ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」【YouTube】
ムソルグスキー:禿山の聖ヨハネ祭の夜(禿山の一夜 原典版)アンドリス・ポーガ hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)2023年1月20日コンサートの模様です。14分51秒の動画です。原典版の演奏を動画で視聴できるのは、ラッキーかも。トロンボーンやチューバの活躍、木管の鋭いエッジの効いた響きが印象的です。
Andris Poga hr-Sinfonieorchester – Frankfurt Radio Symphony 出典:YouTube Mussorgskij: Eine Nacht auf dem kahlen Berge (Urfassung)∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andris Poga hr-Sinfonieorchester – Frankfurt Radio Symphony
ムソルグスキー:禿山の一夜 マルクス・ステンツ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 2016 年9 月23日ユトレヒトにおけるコンサートの模様です。17分14秒の動画です。Markus Stenz Radio Filharmonisch Orkest 出典:YouTube Mussorgsky: Night on Bald Mountain – Radio Filharmonisch Orkest – Live concert HD AVROTROS Klassiek
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」【名盤・おすすめ】
グスターボ・ドゥダメル ウィーン・フィル 🙂
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 グスターボ・ドゥダメル ウィーン・フィル 2016年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Gustavo Dudamel Wiener Philharmoniker
ドゥダメルさんの演奏は、華麗なるブラスの響きが印象的で、あまりの艶っぽさに驚きます。夏至の日、さぞや美しい魔女たちが登場して、翌朝の太陽が昇ってくるまでは楽しそう。恐れ、怖さというより、高音域がより一層煌めいていることから、綺麗で、魔女たちの楽しそうな饗宴という雰囲気が漂っています。ラストに向けてはスピードアップしており、パーカッションも豪勢に鳴るため、多少バタバタした雰囲気が出ているように思います。
CDカップリング:ムソルグスキー 展覧会の絵、禿山の一夜、チャイコフスキー白鳥の湖からワルツ 2016年録音 出典:YouTube Mussorgsky: Night on Bald Mountain Herbert von Karajan Provided to YouTube by Universal Music Group
パーヴォ・ヤルヴィ シンシナティ交響楽団 😶
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 パーヴォ・ヤルヴィ シンシナティ交響楽団 2008年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Paavo Järvi Cincinnati Symphony Orchestra
パーヴォさんの演奏は、アメリカ的なブラスの鳴りっぷりで、明るい、綺麗な、開放的な鳴り方かなあと思います。テラークの特徴ある録音で、直接的にぐわーんと音が出てこず、軽量級の印象です。この禿山の一夜に関しては、もっと低音がブイブイと鳴って欲しい気がします。なので、パパ・ヤルヴィさんの演奏の方が、その点、期待できるかもしれません。
CDカップリング:ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」、組曲「展覧会の絵」、ボヴァンシチナへの前奏曲 出典:YouTube Mussorgsky: Night on Bald Mountain (Orch. N. Rimsky-Korsakov) シンシナティ交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
エサ=ペッカ・サロネン ロサンゼルス・フィル 😘
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」(原典版) エサ=ペッカ・サロネン ロサンゼルス・フィル 2006年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Esa-Pekka Salonen Los Angeles Philharmonic Orchestra
サロネンさんの演奏は、ライブ演奏です。ちょっとゲテモノ(?)不気味な曲を集めて、2006年1月にコンサートをしますか~と思うのですが、禿山の一夜は、原典版を取り上げています。原典版の演奏は珍しいので、つい怖いものみたさに購入したCDでした。少しボリュームをあげて聴く方が、より臨場感が出ます。
R=コルサコフの才能を改めて感じるようなもので、原典版は、冒頭のフレーズと主題の「そぉ~ふぁ~ みふぁそ らし れ~」← 音は正確ではありません。鼻歌で歌うわけにいかず、文字に起こせないのでゴメンなさい。この部分が残っている感じです。(ちょっと大袈裟ですが)
