フォーレ:ラシーヌ雅歌(讃歌)【YouTube】
たった8名のコーラスですが、ぐぐっと来ます。最初のハープが鳴ったところから涙目に~ 指揮 Barnaby Smith イギリス室内管弦楽団 コロナ禍の2021年に撮影されています。出典:YouTube VOCES8: Cantique de Jean Racine by Gabriel Fauré VOCES8 CADOGAN HALL VOCES8
ゆったり、ふくよかに歌い上げていく演奏です。感動します。演奏時間 7分28秒 静止画です。指揮 Per-Otto Johansson. Orchestra Philharmonie Zuidnederland 2016年6月10日 出典:YouTube Gabriel Fauré – Cantique de Jean Racine Nederlands Concertkoor
フォーレ:ラシーヌ雅歌(讃歌)【名盤・おすすめ】
アイヴァー・ボルトン バーゼル交響楽団 🥰
フォーレ:ラシーヌ雅歌 アイヴァー・ボルトン バーゼル交響楽団 2019年
Fauré: Cantique De Jean Racin Ivor Bolton Sinfonieorchester Basel
バルタザール=ノイマン合唱団 Balthasar-Neumann-Chor
ボルトンさんの演奏は、久々に拝聴するラシーヌ雅歌です。凜とした佇まいで歌われているような空気感があり、少し冷気が漂ってくる感じですが、その控えめさが好ましく思います。感情を大きく表出してくる演奏も感極まってくるのですが、この静けさが、自分の内面を見つめ、瞑想できるのであればして~ そして、内省を促すような演奏だと感じます。じわっとくる息づかいのままにお聴きすることができました。
CDカップリング:フォーレ:バビロンの流れのほとりに(詩篇137番)、ラシーヌ雅歌(オケ伴奏版)、ヴレヴィユの漁師たちのミサ、ラ・パッションより前奏曲(N109)、レクイエム フルオケ版 2019年録音 YouTubeにおいては単体です。出典:YouTube Cantique de Jean Racine, Op. 11 Sinfonieorchester Basel Provided to YouTube by Sony Classical/Sony Music
ダニエル・ホープ スフィアーズ 天球の音楽から 😙
フォーレ:ラシーヌ雅歌 サイモン・ハルジー ベルリン・ドイツ室内管弦楽団 、ベルリン放送合唱団 2012年
Fauré: Cantique De Jean Racin Simon Halsey Kammerorchester Berlin
ダニエル・ホープさんの「SPHERES スフィアーズ 天球の音楽」に収録されているフォーレの「ラシーヌ雅歌」です。カジュアルに親しめる演奏です。合唱専門の格調の高い演奏とは異にしますが、豊かな響きでゆったり。オムニバス盤で選曲も良いのでよろしいかと思います。日本版、葉加○太郎さんのような方だとお見受けしましたが、有名なトリオ「ボザール・トリオ」で、ヴァイオリンを弾いておられた方です。CDのカップリングの記載は省略します。
出典:YouTube Daniel Hope Provided to YouTube by Universal Music Group
パーヴォ・ヤルヴィ パリ管弦楽団 🙄
フォーレ:ラシーヌ雅歌 パーヴォ・ヤルヴィ パリ管弦楽団 2011年
Fauré: Cantique De Jean Racin Paavo Järvi Orchestre de Paris
P・ヤルヴィさんのパリ管弦楽団合唱団とオケの演奏です。綺麗ですが、かなり速めのテンポで、あっさりいかれちゃいましたね。4分53秒の演奏で少しマイクが遠い気がします。P・ヤルヴィさんの演奏は、いつも、どの曲も、テンポが速いというイメージがありますが、この曲は、もっと、しっとり聴きたいです。フォーレのレクイエムの余白としてCDに収録されていました。出典:YouTube Cantique de Jean Racine, Op. 11 (Orchestral Version) パーヴォ・ヤルヴィ – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
ヤン・パスカル・トルトゥリエ BBCフィルハーモニー管弦楽団 🙂
フォーレ:ラシーヌ雅歌 ヤン・パスカル・トルトゥリエ BBCフィルハーモニー管弦楽団 2003年
Fauré: Cantique De Jean Racin Yan Pascal Tortelier BBC Philharmonic Orchestra
トルトゥリエさんの演奏は、サブスクを利用して拝聴しました。少し残響が多めで、さらっと爽やかに演奏されています。特別な感興は湧きませんでした。やっぱ速いですかね~ バーミンガム市交響合唱団の声楽です。
出典:YouTube Cantique de Jean Racine, Op. 11 Yan Pascal Tortelier – トピック Provided to YouTube by PIAS
