ニールセン:劇付随音楽「アラジン」組曲&全曲版
ニールセンの「アラジン」は、みなさんご存知の千夜一夜、アラジンと魔法のランプの物語がベースになっています。ニールセンは、コペンハーゲンの王立劇場から劇付随音楽を委嘱されたそうで、あまり乗り気ではなかったようですが、1919年に作曲しました。ここで聴く組曲版は、作曲家本人が亡くなった後、1940年に、第三幕を中心に、編曲なしで七曲が抜粋されたものです。
第1曲「祝祭行進曲」は、冒頭より、非常にインパクトのある曲で印象に残る曲だと思います。また、第5曲のイスファハンでは、異なるリズム、旋律が同時に四つ鳴っています。うーん、ワタシの駄耳では聴き分けられないよぉ~と唸ります。いきなり軍楽隊が乱入してきますし、これはコンサート動画を見て聴いた方が、断然わかりやすいです。(^^)
1 祝祭行進曲 Oriental Festival March
2 アラディンの夢と朝霧の踊り Aladdin’s Dream/Dance of the Morning Mist
3 ヒンズーの踊り Hindu Dance
4 中国の踊り Chinese Dance
5 イスパハン(イスファハン エスファハーン)の市場 The Marketplace in Ispahan
6 囚人の踊り Dance of the Prisoners
7 黒人の踊り Negro Dance
ニールセン:劇付随音楽「アラジン」組曲【YouTube】
ニールセン:劇付随音楽「アラジン」組曲 クレメンス・シュルト デンマーク国立交響楽団 10分36秒の動画です。
Clemens Schuldt The Danish National Symphony Orchestra 出典:YouTube Suite from Aladdin – Carl Nielsen // Danish National Symphony Orchestra (Live)
DR Koncerthuset
ニールセン:劇付随音楽「アラジン」組曲 コンスタンティン・カリディス hr-交響楽団 2022年10月14日のコンサートの模様です。16分25秒の動画です。第5曲イスファハンでは指揮者が手を止めてますね。
Constantinos Carydis hr-Sinfoniekonzert 出典:YouTube Nielsen: Aladdin (Suite) ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Constantinos Carydis hr-Sinfonieorchester – Frankfurt Radio Symphony
ニクラス・ヴィレーン 南ユラン交響楽団 🙂
ニールセン:「アラジン」組曲 ニクラス・ヴィレーン 南ユラン交響楽団 2002年
Nielsen: Aladdin, Op. 34 – Concert Suite Niklas Willén South Jutland Symphony Orchestra
当盤は、ナクソスから出ているCDで、ニールセンの小品、特にアラジンを聴きたくて購入したものです。南ユラン響は、デンマーク南部に位置するオケです。ヨーロッパ大陸の北部、北海とバルト海を分ける半島、つまり北がデンマークで、根元部分がドイツというユトランド半島があります。日本ではユトランド半島という表記で定着しているようですが、デンマーク語ではユランJylland 、ドイツ語ではJütland でユートラントと発音するようです。だから、オケの名称としては、デンマーク語表記のユランなのだろうと思います。さて、演奏としては、少し軽量級、金管のタッチが速めです。他に個性的な演奏もありますが、丁寧に綴られています。
HMVの楽曲紹介コメントによると、次のような記載があります。一部引用させていただきます。ニールセンによる劇場用音楽の最重要作品は、現在、管弦楽法の駆使された、独立した演奏会用作品として親しまれている、「アラジン組曲」の基となった「アラジン」です。組曲中もっとも有名な作品は、「イスファハンの市場」です。4つの異なった音楽が重ね合わされているので、市場の中で四方八方から音が聞こえてくるような気分にさせられる管弦楽曲です。
では、一度聴いてみてくださいね。
CDカップリング:ニールセン「アラジン」組曲、キューピットと詩人、夢の古潭、序曲「ヘリオス」、仮面舞踏会 序曲、第二幕への前奏曲、パンとシリンクス 出典:YouTube I. The Festival March South Jutland Symphony Orchestra – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー デンマーク国立交響楽団 全曲版 🙂
