コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲【聴いてみよう】Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35

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コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲【YouTube】

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 レオニダス・カヴァコス アラン・ギルバート NDRエルプフィル 27分59秒の動画です。出典:YouTube Korngold: Violin Concerto in D major, Op. 35 – Leonidas Kavakas /Alan Gilbert /NDR Elbphilharmonie

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ヒラリー・ハーン ケント・ナガノ ベルリン・ドイツ交響楽団 24分47秒の動画です。現代的な甘さ控えめの演奏です。疲れない甘さ、軽やかな身のこなしの躍動感が満喫できます。ハーンさんの演奏は「ポートレイト」というタイトルのDVDがあります。Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Hilary Hahn Kent Nagano Deutsche Symphonie Orchester 出典:YouTube Hilary Hahn – Korngold – Violin Concerto in D major, Op 35 Classical Vault 1

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲【名盤・おすすめ】

ヴィルデ・フラング ジェイムズ・ガフィガン hr交響楽団 😘

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ヴィルデ・フラング ジェイムズ・ガフィガン hr交響楽団 2015年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Vilde Frang James Gaffigan hr-Sinfonieorchester Frankfurt

CDジャケット写真を拝見して、えっ、思わずイダ・ヘンデルさんかと思っちゃったのですが、ホントは、チャーミングな1986年生まれのノルウェー出身ヴァイオリニストです。来日されたこともあるそうで~ ヘンデルさんと間違うなんて失礼しました。なかなかにノビの良いある演奏です。特に、第2楽章は、白昼夢という感じで、すーっと別世界に行きます。まっ、第3楽章では戻ってこれるので、ご安心を。CDカップリング:コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、ブリテン ヴァイオリン協奏曲 2015年録音 出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 ヴィルデ・フラング – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

イリヤ・グリンゴルツ ジュリアン・サレムクール コペンハーゲン・フィル 🤩 

コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲 イリヤ・グリンゴルツ ジュリアン・サレムクール コペンハーゲン・フィル 2015年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35

グリンゴルツさんの演奏は、スピード感あふれる演奏で、ちょっとビックリしちゃいましたが、高音域の清々しいほどの綺麗な音色と、甘すぎない節回し、旋律が好ましく感じます。無駄な脂肪のないスレンダーな体躯が、キビキビ。やや直線的に跳躍します。オケにも透明度があり、ヴァイオリンを邪魔しないで木管が装飾的に入ってきたりします。

第2楽章は、美しすぎて~ 冬の蒼穹のもとで、樹氷を見ながら演奏されているかのようです。これは、かなり引き込まれます。第3楽章は、やっぱり超テクですね。弦をつま弾く音が強く、カッケー(古語かしら。格好良い)と思わず呟いてしまいました。グリンゴルツ弦楽四重奏団を設立して、第1ヴァイオリンを務めているそうです。カップリングされているジョン・アダムスのヴァイオリン協奏曲が気になります。

CDカップリング:ジョン・アダムズ ヴァイオリン協奏曲 サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮 コペンハーゲン・フィル 2013年、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲ジュリアン・サレムクール指揮 コペンハーゲン・フィル 2015年録音 出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 イリア・グリンゴルツ – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

アラベラ・美歩・シュタインバッハー ローレンス・フォスター グルベンキアン管弦楽団 😶

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 アラベラ・美歩・シュタインバッハー ローレンス・フォスター グルベンキアン管弦楽団 2012年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Arabella Steinbacher Lawrence Foster Orquestra Gulbenkian

シュタインバッハーさんの演奏は、全体的に遅めのテンポです。もう少しキレがあれば、より一層、嬉しい気がします。まったり系で、オケも昔ながら~という気がします。CDカップリング:コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番、ショーソン詩曲 2012年録音 YouTubeにおいてはショーソン詩曲はカップリングされていません。出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 25 ←35の間違いです。アラベラ・シュタインバッハー – トピック Provided to YouTube by PIAS

ローラン・コルシア ジャン=ジャック・カントロフ リージュ国立フィル 🙂

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ローラン・コルシア ジャン=ジャック・カントロフ リージュ国立フィル  2011年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Laurent Korcia Jean-Jacques Kantorow Orchestre Philharmonique Royal de Liège

ローラン・コルシアさんの演奏は、エッジの鋭い草書体という気がします。オケは、おとなしく穏やか。ヴァイオリンとオケとの相性はどうなのでしょう。スピードだけではコルンゴルトの風味は薄くなるような気がしますし、遊び心なしで、冒険活劇風にはならないような~ 独特のとろみ、豪華な甘ったるさも、垣間見せる多彩さが求められるのかもしれませんね。外はパリパリ、内は甘みたっぷりトロトロのスイーツが食べたくなります。