エドワード・ヒギンボトム オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団 😘
フォーレ:ラシーヌ雅歌 エドワード・ヒギンボトム オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団 1996年
Fauré: Cantique De Jean Racin Edward Higginbottom New College Choir, Oxford
エドワード・ヒギンボトムさんの率いるオックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団の演奏です。所有しているCDは、「アニュス・デイ 1&2」とタイトルされた2枚組BOXです。合唱を担うのは16人の少年です。大人の声とはまた違う雰囲気になりますが、ラター編曲版を少年の声で楽しめる演奏となっています。出典:YouTube Cantique de Jean Racine, Op. 11 (Arr. Rutter) エドワード・ヒギンボトム – トピック Provided to YouTube by Warner Classics International
ジョン・ラター ケンブリッジ・シンガーズ 😍
フォーレ:ラシーヌ雅歌 ジョン・ラター ケンブリッジ・シンガーズ、シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア 1984年 Fauré: Cantique De Jean Racin John Rutter Cambridge Singers City of London Sinfonia
さすがラターさんの振るラシーヌ雅歌は、格調高く美しい演奏です。深々としたフレージングで永遠に続いて欲しいと願います。これほど手垢に染まらないピュアな演奏って他にあるのだろうかと思うほど。エマニュエル・クリヴィヌさんの演奏は、オケが美しい演奏でしたが、このラターさんの演奏は、合唱の美しさを存分に味わっていただけると思います。合唱が好きな方には、断然お薦めです。
自分で自分を応援したいとき、この人の声が寄り添ってきてくれます。声が持つ美しさ喜びが、きっとアナタにもダイレクトに伝わってくるでしょう。人の声の持つ力強さ、そこから、きっと勇気をもらえる~そう思います。合唱に耳を傾けると、美しいハーモニーのなかで純化され、静かに聴けることに感謝できるような気がします。心を潤してくれる演奏です。ぜひ一度聴いてみてください。これは断然お薦めできます。
CDカップリング:フォーレ レクィエム Op.48(ジョン・ラター校訂 1893年版)、 アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.65-1、 タントゥム・エルゴ Op.65-2、 アヴェ・マリア Op.67-2、 マリア、マーテル・グラティエ Op.47-2、 ラシーヌ讃歌 Op.11、小ミサ曲 出典:YouTube Cantique de Jean Racine, Op. 11 (Arr. J. Rutter for Choir & Organ) ケンブリッジ・シンガーズ – トピック Provided to YouTube by Naxos Digital Services
エマニュエル・クリヴィヌ 国立リヨン管弦楽団 😘
フォーレ:ラシーヌ雅歌 エマニュエル・クリヴィヌ 国立リヨン管弦楽団 1988年
Fauré: Cantique De Jean Racin Emmanuel Krivine Orchestre National de Lyon
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ラシーヌ雅歌は、とても美しい合唱曲としてシンプルに歌い上げられます。クリヴィヌさんの演奏は、息を抜くところと、緊張を張ってくるところが、ダイナミックに感じられる演奏です。そのダイナミクスは、とっても静かななかで表れてくるので、とても効果的です。歌っている方は、きっと自然な発露なのでしょう。見せる、聞かせるというような意識ではなく、自分自身で喜びが表現されているように感じます。緊張感がありつつ気持ち良いのです。
とても短い曲ですが、しみじみ滲みてくるのがわかります。ことさらリズムが強調されるわけでなく、ゆるやかだが、しっかりと強弱がついており、特に男性の声が柔らかく、ずっと足元に漂ってくるのが見えてくるようです。オルガンの響きは聞こえてきませんが、弦の響きが揺らめきを感じさせ、声が一瞬飽和してクライマックスを形成し、その一歩手前で、ふっと力が抜ける。
柔らかい乳白色の世界が広がり、白い大理石の教会の床で、跪きながら祈りつつも、心のなかで攪拌されているかのような感性でしょうか。攪拌されつつも、すーっと後には静まってきます。わずか5分39秒の世界ですが、じわっと恍惚とした感が生まれてきます。聴かれる方の心の扉を、静かにひらけ入ってきては、静かに出て行くかのようです。
CDカップリング:フォーレ レクイエム、ラシーヌ讃歌(雅歌)、マスクとベルガマスク(オーケストラのための組曲)
ジョン・オールディス グループ・ボーカル・ド・フランス 😘
