フォーレ: 組曲「ペレアスとメリザンド」【YouTube】
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 ジェイムズ・ガフィガン オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 2020年9月25日コンサートの模様 17分50秒の動画です。出典:YouTube Fauré: Suite ‘Pelléas et Mélisande’ – Radio Filharmonisch Orkest – Live concert HD AVROTROS Klassiek
フォーレ: 管弦楽組曲「ペレアスとメリザンド」【名盤・おすすめ】
フォーレの劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」(作品80)モーリス・メーテルランクの戯曲に基づき作曲されました。次の5曲で構成されています。特に、ハープとフルートが活躍する第4曲は有名です。
1 前奏曲 Prélude
2 糸を紡ぐ女 Fileuse
3 メリザンドの歌 Chanson de Mélisande
4 シシリエンヌ(シチリアーノ) Sicilienne
5 メリザンドの死 La Mort de Mélisande
アイヴァー・ボルトン バーゼル交響楽団 🙂
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 アイヴァー・ボルトン バーゼル交響楽団 2017年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Ivor Bolton Sinfonieorchester Basel
ソプラノ:オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
ボルトンさんの演奏は、サブスクを利用して拝聴しました。タイトルが、知られざるフォーレ~オーケストラ歌曲と組曲というもの。聴いたことのない曲が満載。悲劇的要素の強い曲ペレアスは、従前の演奏より、スッキリした雰囲気で奏でられています。有名なシシリエンヌ(シチリアーノ)は、憂いを含んだもの。
舞曲というと、愉悦性の高い、テンションの高い曲がイメージされますが、浮世離れして儚げ。これがフォーレなんでしょうか。今風の洗練された演奏です。特に糸車を紡ぐ女は、糸車の回転が音化され象徴的に使われています。今風に言うと、人生の歯車・・・でしょうか。どっこかで狂ってしまった。
CDカップリング:フォーレ 付随音楽カリギュラ(作品52)、歌曲「ペネロープ」前奏曲、イスファハーンの薔薇(作品3904)、夕暮れ(作品83-2)、月の光(作品46-2)、夢のあとで(作品7-1)、付随音楽「シャイロック」(作品57)、組曲「ペレアスとメリザンド」(作品80)ソプラノ オルガ・ペレチャッコ テノール ベンジャミン・ブルンス バルタザール・ノイマン合唱団 2017年録音 出典:YouTube Pelléas et Mélisande, Op. 80 Sinfonieorchester Basel Provided to YouTube by Sony Classical/Sony Music
ロビン・ティチアーティ ベルリン・ドイツ交響楽団 🙂
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 ロビン・ティチアーティ ベルリン・ドイツ交響楽団 2017年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Robin Ticciati Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
ソプラノ:マグダレーナ・コジェナー
ティチアーティさんの演奏は、アレンジ版で、ドラマティックな演奏となっています。旋律の大きな膨らみがあるので、解りやすく感じます。色彩としては、少し彩度が高めで、明るさと暗さが明確になります。ワタシ的には起伏の大きい方が聴きやすいように感じます。からっとした演奏です。
CDカップリング:フォーレ 歌劇「ペネロープ」前奏曲、組曲「ペレアスとメリザンド」(ケクラン編曲)、ドビュッシー忘れられたアリエッタ(管弦楽伴奏版)、ドビュッシー交響詩「海」 2017年録音 出典:YouTube Pelléas et Mélisande, Op. 80 (Arr. for Orchestra by Charles Koechlin) ロビン・ティチアーティ – トピック Provided to YouTube by IDOL
ミヒャエル・ザンデルリング ドレスデン・フィル