CDカップリング:コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 ジャン=ジャック・カントロフ – トピック Provided to YouTube by Believe SAS

ルノー・カピュソン ヤニック・ネゼ=セガン ロッテルダム・フィル 🙂

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ルノー・カピュソン ヤニック・ネゼ=セガン ロッテルダム・フィル 2009年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Renaud Capuçon Yannick Nézet-Séguin Rotterdam Philharmonic Orchestra

カピュソンさんの演奏は、細身で繊細です。コルンゴルトの粘っこさは、少し薄めですが、高音域の跳躍は美しいです。特に、第3楽章では、滑るような短い序奏のあと、暴れ馬に乗ってるかのような、うねりを伴ったヴァイオリンの跳躍が続きます。カピュソンさんは、冒険活劇の主題そのままという感じにならず、あくまでも品良く演奏されています。

太めの声の方が、この楽曲にはあっていると思うのですが、どうでしょう。特に、二オクターブほどあがっていく旋律では、細身で、怜悧さを感じさせる演奏で、低音から、たっぷりの声量(ヴァイオリンの幅の広い音で)わき起こってくるパワーが欲しいですね。(あくまでもワタシの好みです)

CDカップリング:ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲 2009年録音 出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 ルノー・カピュソン – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

パヴェル・シュポルツル イジー・コウト プラハ交響楽団 😍

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 パヴェル・シュポルツル イジー・コウト プラハ交響楽団 2008年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Pavel Šporcl Jiří Kout Prague Symphony Orchestra

パヴェル・シュポルツルさんの演奏は、チェコのヴェンゲーロフさんって感じでしょうか。歌いっぷりの巧さに舌を巻きます。暖かみのある演奏で、じわっと沁みてきますし、なによりもハートフル。包み込まれる響きに、うっとりさせられます。そうそう、コルンゴルトは、この包み込む大きな演奏が好ましいですよね。録音状態も良く、シアワセ度が倍増します。

CDカップリング:R・シュトラウス ヴァイオリン協奏曲 コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲 2008年録音 出典:YouTube Concerto for Violin and Orchestra in D major, Op. 35 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト – トピック Provided to YouTube by Supraphon

ジェイムズ・エーネス ブランウェル・トヴェイ バンクーバー交響楽団 🤩

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ジェイムズ・エーネス ブランウェル・トヴェイ バンクーバー交響楽団 2006年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 James Ehnes Bramwell Tovey Vancouver Symphony Orchestra

エーネスさんの演奏は、とろみがあって、この曲にマッチしているように思います。ある意味、世俗的で娯楽的な要素も含まれている楽曲と演奏かなあ。その楽曲の持ち味を、しっかり織り込み済で、表現の幅が大きいです。華麗で官能的すぎるほど~ ツボをしっかりと押さえて離さない。そんな演奏です。せっかくなので、うっとりしましょう。

CDカップリング:コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、バーバー ヴァイオリン協奏曲、ウォルトン ヴァイオリン協奏曲 2006年録音 出典:YouTube Korngold -Concerto for Violin and Orchestra in D Major, op.35 ジェイムズ・エーネス – トピック Provided to YouTube by The Orchard Enterprises

ニコライ・スナイダー ヴァレリー・ゲルギエフ ウィーン・フィル 😥

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニコライ・スナイダー ヴァレリー・ゲルギエフ ウィーン・フィル 2006年
Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Nikolaj Znaider Valery Gergiev Wiener Philharmoniker

スナイダーさんの演奏は、線が細めで、ゆったり優美に歌っているのですが、バックのゲルギエフさんの振っているウィーン・フィルが濃厚すぎて~ 気の毒な気がします。線の細い高音域ばかり続くヴァイオリンが、巻き込まれてしまうのです。オケに呑み込まれた瞬間が、なんだか動物的で、ぞわっ。

とっても速く、綺麗なパッセージを奏でているのに、第3楽章も前楽章と同様に細すぎて~ あらま。低音の図太い声も持っていないと、細い声がより美しく感じないというジレンマに。大きな跳躍を繰り返すこの楽曲では、太い声で歌っておいて、ここは細めの裏声で~という感じで、入れ替わりながら歌わないと面白くない気がします。オケが大音量で奏でて、チャンチャンで終わってしまいました。オケとの組み合わせが、うーん、どうでしょう。

