ボロディン:交響曲第2番【YouTube】
カレル・マーク・チチョン コンセルトヘボウ管弦楽団
ボロディン:交響曲第2番 カレル・マーク・チチョン コンセルトヘボウ管弦楽団 30分14秒の動画です。Karel Mark Chichon(イギリス生まれの指揮者です)出典:YouTube Borodin: Second Symphony – Royal Concertgebouw Orchestra – Concert HD AVROTROS Klassiek
ボロディン:交響曲第2番【名盤・おすすめ】
サイモン・ラトル ベルリン・フィル 😘
ボロディン:交響曲第2番 サイモン・ラトル ベルリン・フィル 2007年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Gennady Rozhdestvensky Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
ラトルさんの演奏は、ピュアな演奏で、ローカル色はありません。すっかりスマートになってしまった感がありますが、これも一興だと思います。
CDカップリング:ムソルグスキー 展覧会の絵、ボロディン 交響曲第2番、だったん人の踊り 出典:YouTube 交響曲第2番 ロ短調 第1楽章:アレグロ Simon Rattle Provided to YouTube by Warner Classics ★ YouTubeの表記が、日本語になっている!と驚きました。
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 😘
ボロディン:交響曲第2番 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 1993年 Borodin: Symphony No.2 In B Minor Gennady Rozhdestvensky Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
ロジェヴェンさんの演奏は、柔らかく残響が豊かに響き、繊細かつ豪快です。幾分、ソフトフォーカスされていますが、このふわっとした感覚は、ロシア臭い演奏ではないですね。ストックホルム・フィルの香りがします。かなり、しなやかで爽やかなボロディンです。
てっきり、ロシア臭い、ぶっぱなしの金管の咆哮で始まるのと思っていたのですが、予想外に、たっぷりはしていますが、爽やか! びぃ~んっと奥で鳴っているミュート付きも良く聞こえます。の弦が鳴り始めると、さらに透き通るようなフレーズで、ボロディンの曲には、もったいないほどの透明感です。「うっぱ~ うっぱ~」という金管の面白いフレーズは、粘り少なめですが、その代わりに柔らかい弦が魅力的です。
第2楽章の歌謡風は、もう少しスピードが欲しくなりますし、厚みも欲しくなりますが、繊細さが勝っています。特にフルートがとても美しく、儚げで憂いを含んだ美女のようです。草原で動物が走り回っているような他の演奏とは異なります。第3楽章に入っても、儚げな夢を見ているような響きです。ハープに乗って木管が吹かれると、鳥肌もの。壮大なスケール感はありませんが、強烈に汗臭い闘う男のイメージが、すっかり取り払われています。
第4楽章では、遠くから「タタタぁ~タタ タタタぁ~タタ」 爽やかなリズム展開です。血湧き肉躍る感じではなく、あまりにも、さっぱり草食系美男子になっており、もっと、ねばって~ぇと言いたくなりました。粘度と重量感があれば嬉しいのですが~ 咆哮する金管にはお会いできなかったけど、郷愁を感じさせる中間楽章は聴きどころです。
CDカップリング:シャンドス原盤のブリリアント(Brilliant Classics)レーベル 2枚組BOX 交響曲第1番~第3番、バリトンと管弦楽のためのロマンス、小組曲(グラズノフ編曲)等 出典:YouTube Borodin: Symphony No.2 In B Minor ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー – トピック Provided to YouTube by PIAS
ネーメ・ヤルヴィ エーテボリ交響楽団 😂
ボロディン:交響曲第2番 N・ヤルヴィ エーテボリ交響楽団 1991年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Neeme Järvi Göteborgs symfoniker (Gothenburg Symphony Orchestra)
N・ヤルヴィさんの演奏は、ボロディンは、もちろん、驚くほど重厚に、冒頭のフレーズが奏でられます。低弦の迫力は文句なく、硬めで重量級。タメ感もあって、語尾も長く伸びています。そして、弦のゴリゴリ、ガシガシ大草原を駆け回っている甲冑をまとった大将が、主人公なんだろうから、主人公になりきって、指揮棒を振っているのだろうと、勝手に想像しちゃう。