テーマの添えになる金管の細かく吹かれるパッセージも音が違いますし、徐々に乖離が大きくなってきます。金管の迫力、大太鼓(グランカッサ、バスドラム)の存在を感じるものとなっています。ピッコロが頑張って吹いているという感じ、小鳥のさえずりが感じられず、中間部分では、すっかり中だるみしてしまいます。魔女たちの饗宴というよりは、原典版で聴くと、単なる農民の舞曲って感じがします。
コルサコフの編曲の魅力は金管と打楽器類でしょうか。金管がいなければ、パワーと色彩感覚に厚みが出ません。原典版では、さほど不気味な印象を持ちません。単なる農民の収穫祭、日常的な舞曲として聞こえてしまいます。やっぱり、魑魅魍魎の化け物たちは、登場してこない気がする~のです。原典版の主役は、あくまでも人間主体、情景描写という感じで、地下の精霊、妖怪や化け物などが、おどろおどろしく登場していただかなくては、個性的な楽曲の魅力は輝かないのかもしれません。
また、ラストのシーンは、えっ・・・ない。原典版では、朝日が昇ってきて、太陽の光と共に、魑魅魍魎たちが姿を消してしまうのですが、そのシーンがありません。光を表現するフルートたちの旋律がないのです。R=コルサコフが、きっと追加したのでしょう。原典版は、これまで耳に馴染んだR・コルサコフ編曲版とは違い、尻切れトンボ状態で終わってしまって収まりが悪い印象を持ちます。
サロネンさんの演奏は、そこを補うつもりなのか、とってもチャーミングに、まるで魔法使いの弟子のように、コミカルに聞こえる場面が用意されており、語り口が巧さが光ります。う~ん、それにしても、ムソルグスキーには申し訳ないのですが、R・コルサコフの編曲版は、もはや、すっかり耳に馴染んでしまっていることを思い知らされました。
CDカップリング:ムソルグスキー 禿山の一夜(原典版)、バルトーク 中国の不思議な役人 演奏会用組曲(作品19 Sz73)、ストラヴィンスキー 春の祭典(1947年版) 出典:YouTube Mussorgsky: A Night On The Bare Mountain – Original Version LA Phil Provided to YouTube by Universal Music Group
ヴァレリー・ゲルギエフ ウィーン・フィル 🥰
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 ヴァレリー・ゲルギエフ ウィーン・フィル 2000年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Valery Gergiev Wiener Philharmoniker
ゲルギエフさんのVPOとの演奏は、低音の金管に力強さが強調され、弦のエッジの鋭いもので、独特の粘りやうねりが感じられます。トランス状態、狂乱状態になっていく盛りあがりなので聴き応えありです。音色の艶っぽさや華麗さがアダとなり、恐怖のどん底には行かずにすむのですが、いや行き着くところまで行ってくれないと~。ワタシは、この綺麗でパワフルな演奏に、とても満足しちゃうタイプかもしれません。力強い魅惑的な演奏です。
CDカップリング:ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」、交響詩「禿山の一夜」、歌劇ホヴァンシチナ前奏曲(モスクワ河の夜明け)、歌劇ソロチンスクの市場 ゴパック 2000年録音 出典:YouTube Mussorgsky: A Night On The Bare Mountain ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
テオドレ・クチャル ウクライナ国立交響楽団 😘
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 テオドレ・クチャル ウクライナ国立交響楽団 2001年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Theodore Kuchar Ukraine National Symphony Orchestra
★ 上の動画は、R・コルサコフ編曲版、下の動画は原典版です。
クチャルさんのCDは、コルサコフの編曲版と原典版を同時に収録しているという意欲的な企画です。ムソルグスキーは、後世に恵まれた作曲家ですね。ご本人の生涯は、あまり恵まれていなかったようですが。酒のみすぎ?
見違えるような化粧(編曲)を施してもらって~ ホント華麗になりましたね。編曲を生業にされている方にとっては、面白い素材かもしれませんね。
アバドさんは、三種類以上を収録しているようだし、ポリャンスキー(シャンドス盤)も各種収録しており、サロネンさんも原典版を収録しています。クチャルさんのこうして、二種類演奏しておられます。原典版を聞けること自体は、演奏家などのありがたい研究心によるもので、感謝していますが、原典版が、一般的に定着するかどうかは、う~ん、どうでしょう。
CDカップリング:ムソルグスキー 交響詩禿山の一夜(R・コルサコフ編曲)、歌劇「ソロチンスクの定期市」よりゴパーク、歌劇ホヴァーンシチナ第5幕ゴリツィンの追放、禿山の一夜(原典版)組曲展覧会の絵(ラヴェル編曲)2001年録音
出典:YouTube Night on Bald Mountain: St. John’s Night on Bald Mountain, “A Night on the Bare Mountain” St. John’s Night on Bald Mountain, “A Night on the Bare Mountain” (original Version) National Symphony Orchestra of Ukraine – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ダニエル・バレンボイム シカゴ交響楽団 🙄