ニールセン:「アラジン」全曲版 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)1992年 Nielsen: Aladdin, Op. 34 Gennady Rozhdestvensky Danish National Symphony Orchestra
★ 再生リストにより、一括して通して聴くことができます。全31曲あります。
ワタシが所有しているロジェストヴェンスキーさんのCDジャケットは、魔法のランプを持って、魔法の絨毯に乗っているイラストだったのですが~ なんか変わったみたいですね。合唱入りの場面もあるのですが、正直言って、ちょっと長大すぎて。やっぱり組曲版で良いと思います。ワタシの知っている限りでは、全曲版は当盤のみだと思います。
出典:YouTube Aladdin, Op. 34, FS 89, CNW 17 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー – トピック Provided to YouTube by PIAS
ヘルベルト・ブロムシュテット サンフランシスコ交響楽団 😘
ニールセン:「アラジン」組曲 ヘルベルト・ブロムシュテット サンフランシスコ交響楽団 1989年
Nielsen: Aladdin, Op. 34 – Concert Suite Herbert Blomstedt San Francisco Symphony
ブロムシュテットさんの演奏は、快活で色彩感がたっぷりです。忙しい海外旅行なみに、あちらこちらを駆け巡る楽曲で、子供向きみたいな気もしますが~ 内実は、指揮者泣かせのようです。ブロムシュテットさんの演奏では、第7曲でコーラスが入ってきます。まあ、つっこみなしで~ 聴いて欲しい曲です。
CDカップリング:ニールセン 歌劇「仮面舞踏会」序曲1990年、ペール・ギュント組曲第1番、第2番1989年、ニールセン「アラジン」組曲1989年録音 出典:YouTube Nielsen: Aladdin, Op. 34 – Concert Suite San Francisco Symphony Provided to YouTube by Universal Music Group
ニールセン:弦楽合奏のための組曲「小組曲」
「小組曲」Kleine Suite(作品1)は、ニールセンの弦楽合奏のための楽曲です。コペンハーゲンの音楽院を卒業した直後の作品で、なんと作品第1号です。1888年に作曲されており、弦楽合奏(ヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)の作品で、作風としてはロマン主義。次の三つの楽章で構成されており、約16分の作品です。
第1楽章 前奏曲 Präludium アンダンテ・コン・モート
第2楽章 間奏曲 Intermezzo アレグロ・モデラート
第3楽章 フィナーレ Finale アンダンテ・コン・モート
1918年に、ニールセンは、雑誌のインタビューで、第1楽章は「ダナイデス」(The Danaids)、第2楽章は「カリスの踊り」(The Dance of the Charites)、第3楽章は「バッカスの行列」(The Bacchus Procession)というサブタイトルがついていると答えているらしいのですが、その意味合いはともかく、初演は大成功だったそうです。色彩的には、ほの暗さがあり北欧的的で親しみやすい楽曲だと思います。第3楽章は、後に改訂しており、スケールの大きなものとなっています。
テリエ・トンネセン ノルウェー室内管弦楽団 😘
ニールセン:弦楽合奏のための組曲「小組曲」 テリエ・トンネセン ノルウェー室内管弦楽団 2012年
Nielsen: Little Suite in A Minor,Op.1 Terje Tønnesen Norwegian Chamber Orchestra
ノルウェー室内管の演奏は、シックな響きと穏やかな流れがあります。しみじみとした味わいがあり、中音域の音がしっかりと聞こえます。教会での録音で、第2楽章になると、弾んだ音が広がります。チャーミングな表情があり、若々しい二人がワルツを踊っているような雰囲気がします。
