ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調【聴いてみよう】Haydn: Keyboard Concerto in D Major, Hob. XVIII:11

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ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調(第11番)ディスク情報【名盤・おすすめ】

マルタ・アルゲリッチ イェルク・フェルバー ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団 🥰

ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調 マルタ・アルゲリッチ イェルク・フェルバー ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団 1993年 Haydn: Keyboard Concerto in D Major, Hob. XVIII:11 Maria Argerich Jörg Faerber Württembergisches Kammerorchesters Heilbronn

第1楽章 ハイドンのピアノ協奏曲ニ長調っていえば、やっぱりアルゲリッチさんの演奏です。なので、他のピアニストのCDは、所有してませんでした。(ご了承くださいね)で、まずはオケから始まります。ピアノは、可愛い装飾音つきで同じフレーズを弾いていきます。とても軽やかで、タッチは草書体とも言える快活さです。力強く、早口で、シンプルに回転させて、自分でもりあがっていくようです。パラパラ~っと弾かれ、勢いがあってオチャメです。

第2楽章 アダージョの楽章です。弦で、「しぃ~ ふぁしれぇ~ しれふぁ~ ふぁふぁ ふぁ~みど ふぁみれ しらそ みれど どしし」と緩やかに演奏されており、弦が終わると、同じ主題をピアノが演奏していくのです。このあたりの雰囲気は、モーツァルトのピアノ曲と雰囲気が似ています。

第3楽章  とっても快活なロンドの楽章です。主題と、木霊のように呼応するウパウパというフレーズが楽しいですね。アルゲリッチさんのピアノは、回転していくうちに早口になり、ノリに乗ってて、ますます早口になっていく過程が楽しく、面白いです。曲が進むにつれて、ピアニストの内面から、ノリノリ、ノリノリ、メラメラ~ まるで火起こしを一緒に体験するような楽しさですね。のっているアルゲリッチさんの表情が見えてくるかのよう。ますます快速になっていくところが、聴いていて、とても楽しい演奏です。

CDカップリング:ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番、ハイドン ピアノ協奏曲ニ長調(第11番) 出典:YouTube Haydn: Keyboard Concerto in D Major, Hob. XVIII:11 マルタ・アルゲリッチ – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調(第11番)【解説】

ハイドンの作品は、たくさんありすぎて、未整理な部分もあり、ハイドンの名前をかたった作品も多いらしく真偽のほどはわからず、その全容は、明らかにはなっていないそうです。ハイドンの時代には、鍵盤楽器といえば、オルガンかチェンバロですよね。1780年頃になって、現在のピアノ(フォルテピアノ)が使われるようになってきたんです。
なので、この作品は、チェンバロではなく、ピアノを想定した作品らしいのですが、ハイドン ピアノ協奏曲ニ長調と表記されていることが多いです。

たまに、単に第11番という表記も見受けられますが同じ作品です。ハイドンの場合、アントニー・ヴァン・ホーボーケンという方が、作品を整理したので、ホーボーケン番号 (Hob.) というのがつけられています。当楽曲は、Hob.XVIII-11です。で、第11番という表記もあるわけ。(通常は、作品番号△△ Op.△△とか表記されます。)

ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、ハイドンのチェンバロ協奏曲は、Hob. XVIII-11が多く演奏され、他はあまり演奏されないと、ほぼ断定状態の記載でした。ちなみに、作曲されたのは1782年。ふむ、このニ長調の協奏曲は演奏機会が多いのですが、あとは、さっぱり~という状態らしい。

アルゲリッチさんの演奏で有名になったとも言えるかもしれません。他に、ピアノソナタの作品もあるのですが、ハイドンの交響曲は3桁もの作品があるし、弦楽四重奏曲もあるし、全て聴くわけにもいかないというのが実情です。それに、ピアノ作品を聴くなら、やっぱりモーツァルトでしょうしねえ。で、ご本人も負けていることを自覚していたのか、モーツァルトが登場してから、この分野では筆を折ったとのことでした。

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