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 ダニエル・バレンボイム シカゴ交響楽団 1997年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Daniel Barenboim Chicago Symphony Orchestra
バレンボイムさんの演奏は、ロシア管弦楽名曲集ということで、凄みはあまりありませんが、初めて聴くにはオムニバス盤として貴重です。CDカップリング:チャイコフスキー序曲「1812年」1981年録音、ボロディン 韃靼人の踊り、R・コルサコフ 序曲「ロシアの復活祭」、ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」編曲版、R・コルサコフ スペイン奇想曲 1977年録音 出典:YouTube Mussorgsky: A Night on the Bare Mountain シカゴ交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
クラウディオ・アバド ベルリン・フィル 😘
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」(合唱入り第4稿) クラウディオ・アバド ベルリン・フィル 1995年~96年 Mussorgsky: Night on Bald Mountain Claudio Abbado Berliner Philharmoniker
バリトン:アナトリー・コチェルガ Anatoli Kotscherga
合唱:ベルリン放送合唱団 Rundfunkchor Berlin Südtiroler Kinderchor
懲りに凝ったというアバドさんの禿山の一夜で、今度は、合唱入りです。オペラに近くなっており、確かに人の声が入ることで、よりリアル感が増します。
CDカップリング:ムソルグスキー「禿山の一夜」、歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲、シャクロヴィートゥイのアリア、ゴリツィン公の流刑、マルファの予言の歌、ペルシャの女奴隷たちの踊り、スケルツォ、古典様式による交響的間奏曲、歌劇「ムラダ」凱旋行進曲 出典:YouTube St. John’s Night on the Bare Mountain (Version for Choir & Orchestra) クラウディオ・アバド – トピック Provided to YouTube by Sony Classical
クラウディオ・アバド ベルリン・フィル 🥰
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」(原典版) クラウディオ・アバド ベルリン・フィル 1993年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Claudio Abbado Berliner Philharmoniker
アバドさんの演奏は、それは凄みがあり怖いです。ムソルグスキー自身は、最初、禿山の一夜を、オペラとして計画していたらしいのですが、管弦楽曲として完成。その後も、オペラの場面に使おうと、何度か改訂しているようです。で、ここでの演奏は、原典版と銘打たれています
最初に耳にしたときは、はぁ~ なんか足らない。金管自体に厚みがなく、ティンパニがやたら大きく聞こえ、おどろおどろしい感じがしました。リズムも、管弦楽の音の厚みも違います。バタバタ感がして、R・コルサコフの編曲は、すっかり別の印象を与え、別の楽曲のようです。
中間部で、こんな主題のフレーズなかったなあ、この場面はなに? 長いんだけど。ああ、やっといつもの曲に戻ってきたというような感覚で、最後に至るまで、冒頭のおどろおどろしさが持続しない感じがします。専門家ではないので、比較分析するつもりはないのですが、素人感覚で、R・コルサコフの編曲は、やっぱすごい。コルサコフの編曲版がなければ、忘れらさられ、原典版も聞かれなかったかもしれません。歴史のなかで埋没したかも。
CDカップリング:ムソルグスキー 交響詩「はげ山の一夜」(原典版)、歌劇「センナヘリブの陥落」、歌劇「サランボー」~巫女たちの合唱~、歌劇「アテネのオイディプス王」~神殿の人々の合唱~、「ヨシュア」 禿山の一夜を除く曲については、R・コルサコフ編曲です。出典:YouTube Mussorgsky: A Night On The Bare Mountain (Live)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
エリック・カンゼル シンシナティ・ポップス交響楽団 🙂
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 エリック・カンゼル シンシナティ・ポップス交響楽団 1993年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Erich Kunzel Cincinnati Pops Orchestra
シンシナティ・ポップスさんの演奏は、好きで、よくCDを集めておりました。懐かしー! お子ちゃま向けと決めつけるのは、ちょっと残念です。オムニバス盤などで名曲を親しんでもらえたらな~ 嬉しいかな~と思います。CDのタイトルは、「Chiller」です。雷の効果音などが入っています。あまりボリュームを上げるとマズイです。気をつけてくださいね。