第3楽章は、雪のなかを、ゆったり散策しているかのような広がりを見せる余裕があり、旋律の絡みが美しく瞬時に輝き、綺麗に響きます。高音域の音が幾分強めかと思いましたが、すぐに柔らかさを取り戻し、適度な活気ある演奏です。リンドベルイさんの演奏と同じノルウェー室内管ですが、この演奏は、従前からの受け継いだ路線のように感じます。
CDカップリング:グリーグ 組曲ホルベアの時代から、アッテルベリ組曲第3番、スヴェンセン ロマンス、ニールセン 小組曲、ブレイン セレナード、シベリウス 悲しいワルツ 2012年~13年録音 出典:YouTube Little Suite, Op. 1 ノルウェー室内管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by The Orchard Enterprises
トロンハイム・ソロイスツ 😘
ニールセン:弦楽合奏のための組曲「小組曲」 トロンハイム・ソロイスツ 2011年
Nielsen: Little Suite in A Minor,Op.1 Trondheim Solistene
トロンハイム・ソリストは、ムターさんとのコラボで、ヴィヴァルディの四季、バッハのヴァイオリン協奏曲のCDで有名な室内楽アンサンブルで、1988年設立のノルウェーを拠点とした団体です。改めて拝聴すると、レーベル21の録音は良いですし、キビキビした演奏で聴き応えがあります。
この演奏も、バロックの弓、金属製の弦なのかは、存じ上げませんが、グリーグの演奏も聴きたくなってきました。北欧勢の活躍に目が離せない~って焦ります。サブスクを利用するようになって、古い演奏も改めて聞き直す機会になって喜んでいたのですが、いやー 流行にも機敏でなくっちゃー。時間がいくらあっても足りません。とほほ。(嬉しい悲鳴です)
CDカップリング:チャイコフスキー 弦楽のためのセレナード、ニールセン 弦楽オーケストラのための小組曲 2011年録音 出典:YouTube Nielsen SUITE for String Orchestra op. 1 Trondheimsolistene – トピック Provided to YouTube by The Orchard Enterprises
クリスティアン・リンドベルイ ノルウェー室内管弦楽団 😘
ニールセン:弦楽合奏のための組曲「小組曲」 クリスティアン・リンドベルイ ノルウェー室内管弦楽団 2006年
Nielsen: Little Suite in A Minor,Op.1 Christian Lindberg Nordic Chamber Orchestra
リンドベルイさんの演奏は、現代的でスマート。テンポは速めでアグレッシブです。サブスクを利用していたときに、たまたま見つけて拝聴したのですが、リンドベルイさんは、トロンボーン奏者として超有名な方。えっ、指揮者にも挑戦しておられたとは~ 不覚にも知りませんでした。(リンドバーグと表記されることもあります)
改めてWikipediaで調べると、スヴェン=ダヴィド・サンドストレムから作曲を手がけるよう説かれたのをきっかけとして、39歳のときに作曲家としての活動をはじめた。初めての自作自演作品であるトロンボーンと弦楽のための音楽『Arabenne』を1997年に録音した。2000年には、イギリスのノーザン・シンフォニアを振って指揮者デビューも果たした。・・・とのこと。また機会を見つけて、演奏を拝聴したいと思います。
CDカップリング:ニールセン小組曲、スヴェンセン ロマンス(作品26)、ヴェスストレム アルミード序曲、レイフス 牧歌的変奏曲(作品8)、リンデ 小協奏曲(作品35)、シベリウス 即興曲 2006年録音 出典:YouTube Little Suite for Strings, Op. 1, FS 6 Nordic Chamber Orchestra – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
エサ=ペッカ・サロネン ニュー・ストックホルム室内管弦楽団 😘
ニールセン:弦楽合奏のための組曲「小組曲」 エサ=ペッカ・サロネン ニュー・ストックホルム室内管弦楽団 1986年 Nielsen: Little Suite in A Minor,Op.1 Esa-Pekka Salonen New Stockholm Chamber Orchestra