舞曲風の独特のリズム感については、アクセントの効果が薄めなので、ワクワク感は少なめです。総体的に第1楽章は、メチャメチャ立派だったのに尻すぼみになって、ラストの第4楽章では、故郷に凱旋できないという感じで、落ちぶれた感じ。敗走しているかのように聞こえました。もっと頑張れ~っと鞭を入れたくなっちゃいましたね。
CDカップリング:ボロディン 交響曲第2番、ボロディン 夜想曲 弦楽四重奏曲第2番からの管弦楽編、ボロディン 交響詩 中央アジアの草原にて 1989年、ボロディン 歌劇イーゴリ公 抜粋 1989年・1990年 出典:YouTube Borodin: Symphony No.2 In B Minor エーテボリ交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
ウラディーミル・アシュケナージ ロイヤル・フィル
ボロディン:交響曲第2番 ウラディーミル・アシュケナージ ロイヤル・フィル 1991年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Vladimir Ashkenazy Royal Philharmonic Orchestra
CDカップリング:ボロディン交響詩「中央アジアの草原にて」1992年、交響曲第1番1992年、第2番1991年
出典:YouTube Borodin: Symphony No. 2 in B minor Royal Philharmonic Orchestra Provided to YouTube by Universal Music Group
ヴァレリー・ゲルギエフ ロッテルダム・フィル
ボロディン:交響曲第2番 ヴァレリー・ゲルギエフ ロッテルダム・フィル 1989年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Valery Gergiev Rotterdam Philharmonic Orchestra
CDカップリング:ボロディン交響曲第1番、第2番 1989年 出典:YouTube Borodin: Symphony No. 2 in B minor – ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
キリル・コンドラシン コンセルトヘボウ管弦楽団 🥰
ボロディン:交響曲第2番 キリル・コンドラシン コンセルトヘボウ 1980年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Kiril Kondrashin Royal Concertgebouw Orchestra
コンドラシンさんの演奏は、柔らかく響きスピーディです。重々しい響きではなく、色彩感あふれる音で、ソフトにくるまれています。残響の豊かさを活かして、適度な奥行き感を伴って美しく響きます。コンドラシンさんとコンセルトヘボウとのコラボは、亡命後、指揮者が早くに亡くなってしまったことによって短い期間で終わってしまった。ホント惜しまれる。こうして、フィリップスに残されていることがとても貴重なのです。
特に、ホルンの美しい響きにうっとり。弦のフレージングの美しさも鳥肌ものなのだが、これがライブ盤とはホント嬉しい限りです。夢見心地で、シェエラザードと共に聞き惚れました。金管を聞くだけでも間違いなく値打ちものです。
通常は、タメて粘っこく~ 血湧き肉躍る的に演奏されることを期待するのですが、豪快さチューバ、ティンパニの迫力のある音で充足します。しなやかな跳躍感で、アスリートの体躯を拝見しているようです。
最後、拍手が鳴るので、あっ、ライブだったんだと驚きます。いやーホント聴いてて幸せな気分でしたね。とっても良かったです。CDカップリング:R=コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」1979年、ボロディン 交響曲第2番 1980年出典:YouTube Borodin: Symphony No.2 in B minor Concertgebouworkest Provided to YouTube by Universal Music Group
ロリス・チェクナヴォリアン ナショナル・フィル 🥰
ボロディン 交響曲第2番 ロリス・チェクナヴォリアン ナショナル・フィル 1977年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Loris Tjeknavorian National Philharmonic Orchestra