出典:YouTube Moussorgsky: Night on Bald Mountain Erich Kunzel Provided to YouTube by Universal Music Group
エフゲニー・スヴェトラーノフ ロシア国立交響楽団 😘
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 エフゲニー・スヴェトラーノフ ロシア国立交響楽団 1992年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Evgeny Svetlanov State Symphony Orchestra of Russian Federation
ロシア管弦楽名曲集として貴重な音源です。こういう名曲集CDには、大変お世話になりました。やっぱ、ありがたい存在のオムニバス。楽しいよね~ 理屈抜きに楽しめます。手抜きなしの演奏です。
CDカップリング:ロシア管弦楽名曲集 ルスランとリュドミラ、中央アジアの草原にて、スペイン奇想曲、ガイーヌより剣の舞、ホヴァンシチーナ前奏曲「モスクワ河の夜明け」、禿山の一夜 出典:YouTube ロシア管弦楽名曲集 エフゲニ・スヴェトラーノフ – トピック Provided to YouTube by CANYON CLASSICS
クラウス・テンシュテット ロンドン・フィル 😱
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 クラウス・テンシュテット ロンドン・フィル 1990年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Klaus Tennstedt London Philharmonic Orchestra
★ YouTubeにおいて動画はありませんでした。
テンシュテットさんの演奏は、なかなかの不気味さ。はじめは落ち着いているのですが、シンバルとティンパニは、一瞬、叩くのが速いように思います。フライングだと思ったのですが、どうも計算済なのだと。弦のカシカシ音が、しっかり聞こえ、かなり力を入れてのボーイングのようです。ゆったりカシカシ、几帳面に弾かれています。
マルケヴィッチさんの演奏が、テンション高く、前のめりテンポをあげていくのに比べ、テンシュテットさんは、最初は、つとめてクールにしているみたい。ところどころ大音量で、ジャーンっ。ファンファーレ風のフレーズの直前では、すかさず、みごとに一瞬速めにシンバルが鳴ります。旋律の最後のみテンポをあげたり、スピードを気まま風に変えているところが面白いです。 魔女的、悪魔的な演奏ですが、純文学的な演奏で、夜明けの鐘が鳴った以降は、抒情的で、ゆったり~ 静かに、しずか~に、潜行していきます。技ありの演奏だと思います。
CDカップリング:ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」(ライブ盤)(禿山の一夜は、スタジオ録音)、組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
ジュゼッペ・シノーポリ ニューヨーク・フィル 😁
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 ジュゼッペ・シノーポリ ニューヨーク・フィル 1989年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Giuseppe Sinopoli New York Philharmonic
シノーポリさんの演奏は、過剰なぐらい演出多めです。テンポは変わるし、シャンシャか鳴って不安を煽る気満々で~ 笑えてしまいます。しかし、劇的には演奏されているのですが、残念ながらグロテスク感は少なめなのです。高い透明度のある金管が、綺麗に聞こえ、特に、トロンボーン、トランペットの音色が綺麗なこと。パーカッション群のシャンシャン音がキレ良く鳴っています。適度に荒々しさもあって、加速してくるスピード感もあります。最後は、祭りが終わり、朝に向かう時間帯だと思いますが、そのテンポが、かなりゆったり。牧歌的に歌われているのが、印象に残るものです。
CDカップリング:ムソルグスキー組曲「展覧会の絵」、交響詩「禿山の一夜」、ラヴェル「高雅にして感傷的なワルツ」出典:YouTube Mussorgsky: A Night On The Bare Mountain ニューヨーク・フィルハーモニック – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 😄
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 1985年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Charles Dutoit Orchestre Symphonique de Montreal
デュトワさんの演奏は、色彩のカラフルなこと。 そして、スタイリッシュで、サクサク進むことが特徴です。ドシドシ ドシドシ ドシドシ・・・ チューバのずしんとした重い音が、底力を発揮し、華麗なるサウンドが、豪快に響いています。綺麗すぎて「禿山」じゃ~ないみたい。パイプオルガンが入ってくるような重い音圧があり、木管が渦が巻くように吹かれ、ふぶくような風が感じられる情景です。粘り感も凄くあり、う~わっう~おっと鳴ります。