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 ミヒャエル・ザンデルリング ドレスデン・フィル 2011年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Michael Sanderling Dresdner Philharmonie
CDカップリング:フォーレ 組曲ペレアスとメリザンド、チャイコフスキー イタリア奇想曲、プロコフィエフ ロメオとジュリエット組曲第2番(抜粋)第1組曲第7曲 出典:YouTube Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America
ジャン・フルネ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 😘
フォーレ: 組曲「ペレアスとメリザンド」 ジャン・フルネ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 1988年 Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Jean Fournet Radio Filharmonisch Orkest(Netherlands Radio Philharmonic Orchestra)
フルネさんの演奏は、少々重めで鬱々としています。劇のストーリーも、嫉妬に駆られたあげく~というものなので、ストーリーに沿ったものだとは思います。気が乗らなかったという感じだろうか。控えめに密やか、糸を紡ぐ女の弦の六連音符については、ワタシ的には、カシカシカシと鳴っていた方が聴きやすいと思ってたのですが、そこに、オーボエのチャーミングな音も、織り込まれています。
フォーレの色彩感は、同じ時代のラヴェルやドビュッシーとは、全く異なっていることを理解しないと~と、自戒をこめて思いました。しかし、鬱々、どんより、湿気たっぷり、ワタシとは全く真逆の性質です。解りづらい楽曲だあ。
CDカップリング:ショーソン 交響曲、フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」 出典:YouTube Pelleas et Melisande, Orchestral Suite, Op. 80 オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 😥
フォーレ: 組曲「ペレアスとメリザンド」 シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 1987年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Charles Dutoit Orchestre symphonique de Montréal
デュトワさんの演奏は、劇的に演奏されており、解りやすくなっています。本来なら泥沼に陥るストーリーなので、まあ、鼻から抜けるような色彩感あふれる曲ではないですよね。旋律を大きく、ゆったり膨らませているものの、方向性が見えずらく感じます。難しい楽曲ですね。
糸を紡ぐ女においては、弦が小さく三連符(あっ違った16音符でした)を奏でているうえに、深々と溜息をつくオーボエが登場します。憔悴して一心に糸車を回している情景が浮かびます。糸車なんぞ回して鬱々していないで、弁護士に相談するなり、なんとか手を打って欲しい気がしますが。それでは直截的、センスの無い聴き方になってしまいますね。まっ、これが、現実と乖離した劇の良いところなので、まあまあまあ。落ち着いて~(と思います)
ラストのメリザンドの死では、ふっとグレゴリオ聖歌風、ヨナ抜き風に聞こえます。全体的に、少々、大袈裟かな~と思う表現ですが、あまり明晰なラインが見えずぼんやりしている感じです。CDカップリング:フォーレ レクイエム、組曲「ペレアスとメリザンド」、パヴァーヌ(作品50) 出典:YouTube Fauré: Pelléas et Mélisande, Op. 80 モントリオール交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
小澤征爾 ボストン交響楽団
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 小澤征爾 ボストン交響楽団 1986年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Seiji Ozawa Boston Symphony Orchestra
ソプラノ:ロレイン・ハント Lorraine Hunt
CDカップリング:フォーレ 管弦楽曲集 組曲「ペレアスとメリザンド」、夢の後に(作品7-1)、パヴァーヌ(作品50)、エレジー(作品24)、組曲ドリー(作品56)出典:YouTube Fauré: Pelléas et Mélisande, Op. 80 マックス・ホウバート – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