第1楽章 低弦のもわっとした響きのなか、チェロで長いテーマが奏でられます。「しぃ~~ れし しそ そぉ~ふぁ みれどしぃ~~」という感じの主題で、森林帯で靄が発生しており、そのなかを重い足取りで進むかのようなフレーズです。暗い短調の響きのなかで、ところどころ長調の色彩が入ります。全体的には暗めですが、音量をあげて、「そぉ~~っ」と、鋭い矢が放たれるかのように、ヴァイオリンの音が入ってくるのです。それが雷や陽の光のようですぐに、低弦の響きのなかに吸い込まれていきます。ドラマティックな構成で、弦のピチカートは、薄い氷が張った湖のような静謐感を漂わせます。
第2楽章 弦のピチカートによるワルツです。コントラバスの分厚い響きが聞こえ、腰の重い、ゴワゴワした肌触りの楽章です。コントラバスのガシっとした響きは、意表を突かれます。サロネンさんの演奏は、機敏なので、驚きながらもワルツだと認識できます。ヴァイオリンの響きは軽やかで、透明度の高いもの。まるで、美女と野獣のようなワルツなのですが、調性がめまぐるしく変わり、短調から長調に変わったと思ったら、するっと短調に戻ります。ワルツの旋律と相まって、意表をつくめまぐるしさです。
第3楽章 ラストは、雄大な自然世界が描写されます。第1楽章のテーマが再現され、「しぃ~~ れし しそ そぉ~ふぁ~ みれどしぃ~~ しぃ~ そみみぃ~」と、ヴァイオリンが奏でます。つまみどころがない幻惑的な空気感が漂いますが、この場面は、グラデーションの効果があり面白いものです。ヴァイオリンが、天使のように地上に降りてくる感じで、声をふるわせて奏で始めます。すると、いっきに世界が明るい色彩へと変わるのです。氷の世界に、光が射し込んだような、はたまた虹が出現したのでしょうか、サロネンさんの演奏で聴くと、少し裏返ったような甲高い声なのですが~ ここは印象的です。若かりし頃のサロネンさんのCD写真は、懐かしいです。
CDカップリング:ニールセン交響曲第1番 スウェーデン放送交響楽団、小組曲 ニュー・ストックホルム室内管弦楽団 ニールセン交響曲全集6枚組BOX 1985年~90年録音もあります。出典:YouTube Little Suite in A Minor, Op. 1 Esa-Pekka Salonen Provided to YouTube by Sony Classical
ウルフ・シルマー デンマーク国立放送交響楽団 😟
ニールセン:弦楽合奏のための組曲「小組曲」 ウルフ・シルマー デンマーク国立放送交響楽団 1995年
Nielsen: Little Suite in A Minor,Op.1 Ulf Schirmer Danish National Symphony Orchestra
かつて、サロネン盤と共に、ブロムシュテットさんの旧録にあたるデンマーク放送響との全集のなかに収められていたことから拝聴していた演奏です。シルマーさんの演奏が、イマイチというわけではないのですが、最近の演奏を聴いてしまうと、テンポが遅く、重く感じてしまいますね。すみません。出典:YouTube Nielsen: Little Suite, Op. 1
ヘルベルト・ブロムシュテット – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
ニールセン:序曲「ヘリオス」(作品17)
ニールセンの序曲「ヘリオス」(作品17)は、1903年に作曲した演奏会用序曲で、アラジン組曲と並んで有名な管弦楽曲です。エーゲ海における日の出に感激して作曲したそうです。三部構成になっており、朝、昼、太陽の沈むシーンを描いたものです。4本のホルンが活躍することで有名です。陽が昇る直前は、チェロとコントラバスの「ド」と「ソ」の和音があり、順次、ホルンを中心に太陽が昇るシーン描かれ、トランペットと共に太陽が昇っていきます。チェロや木管が加わり、金管群が再度盛りあげてからは、急速に夕暮れに向けてテンポアップ。フーガとなってクライマックス。沈んだあと夕焼けを描くように、ゆっくり~ ホルンとヴィオラ、チェロが名残惜しそうに演奏されます。約10分余りの楽曲です。
ニールセン:序曲「ヘリオス」 オスモ・ヴァンスカ ラハティ交響楽団 1999年~2001年
Nielsen: Helios Overture, Op. 17 Osmo Vänskä Lahti Symphony Orchestra
CDカップリング:ニールセン交響曲全集、序曲ヘリオス、夢の古潭、パンとシュリンクス
出典:YouTube Helios, Op. 17, FS 32 ラハティ交響楽団 – トピック Provided to YouTube by PLATOON LTD
