シューベルト:交響曲第1番~第8番【サクッと】聴いてみよう。Schubert: Symphonies No. 1 to No. 8

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シューベルト:交響曲【YouTube】

シューベルト:交響曲第7番(8番)「未完成」ギュンター・ヴァント 北ドイツ放送交響楽団(現NDRエルプフィル)

シューベルト:交響曲第7番(8番)「未完成」ギュンター・ヴァント 北ドイツ放送交響楽団(NDRエルプフィル)2001年コンサートの模様です。Schleswig-Holstein Musik Festival, Musik- und Kongresshalle Lübeck 2001 30分19秒の動画です。特に、ヴァントさんが大好きというわけではないのですが、改めて拝聴して、カッチリしているなと感じます。出典:YouTube Franz Schubert: “Unvollendete” mit Günter Wand (2001) | NDR Elbphilharmonie Orchester
NDR Klassik

シューベルト:交響曲第8番(9番)「グレート」ギュンター・ヴァント 北ドイツ放送交響楽団(現NDRエルプフィル)

シューベルト:交響曲第8番(9番)「グレート」ギュンター・ヴァント 北ドイツ放送交響楽団(NDRエルプフィル)1985年9月11日 ベルリン・フィルハーモニーにおけるコンサートの模様です。54分31秒の動画です。
出典:YouTube Franz Schubert: “Große C-Dur” Sinfonie mit Günter Wand (1985) | NDR Elbphilharmonie Orchester
NDR Klassik

シューベルト:交響曲(全8曲)【名盤・おすすめ】

シューベルト:交響曲第1番 カール・ベーム ベルリン・フィル

シューベルト:交響曲第1番 カール・ベーム ベルリン・フィル 1971年
Schubert: Symphony No. 1 in D Major, D. 82 Karl Böhm Berliner Philharmoniker

CDカップリング:シューベルト交響曲全集 1963年、66年、71年録音 出典:YouTube Schubert: Symphony No. 1 in D Major, D. 82 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

シューベルト:交響曲第2番 フランス・ブリュッヘン 18世紀オーケストラ

シューベルト:交響曲第2番 フランス・ブリュッヘン 18世紀オーケストラ
Schubert: Symphony No. 2 in B Flat Major, D.125 Frans Brüggen Orchestra of the 18th Century

CDカップリング:シューベルト交響曲第2番1995年、第3番1994年録音、第5番1990年録音 出典:YouTube Schubert: Symphony No. 2 in B Flat Major, D.125 18世紀オーケストラ – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

シューベルト:交響曲第3番 カルロス・クライバー ウィーン・フィル

シューベルト:交響曲第3番 カルロス・クライバー ウィーン・フィル 1978年
Schubert: Symphony No. 3 in D Major, D.200 Carlos Kleiber Wiener Philharmoniker

C・クライバーさんの演奏は、序奏部分が終わると、ひらひら~っと速い演奏です。おどけた風情が面白く聴けますが、第1楽章の和音の構成が変わっていく曲で~ その聴かせ方が巧いのかなあ。大きく音色が変化するのですが、さりげなく通っていきます。モーツァルトのようには、瞬時ってなわけにはいかないみたいだけど。テンポを変えているので飽きない演奏になっています。適度な残響があり、とても愉悦性の高い演奏です。

CDカップリング:シューベルト交響曲第3番、7番(8番)未完成 1978年録音 ★ YouTubeでは、クライバー・ドイツ・グラモフォン録音全集が掲載されています。ぜひ、ベートーヴェンの運命、7番、ブラームスなども視聴ください。出典:YouTube Schubert: Symphony No. 3 in D Major, D.200 Herbert von Karajan Provided to YouTube by Universal Music Group

シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」 ヘルベルト・ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 

シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」ヘルベルト・ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 1980年
Schubert: Symphony No. 4 in C Minor “Tragic”, D. 417 Herbert Blomstedt Dresden Staatskapelle

ブロムシュテットさんの演奏は、冒頭のティンパニがすごい音で叩かれるので心臓にメチャ悪いです。あはは~これはリアルです。この冒頭だけを聴くだけで値打ちがあると思うのですが~ まあ、そんなことを言うのは、多分、ワタシだけだと思います。CDカップリング:シューベルト交響曲全集 出典:YouTube Symphony No. 4 in C Minor “Tragic”, D. 417 シュターツカペレ・ドレスデン – トピック Provided to YouTube by Kontor New Media