ネヴィル・マリナー アカデミー室内管弦楽団 😥
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 ネヴィル・マリナー アカデミー室内管弦楽団 1981年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Pelleas et Melisande Neville Marriner Academy of St. Martin-in-the-Fields
マリナーさんの演奏は、穏やかで、旋律が波打たずフラットです。「青い鳥」で有名なメーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザント」用として作曲されたもの。ストーリーは、メリザンドと結婚したゴローという男が、義弟(ペレアス)との間を疑い、ペレアスを殺してしまうという悲劇。なーんだ。嫉妬に駆られた親父が、人を殺めるのかと、ありきたりなストーリーのような気もするが。
前奏曲 Prélude 弦楽の優しい調べが出てくるが、華々しい幕開けではないのです。地味で、ひとくちで表現するのは難しいです。で、顔をあからめているような軽い興奮が聞こえてきます。 とらえどころのない長い旋律で、それも人生模様のように絡み合っています。後半、柔らかいホルンの音色が聞こえますが、純朴そう。
糸を紡ぐ女 Andantino quasi Allegretto (La Fileuse) 糸を紡ぐと言われても、ピンと来ないので困るのですが~ 低弦が、ポンポポンとピチカート。そこに、フルートが寂しげなフレーズを乗せています。思い詰めている心情です。
シシリエンヌ(シチリアーノ) Sicilienne 有名な楽曲で、三拍子の調べで、ハープとフルート、弦で演奏されます。音色が渋く舞曲風であっても閉じられた世界です。
メリザンドの死 La Mort de Mélisande 組曲だと、あっという間にメリザンドさんが死んだことになるのですが。おとなしい楽曲で、声楽が入っています。天国的で綺麗なフレーズが続きますが、音域が狭く、狭いなかをふわふわ~と漂います。聴きようによっては抜け殻のように感じられます。焦点が定まらずツライ~。
CDカップリング:フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」、パヴァーヌ(作品50)、幻想曲(作品79)、組曲「マスクとベルガマスク」 出典:YouTube Fauré: Pelléas et Mélisande, Op.80 Academy of St Martin in the Fields Provided to YouTube by Universal Music Group
アルミン・ジョルダン ローザンヌ室内管弦楽団 😘
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 アルミン・ジョルダン ローザンヌ室内管弦楽団 1981年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Armin Jordan Orchestre de chambre de Lausanne
ジョルダンさんの演奏は、起伏が大きくとられており、わかりやすい演奏です。メリザンドの主題が、恋愛による情熱で身を焦がすかのような熱いもの、そして主題が変わると、あっ そうか悲劇の予兆なんですね。楽器による役割があり、ホルンが強く吹かれたところ、ゴロがやってきたのか、その存在を示しているようです。第2曲は、弦の三連符が続きます。これは、糸車(紡ぎ車)を表現し~ ラストの楽章は、鬱々、重々しいフレーズが続きます。
CDカップリング:フォーレ ピアノと管弦楽のためのバラード ピアノ ジャン・ユボー、マスクとベルガマスク組曲、組曲「ペレアスとメリザンド」、パヴァーヌ 1981年録音 出典:YouTube Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80
アルミン・ジョルダン – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
ミシェル・プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 🥰
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 ミシェル・プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 1980年 Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Michel Plasson Orchestre du Capitole de Toulouse