ニールセン:序曲「ヘリオス」 トーマス・ダウスゴー デンマーク国立交響楽団 1999年
Nielsen: Helios Overture, Op. 17 Thomas Dausgaard Danish National Symphony Orchestra
CDカップリング」ニールセン 歌劇 「仮面舞踏会」序曲、 若い雄鳥たちのダンス、劇音楽 「領主オーロフは馬を駆り」 前奏曲、「スネフリット」管弦楽組曲、歌劇 「サウルとダヴィデ」 第2幕への前奏曲、狂詩曲風序曲 「フェロー諸島への幻想の旅」、劇音楽 「ヴィレモエス」 第3幕への前奏曲、「パンとシュリンクス」、劇音楽 「キューピッドと詩人」 序曲、序曲 「ヘリオス」 出典:YouTube Helios, Op. 17, FS 32: Helios Overture, Op. 17 デンマーク放送交響楽団 – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ニールセン:序曲「ヘリオス」 ニクラス・ヴィレーン 南ユラン交響楽団 2002年
Nielsen: Helios Overture, Op. 17 Niklas Willén South Jutland Symphony Orchestra
CDカップリング:ニールセン アラジン組曲、キューピットと詩人、夢の古潭、序曲「ヘリオス」、仮面舞踏会序曲第2幕への前奏曲、パンとシリンクス 出典:YouTube Helios Overture, Op. 17, FS 32
South Jutland Symphony Orchestra – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ニールセン:序曲「ヘリオス」 アレクサンダー・ギブソン ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 1977年 Nielsen: Helios Overture, Op. 17 Alexander Gibson Royal Scottish National Orchestra
CDカップリング:ニールセン交響曲第5番、序曲「ヘリオス」、シベリウス交響詩「春の歌」、交響詩「夜の騎行と日の出」 出典:YouTube Helios, Op. 17, FS 32 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ニールセン:序曲「ヘリオス」 エサ=ペッカ・サロネン スウェーデン放送交響楽団 1985年~90年
Nielsen: Helios Overture, Op. 17 Esa-Pekka Salonen Swedish Radio Symphony Orchestra
CDカップリング:ニールセン交響曲全集、交響詩パンとシリンクス、小組曲、序曲ヘリオス 仮面舞踏会序曲、第2幕前奏曲、ひな鶏の踊り、ヴァイオリン協奏曲、シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリン:チョー・リャン・リン 1985年~90年録音 出典:YouTube Helios Overture, Op. 17 Esa-Pekka Salonen Provided to YouTube by Sony Classical
ニールセン:序曲「ヘリオス」 ヘルベルト・ブロムシュテット デンマーク放送交響楽団 1975年
Nielsen: Helios Overture, Op. 17 Herbert Blomstedt Danish Radio Symphony Orchestra
出典:YouTube Helios Overture, Op. 17 ヘルベルト・ブロムシュテット – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
ニールセン:序曲「仮面舞踏会」
ニールセンの歌劇「仮面舞踏会」序曲は、1906年に初演されています。原作は、ルズヴィ・ホルベアの喜劇だそうで、今日、デンマークの国民的オペラだというほど有名です。
ストーリーは、仮面舞踏会の会場で、出会った男女(リアンダとリオノーラ)が、恋に落ち、永遠の愛を誓い指輪を交換します。翌日、男性のリアンダは、従者に新たな愛を見つけたことを語ります。従者は、彼の両親が、親が決めた女性(リーオナートの娘リオノーラ)がいることを彼に思い出させます。
