らかく添えられています。琴のように、鋭く、つま弾く感じです。強弱のつけかたも、見事で、流れるようなフレージング、パラパラパラ~とした細かい音にうっとり。

明るい跳ねるようなフレーズから始まります。穏やかな音と弾んで跳ねる音と、多彩ですね。星が瞬いているような綺麗な音で、シンプルなフレーズを弾かれると、シンプル・イズ・ベストという気がします。後期ロマン派の楽曲のように、フレーズが重ねられ、感情が入り乱れ、複雑怪奇に膨らんだ楽曲を聴くのも楽しいですが、なんてシンプルなのでしょう~ ヘンデルの協奏曲も、たまに聴くと良いですね。広い草原で、夕方、空を見あげて、一番星みーつけたっ。そんな喜びを感じちゃいます。爽快で、軽やか、気持ちの良い楽曲で~ ヘンデルさんを見直しちゃいました。

サバレタさんの演奏は、1966年という古い録音ですが、適度な残響の良さがあります。つま弾くハープは硬めですが、柔らかさも充分にあり、メリハリのついた演奏です。人肌の温かい空気感に包まれる独特の雰囲気を持っています。

CDカップリング:ヘンデル ハープ協奏曲、ヴァーゲンザイル ハープ協奏曲、シュポア ハープのための変奏曲、モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 出典:YouTube Handel: Organ Concerto No. 6 in B-Flat Major, Op. 4, HWV 294 – Arr. for Harp ニカノール・サバレタ – トピック Nicanor Zabaleta – Topic Provided to YouTube by Universal Music Group

リリー・ラスキーヌ パイヤール パイヤール室内管弦楽団 😊

ヘンデル:ハープ協奏曲 Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294
リリー・ラスキーヌ ジャン=フランソワ・パイヤール パイヤール室内管弦楽団 1964年  
Lily Laskine Jean-François Paillard Orchestre de Chambre Jean-François Paillard

往年のハーピストです。リリー・ラスキーヌ(Lily Laskine)さんは、1893年生まれのフランス出身のハーピストです。1904年にパリ音楽院に入学し、16歳でパリ・オペラ座管弦楽団にハープ奏者として入団したという天才ぶり。1934年フランス国立管弦楽団のソリストとして、また、1950年にハープ奏者として、エラート(レーベル)と契約して活躍されます。フルート奏者のジャン=ピエール・ランパル、パイヤール室内管弦楽団と共演したモーツァルト「フルートとハープのための協奏曲」の演奏は特に有名です。

ちょっと古い録音なので、最初に聴くにはどうかと思いますが、やっぱりレジェンド、有名な演奏家なので聴いておかれると良いかな~と思って掲載しておきます。ワタシは、サブスクを利用して拝聴しました。Harp Concerto in B-Flat Major, Op. 4 No. 6, HWV 294: I. Andante allegro リリー・ラスキーヌ – トピック Provided to YouTube by Warner Classics International ★第2楽章は見つかりませんでした。 

アンドルー・ローレンス=キング ハリー・クリストファーズ ザ・シックスティーン🙂 

ヘンデル:ハープ協奏曲 アンドルー・ローレンス=キング ハリー・クリストファーズ ザ・シックスティーン 1990年 Handel: Concerto for harp in B flat major, HWV 294 Andrew Lawrence-King Harry Christophers & The Sixteen

出典:YouTube Play the Violin sheet music with Andrew Lawrence-King/ Händel: Harp Concerto Op.4 No.6, HWV 294 Baroque Mania in Japan ハープ:アンドルー・ローレンス=キング ハリー・クリストファーズ ザ・シックスティーン 動画の映像に、楽譜や写真等が表示されます。ちょっと表示があるだけで、わかりやすいですよね。

ヘンデル:ハープ協奏曲【解説】

ヘンデルのハープ協奏曲は、世界最初のハープ協奏曲だそうです。1736年にコヴェント・ガーデン劇場で「アレクサンダーの饗宴」が初演された際に、劇の幕間にハープで演奏していたようです。その後、1738年にオルガン協奏曲(全6曲)が出版される際に、ヘンデル本人が、オルガン協奏曲として編曲した別稿が第6番として収録されています。
なので、オルガン協奏曲第6番もあります。ヘンデルのハープ協奏曲を、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、ヘンデルのハープ協奏曲 変ロ長調 op.4-6(オルガン協奏曲の別版)という記載もあります。で、YouTubeでの演奏を探してみました。

ヘンデル:オルガン協奏曲第6番 オルガン:イヴェタ・アプカルナ

ハープ協奏曲って、バロックや古典派の作品というイメージがあるのですが、近代、現代にも作品が多くあります。ワタシが知っていた有名な楽曲といえば、ヘンデル以外に、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲ぐらいだったのですが、ミヨー、ヴィラ=ロボス、ヒナステラ、グリエールなども、ハープ協奏曲があるんですね。また、機会を見つけて聴いていきたいと思います。サブスクが利用できるのは嬉しいですね。

出典:YouTube Stage@Seven: Händel: Organ Concerto B-flat major op. 4 No. 6 – Iveta Apkalna hr- Sinfonieorchester – Frankfurt Radio Symphony ヘンデル オルガン協奏曲第6番 オルガン:イヴェタ・アプカルナ Iveta Apkalna hr交響楽団のメンバー

ヘンデル:ハープ協奏曲【ディスク情報】

1964年 リリー・ラスキーヌ パイヤール パイヤール室内管弦楽団 E 
1966年 ニカノール・サバレタ ケンツ ケンツ室内管 G
1973年 ユッタ・ツォフ レーグナー カペレ・ドレスデン DS
1992年 マリエル・ノールマン カントロフ オーヴェルニュ管 EMI

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