メゾ・ソプラノ:フレデリカ・フォン・シュターデ Frederica von Stade
プラッソンさんの演奏は、EMI特有の少々乾いた録音なのですが、ふわ~っと夢幻的世界を描いているのですが、悲劇であることを意識させる盛りあがりがあります。するっと脱けそうな旋律ですが、穏やかでおとなしいだけでなく、メリハリをつけて、少々速めに展開していきます。
糸を紡ぐ女では、糸車が回転する音。ふわっとオーボエが静かに寄り添います。この描写も難しそうですね。あまり張りの強い音では、鬱々想いに沈むことにはならないし、かといってメリハリも必要でしょうし。うーん。シシリエンヌ(シチリアーノ)におけるフルート独奏は、パトリシア・ナグルさん。軽やか爽やか。涼やかで健康的な音で、分厚い音ではありません。
メリザンドの歌では、声楽が入っています。第5曲のメリザンドの死では、低弦の響き重々しく、悲痛感が漂いリアルです。因果応報、当然でしょ~と言わんばかりに、地の底へに向かって歩いて感じです。あー暗いです。でも、これは曲想にマッチしていることになるのでしょう。
CDカップリング:フォーレ「管弦楽作品集」2枚組BOX 出典:YouTube Pelléas et Mélisande, Op. 80 トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 – トピック Orchestre National du Capitole de Toulouse – Topic Provided to YouTube by Warner Classics
エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 🥰
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 1961年
Fauré: Pelléas et Mélisande Suite, Op. 80 Ernest Ansermet Orchestre de la Suisse Romande
アンセルメさんの演奏は、独特の空気感があります。このふわっとした暖かく立ちこめた雰囲気は、どうやって造りあげているのか、ワタシには想像できません。金管の音の広がりに魅力を感じます。退屈になりやすい曲なのですが、ヴァイオリンの音が、一本の糸のように通っていたり、基軸になっている音が常にありそうです。それをふわっと包むようにして奏でられているようで、不思議な感覚があります。あ~ うまく言い表せません。
CDカップリング:フォーレ 歌劇「ペネロープ」前奏曲、組曲「ペレアスとメリザンド」、組曲「マスクとベルガマスク」、ドビュッシー小組曲 1961年録音 YouTubeにおいては、フォーレ 歌劇「ペネロープ」前奏曲、ショーソン 交響曲変ロ長調、フォーレ組曲「ペレアスとメリザンド」、デュカス 魔法使いの弟子のカップリングです。
フォーレ: 管弦楽組曲「ペレアスとメリザンド」【解説】
フォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」は、メーテルリンクの戯曲を元にして、英訳して上演するために、劇付随音楽として1898年に作曲されています。そのなかから、作曲家自身が三曲を選び、2管編成に拡大して管弦楽用の組曲として編成しました。その後、「シシリエンヌ」「メリザンドの歌」の二曲を加えて五曲となり、現在ではこの組曲が良く演奏されています。第3曲の「メリザンドの歌」は声楽入りです。
1 前奏曲(Prélude):ト長調 3/4拍子 劇付随音楽の第1曲。弦楽によってメリザンドを表す主題が、静謐な表情で歌われます。後半には、角笛の響きが聴かれます。
2 糸を紡ぐ女(Fileuse):ト長調 3/4拍子 劇付随音楽の第10曲です。第三幕でメリザンドが糸を紡ぐ場面の音楽です。弦による六連音の細かい音型に乗って、オーボエが可憐な歌を歌います。
3 メリザンドの歌(Chanson de Mélisande):ニ短調 3/2拍子 第11曲で「糸を紡ぐ女」に続く、ソプラノまたはメゾソプラノ独唱による「王の三人の盲目の娘たち」の歌です。
4 シシリエンヌ(Sicilienne):ト短調 6/8拍子 第5曲第二幕で、ペレアスとメリザンドが、泉のほとりで戯れる場面の前奏曲として演奏されたもので、ハープの分散和音に乗って、フルート独奏が付点リズムの特徴ある旋律を奏します。フォーレのシシリエンヌ(シチリアーナまたはシチリア舞曲)として有名です。
5 メリザンドの死(La Mort de Mélisande):ニ短調 3/4拍子 第17曲 第五幕への前奏曲として、メリザンドの死を予告する葬送の音楽です。