ちょっと明るすぎかと思いますが、リズミカルに演奏されているので、こりゃ楽しいです。リアル感もバッチリ。魔女たちの饗宴としては、ちょっと品がありますが、華麗なる妖艶な魔女たちで、美女揃い。ブキミさとか泥臭さとか、ローカルな面は無いに等しいですね。禿げ山というより、山の上の饗宴。舞踏会風です。
CDカップリング:ムソルグスキー 展覧会の絵、序曲「ロシアの復活祭」、「禿山の一夜」出典:YouTube Mussorgsky: A Night on the Bare Mountain (Orch. Rimsky-Korsakov) モントリオール交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
クラウディオ・アバド ロンドン交響楽団 😱
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」(原典版) クラウディオ・アバド ロンドン交響楽団 1980年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Claudio Abbado London Symphony Orchestra
アバドさんの「禿山の一夜」は、聖ヨハネ祭の夜の禿山というのが正式のようです。で、リマスタリングされて、恐怖と迫力が、より一層マシマシになり、これは身につまされます。鳴りっぷりが豪快で、怒濤のように突き進んできます。小股が切れ上がったリズミカルさと華麗な音、透き通った響きが特徴で、キシキシ、カシカシ このような擬音がいっぱいちりばめられて、忙しく、あたりをキョロキョロしているうちに、魑魅魍魎たちに取り囲まれてしまった感じです。軽やかな響きで、まあ。面白く聴ける演奏で、どす黒い底に連れ込まれるよりも、こうなったら、いっそ楽しんじゃえという、開き直りが出来そうな演奏でもあります。
CDカップリング:歌劇「ホヴァンシチナ」第4幕第2場への間奏曲(追放されるゴリツィン公の出発)、ヨシュア、歌劇「サランボ」~巫女たちの合唱、スケルツォ、センナヘリブの敗北、聖ヨハネ祭の夜の禿山(交響詩 禿山の一夜 原典版)、歌劇「アテネのオイディプス」~神殿の人々の合唱、歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲(モスクワ河の夜明け)、凱旋行進曲「カルスの奪還」 出典:YouTube St. John’s Night on the Bare Mountain (Remastered) クラウディオ・アバド – トピック Provided to YouTube by Sony Classical
ロリン・マゼール クリーヴランド管弦楽団 😅
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 ロリン・マゼール クリーヴランド管弦楽団 1978年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Lorin Maazel Cleveland Orchestra
マゼールさんのクリーヴランド管との演奏は、残響が少し多めの録音なので、まろやかです。禿山は、甲高いピッコロの響き、高音域の弦の悲鳴、ギシギシ、ガシガシ、バンバン、ドンドン、キーキー ぎゃという擬音が似合います。テンポは、思ったほど速めではなく、歯切れ良くはあるものの、丁寧に奏でられているようです。アンサンブルに文句はありません。
奥行きタップリの響きのなか、必死になって、弦をかしげ、ティンパニもぶっ叩かれています。パーカッション群の響き、金管、弦、木管のバランスも良く、重量感もあって良いのです。しかし、禿山では、もう少し生々しく響いて欲しい気がします。テラークの録音は、柔らかいのが特徴ですが、ここでは、アダになってしまったような感じです。夜明けは、抒情的、幻想的で、想像以上に美しく、ひんやりした空気感となっています。残念ながら魑魅魍魎の世界観は乏しいものの、理知的に変身し、バランスのとれた演奏だと感じます。
カップリング:組曲「展覧会の絵」、交響詩「禿山の一夜」出典:YouTube Mussorgsky Night on Bald Mountain フランス国立管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Ingrooves
イゴール・マルケヴィチ ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 😱
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 イゴール・マルケヴィチ ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 1973年 Mussorgsky: Night on Bald Mountain Igor Markevitch Leipzig Gewandhaus Orchestra
マルケヴィチ(マルケビッチ)さんの演奏は、それはそれは不気味です。ホラー映画さながらの、飽きない一枚であり、のっけから、テンション高く、セカセカと前のめりに進みます。それぞれ木管や金管が、ひしめきあって音が出てきて、破天荒振りを現してきます。(思わず、うひひ~っと笑えます)
「そふぁふぁみ そふぁふぁみ~」「しれれれ しれれ~」「そふぁそみ そふぁそみぃ~っ」と、それぞれに、大きな悲鳴をあげている。シンバルが短く叩かれ、一瞬、間があくのですが、それがまた効果的で、「そそそふぁ そそそふぁ しししふぁ しししふぁ」と奏でるヴァイオリンの音。これ凄く効果的に響きます。コルニーニョなの? 弓の使い方が違うのかなあ。髪の毛が、逆立つ音が鳴ります。