えっ! 彼は狼狽します。女性リオノーラは、父に対し、仮面舞踏会で出会った男性と恋に落ちてしまったと告白します。父に泣きつくに至って、仮面を被っていたことによって、誰と恋に落ちたかわからず、事態は混乱します。誰だったのだ~! 親同士が決めた婚約相手がいるのに~! 第3幕で、親が婚約させていた相手が、仮面舞踏会で恋に落ちた当人同士だったことが明らかになり、一同安堵し円満解決というお話です。めでたし、めでたし~。
トーマス・ダウスゴー デンマーク国立交響楽団 😘
ニールセン:序曲「仮面舞踏会」 トーマス・ダウスゴー デンマーク国立交響楽団 1999年
Nielsen: Maskarade, FS 39 – Overture Thomas Dausgaard Danish National Symphony Orchestra
ダウスゴーさんの演奏は、ヤルヴィさんよりはスマートかも。ワルツの雰囲気もしますし、多少のドタバタ風には感じますが、まずまず喜劇の大団円という雰囲気があります。
CDカップリング」ニールセン 歌劇 「仮面舞踏会」序曲、 若い雄鳥たちのダンス、劇音楽 「領主オーロフは馬を駆り」 前奏曲、「スネフリット」管弦楽組曲、歌劇 「サウルとダヴィデ」 第2幕への前奏曲、狂詩曲風序曲 「フェロー諸島への幻想の旅」、劇音楽 「ヴィレモエス」 第3幕への前奏曲、「パンとシュリンクス」、劇音楽 「キューピッドと詩人」 序曲、序曲 「ヘリオス」 出典:YouTube Maskarade (Masquerade) , FS 39: Overture DR放送交響楽団 – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ネーメ・ヤルヴィ エーテボリ交響楽団 😅
ニールセン:序曲「仮面舞踏会」 ネーメ・ヤルヴィ エーテボリ交響楽団 1995年
Nielsen: Maskarade, FS 39 – Overture Neeme Järvi Gothenburg Symphony Orchestra
ネーメ・ヤルヴィさんの演奏は、お酒の席で、酩酊状態になったかのような慌ただしく、賑々しいものです。なんだか、お下品に聞こえちゃって、若い男女のヤキモキするような恋心を描いたものとは、ちょっと~。オジチャン、オバチャンたちの宴会、茶番劇みたいに感じちゃいます。
CDカップリング:ニールセン 仮面舞踏会、狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想の旅」、ヘリオス序曲、サガの夢、パンとシリンクス、アラジン組曲 1995年録音 出典:YouTube Nielsen: Maskerade, FS39 – Overture
エーテボリ交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
ニールセン:序曲「仮面舞踏会」 ヘルベルト・ブロムシュテット サンフランシスコ交響楽団 1990年
Nielsen: Maskarade, FS 39 – Overture Herbert Blomstedt San Francisco Symphony
出典:YouTube Nielsen: Maskarade, FS 39 – Overture San Francisco Symphony Provided to YouTube by Universal Music Group
ニールセン:管弦楽曲【ディスク情報】
ニールセン:小組曲
1986年 エサ=ペッカ・サロネン ニュー・ストックホルム室内管弦楽団 SC
1995年 ウルフ・シルマー デンマーク国立放送交響楽団 Dec
2006年 クリスティアン・リンドベルイ ノルウェー室内管弦楽団 BIS
2011年 トロンハイム・ソロイスツ 21
2012年 テリエ・トンネセン ノルウェー室内管弦楽団 SIMAX
ニールセン:アラジン組曲
1991年 ブロムシュテット サンフランシスコ響 Dec
1992年 ロジェストヴェンスキー デンマーク国立放送響 CHANDOS
2002年 ニクラス・ヴィレーン 南ユラン交響楽団 NAXOSI
ニールセンの管弦楽曲は、これ以外にも、サガの夢(作品39)、弦楽オーケストラのための作品 若き芸術家の棺の傍らで、パンとシランクス、狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻視旅行」があります。また機会を見つけて追記していきますので、宜しくお願いします。
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