フォーレの楽曲は、ワタシにとって苦手なタイプです。なーんか曖昧で、モコモコして、ハッキリしない。そんなイメージがあります。Wikipediaを拝読すると、フォーレは、リスト、ベルリオーズ、ブラームスらが成熟期の作品を生み出していたころに青年期を過ごし、古典的調性が崩壊し、多調、無調の作品が数多く書かれ、微分音、十二音技法などが試みられていた頃に晩年を迎えている。なかでも、調性崩壊の引き金を引いたワーグナーの影響力は絶大で、同時代の作曲家は多かれ少なかれ、ワーグナーにどう対処するかを迫られた。って言葉があります。以下は引用です。
こうした流れのなかで、フォーレの音楽は折衷的な様相を見せる。ドビュッシーはワーグナーの影響を拒否したが、フォーレは歌劇「ペネロープ」で、ライトモティーフを採用するなど一定の影響を受けつつも、その亜流とはならなかった。形式面では、サン=サーンスの古典主義には留まらなかった。
一方で、その作品形態は当時の流行を追うこともせず、採用したのは古典主義的な楽曲形式であった。調性においては、頻繁な転調の中にときとして無調的な響きも挿入されるが、旋律や調性から離れることはなかった。音階においては、旋法性やドビュッシーが打ち立てた全音音階を取り入れているが、これらに支配されたり、基づくことはなかった。
フォーレの音楽は劇的表現を目指すものではなかったので、必然的に大規模管弦楽を擁する大作は少ない。ただし、和声の領域においてはシャブリエとともに、ドビュッシー、ラヴェルへの橋渡しといえる存在であり、19世紀と20世紀をつなぐ役割を果たしている。ふむ。これをまず理解することが前提なのね~。
これを踏まえて、フォーレの音楽は、初期・中期・晩年の三つの時期に区分されることが多いようです。初期の代表作は、ヴァイオリン・ソナタ第1番(作品13)、ピアノ四重奏曲第1番(作品15)があります。初期は、明確な調性、拍節感に支えられた清新な旋律線が際立っており、旋律を歌わせる際にはユニゾン、伴奏形には、装飾的かつ流動的なアルペジオが多用されています。
フォーレの中期は、ピアノ四重奏曲第2番(作品45)、レクイエム(作品48)、パヴァーヌ(作品50)などが作曲された1880年代の後半から、ピアノ五重奏曲第1番(作品89)の1900年代前半まで。同時期には「主題と変奏」(作品73)、「ペレアスとメリザンド」(作品80)など。
息の長い、求心的で簡素化された語法へと変化し、一つ一つの音を保ちながら和声をより流動的に扱うことにより、拍節感は崩れ、内声部は半音階的で曖昧な調性で進行するようになるようです。微妙な内声の変化の上に、調性的・旋法的で、簡素でありながら流麗なメロディをつけて歌わせるというのが、フォーレの音楽の特色となっているとのことでした。(Wikipediaから引用) ムズイ。もわもわ、モコモコしている理由は、なんとなく特徴であることは、とりあえず、なんとなくわかったような~ わからないような~ 今は、そんな感じです。
他の作曲家による「ペレアスとメリザンド」
モーリス・メーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザンド」は、1892年ブリュッセルで出版、1893年パリで初演、1895年ロンドンで上演されています。その後、この戯曲にインスパイアされ、形式は違いますが、次のとおり有名作曲家によってそれぞれ作曲されています。そんなに人気だったんですか! メーテルリンクって青い鳥だけしか~ 知らなかったです。この戯曲のどこが、そんなに魅力だったのでしょう。詳しいストーリーは、Wikipedia をご参照ください。
フォ-レ 劇付随音楽として1898年作曲 初演1898年 管弦楽組曲1898年~90年
ウィリアム・ウォレス 組曲「ペレアスとメリザンド」1900年作曲
ドビュッシー オペラ「ペレアスとメリザンド」1902年作曲
シェーンベルク 交響詩「ペレアスとメリザンド」1903年作曲
シベリウス 劇付随音楽、組曲「ペレアスとメリザンド」 1905年作曲
フォーレ: 管弦楽組曲「ペレアスとメリザンド」【ディスク情報】
1961年 アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 Dec
1969年 セルジュ・ボド パリ管弦楽団 EMI
1980年 プラッソン トゥールーズ・キャピトル管弦楽団 EMI
1981年 アルミン・ジョルダン スイス・ロマンド管弦楽団 E
1981年 マリナー アカデミー室内管弦楽団 Dec
1986年 小澤征爾 ボストン交響楽団 G
1987年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec
1988年 ジャン・フルネ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 DENON
2011年 ミハエル・ザンデルリンク ドレスデン・フィル GENUIN
2017年 ロビン・ティチアーティ ベルリン・ドイツ交響楽団 LINN
2017年 アイヴァー・ボルトン バーゼル交響楽団 SC
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