CDカップリング:ブラームス ヴァイオリン協奏曲、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲 2006年録音 出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 ニコライ・ズナイダー – トピック Provided to YouTube by RCA Red Seal

ベンヤミン・シュミット 小澤征爾 ウィーン・フィル 😊

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ベンヤミン・シュミット 小澤征爾 ウィーン・フィル 2004年
Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Benjamin Schmid Seiji Ozawa Wiener Philharmoniker

シュミットさんと小澤さんの演奏は、2004年のザルツブルク音楽祭におけるライブです。感情の表出がオーバーになりすぎないように、抑制され、どちらかと言えば甘さ控えめの、カッチリした演奏です。第1楽章ラストは、オケと共に伸びやかに締めくくります。えっ、はやくも第1楽章の終わりで拍手が起こってしまいました。

第2楽章においては、短い序奏後、ソロヴァイオリンが静謐な音で入ってきます。甘い映画音楽のように、俗世に落ちそうな旋律ですが、品良く、すーっと透る高音域で奏でており、シュミットさんの雰囲気にマッチしているようです。出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 (Live) ベンヤミン・シュミット – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

アンネ=ゾフィー・ムター アンドレ・プレヴィン ロンドン交響楽団 🤩

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 アンネ=ゾフィー・ムター プレヴィン ロンドン交響楽団 2003年
Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Anne-Sophie Mutter André Previn London Symphony Orchestra

ムターさんの演奏は、それは、たっぷり妖艶に、絢爛豪華に歌いあげていきます。男装の麗人さながらに、冒険活劇も演じているので、すごぉ~い! ムター&プレヴィンの最強コンビなので、まあ、のっけから、やられちゃいますね。ムターさんのために作曲されたのではないかと思うほど、完全マッチングしています。お肉で例えると、霜降りか、レアで肉汁がしたたり落ちて、舌のうえで脂が溶けちゃうという感じでしょうか。たっぷりの情感と、どこか枯れた内省的な声を秘めて、声を震わせ身をよじって、うねりながら上昇する感じがします。

高音域のすーっと昇っていくところで、ふっと力が抜かれるので、これが悩殺の要因のひとつかもしれません。オケの方も、間合いをゆったりとって、ヴァイオリンが飛び跳ねるかのようなところも、ぴたっと弦を受け止めており、冗長的にならず、緩みなく進みます。低音域に入ると図太い幅に変化します。この点、身のこなしが巧いです。セクシーすぎて唖然としちゃいます。もちろん、好みもありますし、後期ロマン派の豪華絢爛な香りを存分に放つ楽曲ですが、どこか、格調の高さと、前衛的なところも感じます。存分に味わってください。

コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲が、ちょっと流行ってきたのは、ひとえに~ プレヴィンさんのお力によるところが大きいと思います。有り難きシアワセ。CDカップリング:チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ウィーン・フィル 2003年、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲 ロンドン交響楽団 2003年録音 出典:YouTube Korngold: Violin Concerto in D Major, Op. 35, TH. 59 Anne-Sophie Mutter Provided to YouTube by Universal Music Group

シャンタル・ジュイエ ジョン・マウチェリー ベルリン放送交響楽団 🙂

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 シャンタル・ジュイエ ジョン・マウチェリー ベルリン放送交響楽団 1995年
Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Chantal Juillet John Mauceri Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(Berlin Radio Symphony Orchestra)

ジュイエさんの演奏は、デッカ 退廃音楽シリーズ(全10巻)として発売されたCDです。少し線が細く硬めです。甘さはあるのですが、幅のある幅広の音質ではないので、とろける濃密さや妖艶さという点では、他に譲るかもしれません。しかし、この楽曲のCDが、さほど出回っていなかったので、当時は、嬉しく聴いていました。

CDカップリング:コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、クルト・ワイル ヴァイオリンと管楽オーケストラのための協奏曲、エルンスト・クシェネク ヴァイオリン協奏曲第1番 1995年録音 出典:YouTube Korngold: Violin Concerto in D major, Op.35 シャンタル・ジュイエ – トピック Chantal Juillet – Topic Provided to YouTube by Universal Music Group

ギル・シャハム プレヴィン ロンドン交響楽団 😍

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ギル・シャハム プレヴィン ロンドン交響楽団 1993年
Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Gil Shaham Andre Previn London Symphony Orchestra