フォーレ:ラシーヌ雅歌 ジョン・オールディス グループ・ボーカル・ド・フランス 1983年
Fauré: Cantique De Jean Racin John Alldis Groupe Vocal de France
オルガン:フランソワ=アンリ・ウバール François-Henri Houbart
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フォーレと言えば、ダントツに、レクイエムが有名です。もちろん室内楽も多くあり、歌曲も数多く作曲されているのですが、この曲を聴いた途端、好きになりハマりました。何度となく繰り返しても永遠に聴けるような曲です。とても優しく、柔らかく、軽やか。慎ましやかなフレーズが、大変魅力的な曲なのです。 日曜日、近所の教会で歌っているかのような、そんな親しみの持てる雰囲気を持っており、わずか5分ちょっとの曲ですが、癒やされ、心が浄化されたかのような気持ちになります。グループ・ヴォーカル・ド・フランス盤は、伴奏はオルガンで演奏されています。
CDカップリング:フォーレのラシーヌ雅歌、小ミサなど、声楽曲を収録したもので、カップリングは次のとおりです。ラシーヌ雅歌(作品11)オルガン伴奏版、フォーレ 小ミサ キリエ、サンクトゥス、 ベネディクトゥス、アニュス・デイ、恵み深き御母マリア(作品47-2)、サルヴェ・レジナ(作品67-1)、見よ、忠実な僕を(作品54)、マドリガル(作品35)、金の涙(作品72)、小川(作品22)、タントゥム・エルゴ(作品55)、タントゥム・エルゴ(作品65-2)、タントゥム・エルゴ (1904)、アヴェ・ヴェルム・コルプス(作品65-1)
フォーレ:ラシーヌ雅歌(讃歌)【解説】
フォーレの「ラシーヌの雅歌」(Cantique de Jean Racine)作品11は、フランスの作曲家ガブリエル・フォーレが、17世紀フランスの古典劇作家ジャン・ラシーヌの宗教的な詩に基づいて、1865年に作曲した曲です。オルガン、あるいはハーモニウムと混声四部合唱のための合唱曲です。題名は「ラシーヌ雅歌」「ラシーヌ讃歌」なとど訳されています。フォーレの音楽学校の卒業作品だそうで、変ニ長調 4/4拍子 一貫して三連符のアルペッジョが貫かれ、後年の合唱作曲の書法の片鱗が、すでに見えるようです。コーラスの美しさに、心から癒やされます。
歌詞については、フランス語で、日本語は、CDのブックレットから引用させていただきました。
Cantique de Jean Racine | ラシーヌ雅歌 |
Verbe égal au Très-Haut, notre unique espérance, Jour éternel de la terre et des cieux, De la paisible nuit nous rompons le silence: Divin sauveur,jette sur nous les yeux. Répands sur nous le feu de ta grâce puissante; Que tout l’enfer fuie au son de ta voix; Dissipe ce sommeil d’une âme languissante Qui la conduit à l’oubli de tes lois! Ô Christ ! sois favorable à ce peuple fidèle, Pour te bénir maintenant assemblé; Reçois les chants qu’il offre à ta gloire immortelle, Et de tes dons qu’il retourne comblé. | いと高きところのお方と等しき言葉 われらが唯一の希望 天と地とのとこしえなる日 われらは静かな夜のしじまを破る 崇高なる神よ、その聖なる眼差しを我らに向けたまえ 汝の力強き恩寵の炎を我らが上に降り注ぎたまえ 全ての苦悩が汝の声の響きを前に消え去らんことを! 汝の戒律を忘れさせしめる力なき魂の眠りを 消し去りたまえ おおキリストよ 汝を祝福するがためにここに集まりし この忠実なる僕に、御恵みをたまえ その僕が汝の不滅の栄光のために捧げる歌を聞き 汝への捧げものから神への帰依に満たされしを受けたまえ |
フォーレ:ラシーヌ雅歌(讃歌)【ディスク情報】
1983年 オールディス グループ・ボーカル・ド・フランス EMI
1984年 ジョン・ラター ケンブリッジ・シンガーズほか Collegium
1988年 クリヴィヌ 国立リヨン管 DENON
1996年 エドワード・ヒギンボトム オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団 E
2003年 ヤン・パスカル・トルトゥリエ BBCフィルハーモニー管弦楽団 CHANDOS
2011年 P・ヤルヴィ パリ管弦楽団 E
2012年 ダニエル・ホープ SPHERES G
2019年 アイヴァー・ボルトン バーゼル交響楽団 SC
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