シューベルト:交響曲第5番 クラウディオ・アバド ヨーロッパ室内管弦楽団

シューベルト:交響曲第5番 クラウディオ・アバド ヨーロッパ室内管弦楽団 1986年
Schubert:Symphony No. 5 in B-Flat Major, D. 485 Claudio Abbado Chamber Orchestra of Europe

アバドさんの演奏は、若々しく爽やかに、青春を楽しむかのように、歌いながら駆け抜けて行きます。テンポはやや速め。主題を繰り返すうちに、スピードアップし、木管の合いの手がキレキレです。木管フレーズと、その後の「タラララ~」のフレーズが、自ら弾んでいるかのよう。弾力性があり、巻き舌風に舞っている感じです。シューベルトの初期の交響曲って、こんなにシンプルで、ルンルンで良いのかな~と思いつつも、純真無垢で、はじけた演奏の方が似合っているのかもしれません。

まあ、5番と6番のルンルンは、アバドさんならではの演奏かもしれません。5番、6番ともに、自筆譜を用いた初の録音だそうです。紋切り調のピリオド演奏ではないので、豊かな残響を残して柔らかい雰囲気があります。麦畑に一陣の風が吹いているような素朴さ。すーんっとした香り。好意的に聴けちゃいますね。

CDカップリング:シューベルト 交響曲第5番1986年、第6番1987年録音 出典:YouTube Schubert: Symphony No.5 In B Flat, D.485 ヨーロッパ室内管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group シューベルト交響曲第5番については、【聴いてみよう】のコーナーで聴き比べをしています。↓

シューベルト:交響曲第6番 オトマール・スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン

シューベルト:交響曲第6番 オトマール・スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン 1986年
Schubert: Symphony No. 6 in C Major, D 589 Otmar Suitner Staatskapelle Berlin

スウィトナーさんの演奏は、残響が多めなので、ちょっとその点が気になります。丸すぎて~ 音像がぼけちゃいますが、穏やかで、美音の木管がアクセントになってて良いかな~と思います。ブロムシュテットさんのカペレとの演奏も、アバドさんとヨーロッパ室内管との演奏も良いです。CDカップリング:シューベルト交響曲第3番、第6番 1986年録音 出典:YouTube Symphony No. 6 in C Major, D 589 シュターツカペレ・ベルリン – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

シューベルト:交響曲第7番(8番)「未完成」カルロス・クライバー ウィーン・フィル

シューベルト:交響曲第7番(8番)「未完成」カルロス・クライバー ウィーン・フィル 1978年
Schubert: Symphony No. 7 in B Minor, D. 759  “Unfinished” Carlos Kleiber Wiener Philharmoniker

クライバーさんの演奏は、かなりテンポの速い演奏で、歌うところは歌うし、沈むところは深々と沈んでいきます。相当に速いのですが、聴いているうちに気持ちの良さを伴って熱く燃えます。ウィーン・フィルの音が、豊かさを醸し出し、ホルンの響きが、主題のつなぎに大きく寄与しています。厳つい主題においては、テンポを極端に変えて畳みかけてこられ、凄みがあり、心理的には、よろしくないです。

ウィーン・フィルのくせに、いつもより冷ややかな響きで、諦めたような冷ややかな金管、硬くて響きの少ないティンパニに驚かされまする。 特に、弦は、「ら~そ~ふぁ」というような繰り返しが、「ひぃ~いぃ ひぃ~いぃ ひぃ~いぃ」に聞こえて超ブキミです。歌うところは、しっかり歌って美しいのですが、どこか冷え冷えとしています。

第2楽章は、あんなにクールだった前楽章に比べて、ふわっとソフトな感じで演奏されます。こんなに美しい楽章だっけと思うほど、弦のフレーズが美しい響きなのです。 低弦の響きはまろやかに広がり、高音域のヴァイオリンのフレーズが、ふんわり乗ってきます。特に、コントラバスやチェロの響きが、柔らかいので、弾力性を感じます。ケルテスさんの演奏は、凍り付く戦慄するようなフレージングですが、全体的にまろやかです。第1楽章はクールで不気味が際立っているものの、第2楽章は天上的な音楽になっており、美しさが残る未完成です。恐ろしく冷たい面と、艶っぽく魅力的な面があり、ある意味怖い演奏です。