シャハムさんの演奏は、頽廃的な香りに、うっとり~させられる演奏です。特に第2楽章は聴きどころで、身をよじって聴いてくださいという感じでしょうか。シャハムさんとプレヴィンさんのコラボなので、文句なしに歌心が満載で、とろけるように綺麗で~ 言葉も出ないほどに、うっとり。

冒頭から、心が飛んでいってしまいそう。大人になってから聴きましょうと言いたい演奏です。甘美とほど良い苦みのある香りが味わえ、とても華麗で、日常から、ぶっとび~の世界に誘われます。ソロの高音域への飛躍も、綺麗に裏がえっており、反り返った背筋がゾクゾクしちゃう。大人になったら、この曲も聴かなければ。

特に、第2楽章は、儚げで憂いを含んだ美しさで、滅びゆこうとする耽溺型な愛が、たっぷり歌われ、妖しいです。現実世界では、戸惑い躊躇しちゃうかもしれませんが、ハイ、ここは音楽なので、どっぷりどうぞ。音楽で濃密な愛に包まれてください。第3楽章も、余裕をもって、歌いながら跳躍します。

CDカップリング:バーバー ヴァイオリン協奏曲、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、組曲「空騒ぎ」~ヴァイオリンとピアノのためのシェークスピア劇への付随音楽~ シャハム盤のコルンゴルトの組曲「空騒ぎ」は、次の4曲が収録されている。(全曲版ではない)第2曲 花嫁の部屋の乙女、第3曲 ドグベリーとヴァージェス(夜警の行進)、第4曲 間奏曲(庭園の場)、第5曲 仮面舞踏会(ホーンパイプ) 出典:YouTube Korngold: Violin Concerto in D major, Op.35 ギル・シャハム – トピック Gil Shaham – Topic Provided to YouTube by Universal Music Group

ウルフ・ヘルシャー ヴィリー・マッテス シュトゥットガルト放送交響楽団 🙂

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ウルフ・ヘルシャー ヴィリー・マッテス シュトゥットガルト放送交響楽団 1973年 Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Ulf Hoelscher Willy Mattes Stuttgart Radio Symphony Orchestra

ウルフ・ヘルシャーさんの演奏は、1999年にリマスタリング済みです。甘いフレーズを、ためらいがちに弾いている気がします。甘くなりすぎない程度に抑え、楷書体で弾かれており、イージーにならないように、甘さ加減が、なかなかに難しい楽曲だということで、アプローチが定まっていないのかもしれません。また、第3楽章においても、娯楽的要素たっぷりに、冒険活劇風に華々しく跳躍して欲しい気がするのですが、これも控えめです。ロマンティックな様相を、惜しげ無く出して欲しかったような気がしますが、70年代では、この甘さは恥かしいかも。

CDカップリング:コルンゴルト2枚組BOX コルンゴルト:交響曲 メスト フィラデルフィア管弦楽団 1995年、ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリン:ウルフ・ヘルシャー ヴィリー・マッテス シュトゥットガルト放送響 Ulf Hoelscher Willy Mattes Stuttgart Radio Symphony Orchestra 1973年 コルンゴルト 劇付随音楽「空騒ぎ」組曲 1973年、主題と変奏 1973年 マッテス シュトゥットガルト放送交響楽団、コルンゴルト ピアノ三重奏 1994年、オペラ「死の都」第1幕 マリエッタの歌 私に残されたしあわせは 1996年、オペラ「死の都」第2幕 私の憧れ、私の幻は蘇る 

出典:YouTube Korngold Concerto for Violin and Orchestra Op.35 ウルフ・ヘルシャー – トピック Provided to YouTube by Warner Classics CDカップリング:コルンゴルト2枚組BOX 出典:YouTube Korngold Concerto for Violin and Orchestra Op.35 ウルフ・ヘルシャー – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

ヤッシャ・ハイフェッツ ウォーレンスタイン ロサンゼルス・フィル 😊

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ヤッシャ・ハイフェッツ ウォーレンスタイン ロサンゼルス・フィル 1953年 
Korngold: Violin Concerto in D major, Op 35 Jascha Heifetz  Alfred Wallenstein Los Angeles Philharmonic Orchestra 

ウィキペディア(Wikipedia)で調べると、1947年2月15日に、ヤッシャ・ハイフェッツの独奏と、ウラディミール・ゴルシュマン指揮セントルイス交響楽団の演奏によって初演が行われた。初演の際、批評家から「時代錯誤」のそしりを受けたが、その後もハイフェッツが演奏と録音を続けたことにより、コルンゴルトの最も有名な作品という地位を固めることができた。(中略)