こしげて、削ぎ落とすような音、上から下に弓を引くのではなく、もしかしたら、下から上へ弓を引いてるんじゃないだろうかと(想像を逞しく)思うような音です。なので、骨がすれて、ギシギシ軋んでいる感じを与え、逆撫でするような奇怪で、乾いた呻き声、気味の悪さ、怖さが存分に演出されています。生暖かい吐息が、漏れてる木管、あらくたい金管の鳴りっぷり。
肌触りはザラザラの鮫肌ですが、この凸凹、ギクシャク感が、面白く聴けちゃうのです。熱いパンチの効いた破天荒な演奏に、涙目状態となり、いひひぃ~ たまりません。饗宴後の朝、鐘が鳴った後の旋律は、美しく、決して演奏が下手というわけではないようです。悲しげなフルートとなり、魑魅魍魎が消え去り、嘘のように穏やかに鎮まります。
一晩泊まりなのはモッタイナイ。禿山に連泊、どうです?(ワタシは、繰り返して聴く気にはなりませんでした)
カップリング:組曲「展覧会の絵」、交響詩「禿山の一夜」出典:YouTube Mussorgsky A Night on the Bare Mountain ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – トピック
Provided to YouTube by Kontor New Media
コリン・デイヴィス コンセルトヘボウ管弦楽団 😘
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 コリン・デイヴィス コンセルトヘボウ管弦楽団 1971年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Colin Davis Royal Concertgebouw Orchestra
C・デイヴィスさんの演奏は、初のデジタルで、ストラヴィンスキーのバレエ音楽と共にコンセルトヘボウとの貴重なコラボです。タムタム(銅鑼)や、シャンシャン鳴り響くところの音響がクリアに入っており、これだけでも聴き応えがあるように思います。また、クセの多い演奏が多いなか、品良く演奏された貴重な演奏です。
CDカップリング:ムソルグスキー展覧会の絵、禿山の一夜 1979年録音 出典:YouTube Mussorgsky: A Night On The Bare Mountain Concertgebouworkest Provided to YouTube by Universal Music Group
ゲオルク・ショルティ ロンドン交響楽団 😁
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 ゲオルク・ショルティ ロンドン交響楽団 1966年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Georg Solti London Symphony Orchestra
ショルティさんとロンドン響の演奏です。シカゴ響かと思っていたのですが、こちらも馬力あり。ドスコイ節が炸裂しています。ちょっとお下品な演奏ですが、面白く聴けちゃいます。CDカップリング:ロシア管弦楽曲集 グリンカ ルスランとリュドミラ序曲、ムソルグスキー ボヴァンシチナ前奏曲、禿山の一夜、ボロディンイーゴリ公より韃靼人の踊り、チャイコフスキー 交響曲第2番 1966年録音 出典:YouTube Mussorgsky: A Night on the Bare Mountain London Symphony Orchestra Provided to YouTube by Universal Music Group
レナード・バーンスタイン ニューヨーク・フィル 🙂
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 レナード・バーンスタイン ニューヨーク・フィル
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Leonard Bernstein New York Philharmonic Orchestra
バーンスタインさんの演奏は、木管も金管も良い働きをしています。かすれ気味の弦も不気味さを演出していて、遅めですが、なかなかに効果的です。出典:YouTube Night on Bald Mountain (2017 Remastered Version) Leonard Bernstein Provided to YouTube by Sony Classical
ロリン・マゼール ベルリン・フィル 🤣
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 ロリン・マゼール ベルリン・フィル 1959年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Lorin Maazel Berliner Philharmoniker
マゼールさんの演奏は、これは面白いです。超快速で、素っ気ないところが抜群です。彼には、うってつけの曲ではないでしょうか。録音状態は、1959年と古いのですが、ホンマ面白すぎ。木管の吹かれ方は、お尻が、めくりあがるように吹かれ、せわしなくピッコロが動いて切迫感を与えます。
風が渦巻きになって、猛烈に吹き荒れており、目がまわります。あっと驚くところで急ブレーキ。えっと驚くところでアクセルを踏み込んでくるんです。思いがけないところでテンポが変わるので、ギクシャクしちゃって、天邪鬼な演奏で、首がムチウチになりそうで怖いです。
で、朝を迎える直前、鐘の音が鳴り、魔界の住人たちが消え去る場面では、鐘の音が小さく~弱音すぎて、あれまっ。ハープの音が流れて、朝日が射し込んでくる場面でも、意表をつかれます。普通なら、清々しい朝を迎えると、魑魅魍魎の世界が雲散霧消するのです。あとかたもなく、悪霊たちは消えていなくなる筈なのです。