チェクナヴォリアンさんの演奏は、バランスの良い演奏です。色彩豊かに、すっきりした潔よい演奏。冒頭の重々しい印象的なフレーズは、確かに重いものの、勢いがあるので、すぐに爽やかな風に乗って演奏されます。少し乾いた爽快な演奏と言えるでしょうか。 明るめで、色彩感もたっぷり~。金管がメロウな響きなのが嬉しいです。
特に第2楽章は、エキゾチックで~ 妖艶です。草原の親父たち(勇士)も、きっと、ほろ酔いなんだろう。チェクナヴォリアン盤は、粘りがあって、コクがある。弦のエッジも鋭い。この楽章は、高音域のヴァイオリンは、主旋律を奏でるというより、合いの手の存在にまわっており、フレーズの語尾を強めたり、リズムを与える役割です。
第3楽章は、郷愁をかき立てられる演奏で、ハープの甘い調べに乗ってホルンが活躍します。ほろ酔い気分で吟遊詩人が歌っているかのようで雰囲気があります。当盤の白眉だろうと思います。第1楽章が叙事詩なら、第3楽章は叙事詩になるのでしょうか。ロマンスたっぷり~ 甘くてほろ苦くて儚げです。
CDカップリング:ボロディン交響曲第1番~3番(交響曲全集) 出典:YouTube Symphony No. 2 in B Minor ロリス・チェクナヴォリアン – トピック Provided to YouTube by RCA Red Seal
カルロス・クライバー シュトゥットガルト放送交響楽団 🤩
ボロディン:交響曲第2番 カルロス・クライバー シュトゥットガルト放送交響楽団 1972年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Carlos Kleiber Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR
クライバーさんの演奏は、第4楽章が超快速です。ひぇぇ~ やっぱり猛烈な熱い熱い演奏で~ もうビックリ。声も出ないほどに驚きました。ベートーヴェンの演奏が刷り込まれているので、まあ想像はしていましたが、やっぱり猛烈です。CDには父親であるエーリッヒさんの同曲演奏が収録されています。さすがに47年ではお薦めできませんが、興味のある方はYouTubeで検索していただければ聴取可能です。
CDカップリング:ボロディン交響曲第2番 カルロス・クライバー1972年、エーリッヒ・クライバー NBC交響楽団 1947年 出典:YouTube Symphony No. 2 in B Minor カルロス・クライバー – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
クルト・ザンデルリンク シュターツカペレ・ドレスデン
ボロディン:交響曲第2番 クルト・ザンデルリンク シュターツカペレ・ドレスデン 1960年
Borodin: Symphony No.2 In B Minor Kurt Sanderling Staatskapelle Dresden
CDカップリング:ボロディン交響曲第2番1960年、交響詩「中央アジアの草原にて」1960年、フランク交響曲ニ短調1964年 出典:YouTube Symphony No. 2 in B Minor クルト・ザンデルリング – トピック Provided to YouTube by Kontor New Media GmbH
ボロディン:交響曲第2番【解説】
ボロディンの交響曲第2番(ロ短調)は、1877年に作曲されています。「勇者Épique 」と呼んでいたそうです。第1楽章において、峻烈な勇壮さで貫かれており、第1楽章の主題が、循環している。第3楽章は優美な旋律で第4楽章に引き継がれていきます。
第1楽章 ロ短調 ソナタ形式 重々しい第1主題、第2主題はチェロで演奏されます。
第2楽章 へ長調、ニ長調 主部は1/1拍子です。
第3楽章 アンダンテ 変ニ長調 三部形式 第4楽章へアタッカで繋がっています。
第4楽章 ロ長調 ソナタ形式 弦と木管(ファゴット以外)はメロディーを担当しファゴットと金管は伴奏や旋律の土台部分を担当しています。
ボロディン:交響曲第2番【ディスク情報】
1960年 ザンデルリンク シュターツカペレ・ドレスデン ETERNA
1972年 カルロス・クライバー シュトゥットガルト放送交響楽団 HÄNSSLER
1977年 チェクナヴォリアン ナショナル・フィル R
1980年 コンドラシン コンセルトヘボウ管弦楽団 Ph
1989年 ゲルギエフ ロッテルダム・フィル Ph
1991年 アシュケナージ ロイヤル・フィル Dec
1991年 N・ヤルヴィ エーテボリ交響楽団 G
1993年 ロジェストヴェンスキー ロイヤル・ストックホルム Brilliant
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