ハイフェッツ生誕百周年を記念した音源の復刻や評伝の出版などを通じて、この作品の存在が浮き彫りにされ、またそれに前後して、ギル・シャハムやヒラリー・ハーンらの若手による積極的な録音やコンサート演奏により、この作品の魅力が再発見されるに至った。 こうして現在では、サミュエル・バーバーの作品と共に、20世紀の新ロマン主義音楽の代表的なヴァイオリン協奏曲に数えられるようになったとありました。ハイフェッツさんが、さかんに取り上げて演奏してくれたおかげで、生き残れた感じがします。ありがたきシアワセ。

出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 ヤッシャ・ハイフェッツ – トピック Provided to YouTube by The Orchard Enterprises

同じ音源だと思います。出典:YouTube Violin Concerto in D Major, Op. 35 ヤッシャ・ハイフェッツ – トピック Provided to YouTube by RCA Red Seal

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲【解説】

コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold)は、1897年生まれのオーストリア生まれの作曲家です。子供の頃は、神童ともてはやされたそうですが、ナチスドイツの台頭によりアメリカに亡命し、強い後期ロマン派の雰囲気を持つ映画音楽を作曲されていたようです。

ヴァイオリン協奏曲(作品35)は、1945年に作曲され、ハイフェッツの独奏により初演。批評家からは、「時代錯誤」のそしりを受けたそうです。

第1楽章 ニ長調:序奏なしでヴァイオリン独奏が歌う旋律は、1937年の映画音楽「砂漠の朝」のテーマ音楽が原型で、わずか5音で2オクターヴの音程を駆け抜けます。躍動的な第2主題を経た後、中間部は、39年の映画音楽「革命児フアレス」の「カルロッタの主題」の旋律が、ほぼヴァイオリン独奏によって引用されます。

主題は、イ長調に終始し、その後の第1楽章の変奏とカデンツァを準備する役目も果たしています。カデンツァの後に再現部となり、第1主題がオーケストラ全奏によって呈示され、「カルロッタの主題」の回想とその展開が続いた後、第2主題によって溌剌とした締め括りを迎えます。

第2楽章 ト長調:神秘な導入部に導かれて、ヴァイオリン独奏による主題が始まります。36年の映画音楽「風雲児アドヴァース」から取られており対比的な中間部を経て、再現部で丹念に変奏されます。中間部は、このために新たに書き起こされたもの。

第3楽章:ニ長調 ロンド・ソナタ形式 ヴァイオリン独奏にとって最も技術的要求の高い楽章で、スタッカートによる跳躍音型の第1主題に始まり、第2主題は37年の映画音楽「放浪の王子」のテーマ音楽からで、ヴァイオリン独奏により変ロ長調で呈示されます。

全曲の華麗な幕引きに相応しく、超絶技巧の駆使されたクライマックスを築き上げていきます。世紀末ウィーンの残り香を漂わせた、濃密で抒情的な音語語法で作曲されていると言いますが、むしろ、ワタシたちにとっては映画音楽ほど、親しめるものはないでしょうし、実際、この楽曲は、従前のヴァイオリン協奏曲よりも、楽しく、華やかで、自由な雰囲気を持っており、とても新鮮に感じます。

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲【ディスク情報】

1953年 ハイフェッツ ウォーレンスタイン ロサンゼルス・フィル R
1973年 ヘルシャー マッテス シュトゥットガルト放送交響楽団 EMI
1993年 シャハム プレヴィン ロンドン交響楽団 G
1995年 ジュイエ マウチェリー ベルリン放送交響楽団 Dec
2003年 ムター プレヴィン ロンドン交響楽団 G
2004年 ベンヤミン・シュミット 小澤征爾 ウィーン・フィル OEHMS
2006年 スナイダー ゲルギエフ ウィーン・フィル R
2006年 エーネス ブランウェル・トヴェイ バンクーバー交響楽団 ONYX
2008年 パヴェル・シュポルツル ジリ・コウト プラハ交響楽団 SUP
2009年 カピュソン セガン ロッテルダム・フィル VIRGIN
2011年 ローラン・コルシア ジャン=ジャック・カントロフ リージュ国立フィル Naïve
2012年 アラベラ・美歩・シュタインバッハー フォスター グルベンキアン管弦楽団 PENTATONE
2015年 イリヤ・グリンゴルツ ジュリアン・サレムクール コペンハーゲン・フィル ORCHID
2015年 ヴィルデ・フラング ジェイムズ・ガフィガン hr交響楽団 Warner

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