CDカップリング:シューベルト交響曲第3番、第7番未完成 出典:YouTube Schubert: Symphony No. 8 in B Minor, D. 759  “Unfinished” Herbert von Karajan Provided to YouTube by Universal Music Group

シューベルト:交響曲第8番(9番)「グレート」 ハンス・ツェンダー 南西ドイツ放送交響楽団

シューベルト:交響曲第8番(9番)「グレート」ハンス・ツェンダー 南西ドイツ放送交響楽団 2001年
Schubert: Symphony No. 8 in C Major, D. 944 “Great” Hans Zender SWR Sinfonieorchester des Südwestrundfunks

ツェンダーさんの演奏は、スッキリ、くっきりした線で描かれているような演奏です。弦の響きは、多少硬めに感じますが、よく聞こえてくる木管の音が、かなりアクセント、スパイスになっています。また、高音域のヴァイオリンの旋律が彩りを添えており、新鮮に聞こえます。少数精鋭の小編成とは思えないのですが、録音状態も良いので、極めて輪郭線が綺麗に描かれて、その線に沿って聴いていけば、見通せるような広がる視界です。

空気も澄んでおり、胸いっぱいに、空気を吸い込んでみると、気持ち良さが味わえる~ そんな感じです。第2楽章も、特に、弾んでリズムを刻んでいるわけではないのですが、清々しい雰囲気で満喫できます。楽器のパーツの組み合わせが、綺麗に組み合わさったように見えてくる、可視化された感じの演奏です。

何が言いたいのか、論点整理されたわかりやすいプレゼン資料、提案書を読んでいる感じです。すーっとアタマに入ってきます。第4楽章も、くどさを感じさせず、そのままトルク感を味わいながら、ラストに運んでくれます。特に、何をしているわけではないのでしょうが、聴きやすい、解りやすい、腑に落ちやすい、だから気持ち良く聴ける。そんな演奏だったように思います。

CDカップリング:CDカップリング:シューベルト 交響曲第4番1996年、第6番2000年、第8番2001年、第9番2003年録音 出典:YouTube Symphony No. 9 in C Major, D. 944 “Great”
フランツ・シューベルト – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America

シューベルトの交響曲は、第7番(8番)未完成と第8番(9番)グレート(ザ・グレート)が有名です。今回は、サクッと1番から聴いてみましたが、聴き比べてみたいのは第4番「悲劇的」以降になるでしょうか。

シューベルトの作品は、ピアノ曲、歌曲などが有名ですが、ワタシにとっては、全体的に暗くて苦手な作曲家なので、ピアノ・ソナタは21番までありますが、ハードルが高くて、ほぼ聴くことはないと思います。聴いておかなければ~と思っているのは、ピアノ五重奏曲「鱒」と、弦楽四重奏曲第13~15番でしょうか。それでも、死と乙女なんて・・・ 積極的には手がのびません。すみません。いい加減なリスナーで。また今後、YouTubeにおいて動画が新しく掲載された場合は、追加したりしますので、宜しくお願いします。

国際シューベルト協会では、正式に未完成を7番、グレートを8番にしていますが、ここでは7番(8番)「未完成」、8番(9番)「グレート」として表記します。既に発売されているCD等のメディア媒体の表示も混在しているので、ご了承ください。ドイチュ番号(D)と作曲年を記しておきます。

交響曲第1番ニ長調 D.82 1813年作曲
交響曲第2番変ロ長調 D.125 1814年~15年
交響曲第3番ニ長調 D.200 1815年
交響曲第4番ハ短調 D.417「悲劇的」 1816年
交響曲第5番変ロ長調 D.485 1816年
交響曲第6番ハ長調 D.589 1817年~18年
交響曲第7番(8番)ロ短調 D.759「未完成」 1822年
交響曲第8番(9番)ハ長調 D.944「グレート」 1825年~26年

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