でもね、天邪鬼なマゼールさんの禿山の一夜は、朝を迎えてもなお、夜のおどろおどろしい雰囲気が残っています。夜になると、また魔界の巣窟に逆戻りするんだぜって、言いたいご様子なのです。この終わり方の良し悪しは、ともかく、昼と夜の顔が全く違うという表示なんでしょうね。
後年、1978年クリーヴランド管(テラーク)もあります。カラヤン後任のBPOのシェフは、残念ながらなれなかったけれど、BPOとの演奏は、他にも多くあります。ロリン・マゼールDG初期録音集(1957~65年)18枚組BOXにも、当曲は収録されています。古い時代の録音ですが、発掘すれば面白い演奏がありそうです。
CDカップリング:レスピーギ「ローマの松」、ムソルグスキー「禿げ山の一夜」、R・コルサコフ「スペイン奇想曲 」YouTubeにおけるカップリングは、展覧会の絵 ジュリーニ シカゴ響、禿山の一夜、死の歌と踊り、ボヴァンシチナ序曲、展覧会の絵(ピアノ版)リヒテル、ボリスゴドゥノフ カラヤン 出典:YouTube Mussorgsky: A Night On The Bare Mountain ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
交響詩「禿山の一夜」(ピアノ版)
交響詩「禿山の一夜」(ピアノ版) ニコライ・トカレフ
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」(ピアノ編曲版) ニコライ・トカレフ 2007年
Mussorgsky: Night on Bald Mountain Nikolai Tokarev
R・コルサコフ編の管弦楽曲で、禿山の一夜を聴くことが多いのですが、ピアノ編の「禿山の一夜」は、なかなかに、音が多くて、難しそうな楽曲です。コルサコフの管弦楽編曲だけにとどまらず、アバドさんが原典版で演奏したCDも有名だし、原典版と銘打つ音源も多くあります。
改めてウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、長らくリムスキー=コルサコフが編曲した版が広く知られていたが、近年ムソルグスキー自身の手による原典版も知られるようになり、こちらもムソルグスキーの典型的作風を示すものとして普及している。原型は、メグデンの戯曲「魔女」に基づき構想されたオペラ「禿山」である。
1860年頃に作曲したピアノ曲「聖ヨハネ祭前夜の禿山」で「聖ヨハネ祭の前夜に不思議な出来事が起こる」というヨーロッパの言い伝えの一種、「聖ヨハネ祭前夜、禿山に地霊チェルノボグが現れ手下の魔物や幽霊、 精霊達と大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく」とのロシアの民話を元に作られている。聖ヨハネ祭は夏至の夜の祭りであり、題材としては、シェイクスピアの「夏の夜の夢」と同様であるといえる。
オーケストレーションと編曲の変遷:ムソルグスキーの楽曲の例に漏れず、「禿山の一夜」も何度もお蔵入りと、改訂・編曲が繰り返された。その結果、今日までに様々なバージョンが残されている状態にあり、それぞれ特徴ある楽曲となっている。なお、指揮者クラウディオ・アバドは、これらの4つの版についていずれもレコーディングしているほどのムソルグスキーフリークである。・・・とありました。
ここには、ピアノ編の記載がないので、CDのブックレットを拝見すると~ トカレフが弾く禿山の一夜は、ロシアの作曲家・ピアニストのイゴール・フドレイが、トカレフの父親に手書きの譜面として贈呈したものだそうです。冷静で、魑魅魍魎、多くの悪魔が住んでいるような、魔の山のような感じは、あまりしません。
しかし、直線的に飛び出してくる気配、緻密な造詣が感じられ、迫力も峻厳さも感じられておもしろいです。指が何本あっても良いぐらいので楽曲。指が多ければ多いほど、魑魅魍魎感がでるのかもなあ~って思いますけど、簡単ではないでしょう。このCDは、「トカレフ デビュー!」と題されたCDです。カップリングは次のとおり。ショパン ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、バッハ 前奏曲ロ短調(シロティ編曲)、シューベルト「楽興の時」、リスト「ラ・カンパネッラ」、ローゼンブラット「パガニーニの主題による変奏曲」、ムソルグスキー禿山の一夜(フドレイ編曲 Igor Khudoley)、プロコフィエフ トッカータニ短調(作品番号11)、映画「ピアノの森」メインテーマトカレフ編曲
出典:YouTube A Night on Bald Mountain ニコライ・トカレフ – トピック Provided to YouTube by Sony Classical
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」【解説】
交響詩「禿山の一夜」ニ短調は、ムソルグスキーが作曲した管弦楽曲です。「聖ヨハネ祭の前夜に不思議な出来事が起こる」というヨーロッパの言い伝えで、「聖ヨハネ祭前夜、禿山に地霊チェルノボーグが現れ、手下の魔物や幽霊、精霊たちと大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく~」というロシアの民話を元に作られています。
聖ヨハネの前夜祭は、夏至祭の前夜で、シェイクスピアの「夏の夜の夢」と同じだと言えるとのこと。初版は、管弦楽作品として1866年から翌年頃に作曲されていますが、生前には演奏されず、何度か書き直しており、R=コルサコフが編曲した版が広く知られています。近年、原典版も知られるようになり、演奏される機会が増えているようです。
◆ 作曲者による原典版(1867年) 原典版である「聖ヨハネ祭前夜の禿山」(St. John’s Eve on Bald Mountain)は、1867年に作曲されています。R=コルサコフへの手紙には、「魔物たちの集合~そのおしゃべりとうわさ話~サタンの行列~サタンの邪教賛美~魔女たちの盛大な夜会」という4つの場面が曲想として構成され、サバトで終わるところは、ベルリオーズの幻想交響曲と共通しています。バラキレフは、粗野だとして修正を求めたものの、ムソルグスキーは修正を拒絶したために演奏を断ったそうで、そのまま放置状態になりました。
◆ リムスキー=コルサコフによる改訂版(1886年) ムソルグスキーの没後、未発表だった「禿山の一夜」を、全面的にやりなおして1886年に発表しています。一般に知られる楽曲は、この改訂版というか編曲版です。ムソルグスキーの描いた、荒々しく不気味なイメージを、華麗なオーケストレーションで表現したことで、人気になったようです。
禿山の一夜は、曲の長さが10分程度なので、ムソルグスキーの「展覧会の絵」とカップリングされてCD化されていることが多いです。オムニバス盤に収録されていたり、余白に詰め込まれて、へんてこりんなカップリングになって登場するなど、 サイドメニュー的な扱いとなっています。
なぜ、禿山の一夜って言うんでしょうねえ。改めてウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、原型は、メグデンの戯曲「魔女」に基づき構想されたオペラ「禿山」である。1860年頃に作曲したピアノ曲「聖ヨハネ祭前夜の禿山」で、「聖ヨハネ祭の前夜に不思議な出来事が起こる」というヨーロッパの言い伝えの一種、「聖ヨハネ祭前夜、禿山に地霊チェルノボグが現れ、手下の魔物や幽霊、精霊達と大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく」というロシアの民話を元に作られている。
聖ヨハネ祭は、夏至の夜の祭りであり、題材としては、シェイクスピアの「夏の夜の夢」と同様であるといえると書いてあった。たまたま、聖ヨハネ祭で画像検索したところ、ポーランドにおける聖ヨハネ祭では、「スカイランタン」と呼ぶらしいが、「天灯」と言われる、熱気球の原理を応用したもので、火を灯した提灯が空に飛ばされるらしい。精霊や祖霊を慰める儀式に使われる。
ちなみに、チェルノボグ(Chernobog)とは、スラヴ神話の死神で「黒い神」を意味する。夜や闇、破壊と死、冥府の神・悪神として捉えられることが多いものの、その本来の性格については不明である。神話中においては、白や光を司る善神ベロボーグと対をなすものとして語られる。
スラヴの諸地方に伝わる創世神話には白い神と黒い神が登場し、その二柱の神が協力して、水底の泥から世界を創り上げた。その後、黒い神は白い神と対立し、闘争の末に地上に落とされたとされて邪な精霊に変わったといわれていると書いてあった。ちなみに、シェークスピアの「真夏の夜の夢」では、歌垣みたいに、若者の集う喜劇的要素が強いようだが、これは、4月30日から5月1日にかけて「ヴァルプルギスの夜」(ワルプルギスの夜)と呼ばれている。そう、幻想交響曲に登場してくる魔女たちの饗宴です。
ちなみに、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」のアーノンクール盤には、カンタータ「最初のワルプルギスの夜」というのが、カップリングされています。土地柄によって、民族によっても、それぞれ異なる呼称になっているのかもしれませんが、底辺は大変親近感のわくものです。すごく脱線しちゃったけれど~ 禿山の一夜は、子供の時に初めて聴いた楽曲で、背景を知らずにいたので、不気味な曲もあるものだな~っと思っていただけでした。今回聴いてみて、伝承や口伝された物語、神々の神話など、ワタシたちの日常にも、共通した事項が多くあるように感じました。
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」【ディスク情報】
1959年 マゼール ベルリン・フィル G
1965年 バーンスタイン ニューヨーク・フィル SC
1966年 ショルティ ロンドン交響楽団 Dec
1971年 C・デイヴィス コンセルトヘボウ管弦楽団 Ph
1973年 マルケヴィッチ ライプツィヒ・ゲヴァント DS
1978年 マゼール クリーヴランド管弦楽団 TELDEC
1980年 アバド ロンドン交響楽団 R
1981年 エドゥアルド・マータ ダラス交響楽団 R 未掲載
1985年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec
1989年 シノーポリ ニューヨーク・フィル G
1990年 テンシュテット ロンドン・フィル EMI
1992年 スヴェトラーノフ ロシア国立交響楽団 CANYON
1993年 カンゼル シンシナティ・ポップス交響楽団
1993年 アバド ベルリン・フィル(原典版) G
1997年 バレンボイム シカゴ交響楽団 G
2001年 テオドレ・クチャル ウクライナ国立交響楽団 NAXOS
2002年 ゲルギエフ ウィーン・フィル Ph
2006年 サロネン ロサンジェルス・フィル G
2007年 ニコライ・トカレフ SC ピアノ版
2008年 P・ヤルヴィ シンシナティ交響楽団 TELARC
2014年 ゲルギエフ マリインスキー歌劇場管弦楽団 MARIINSKY 未掲載
2016年 ドゥダメル ウィーン・フィル G
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