デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」【聴いてみよう】Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique

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デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」【YouTube】

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 
フランス放送フィルハーモニア管弦楽団 2009年6月コンサート 12分02秒の動画です。
出典:YouTube Paul Dukas – L’Apprenti Sorcier I0omAxo0I 公式の動画ではありません。

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 
ミッコ・フランク フランス放送フィルハーモニア管弦楽団 
MikkoFranck l’Orchestre philharmonique de Radio France 2018年12月21日コンサート 11分42秒の動画です。
出典:YouTube Dukas : L’Apprenti sorcier (Orchestre philharmonique de Radio France / Mikko Franck)
France Musique

出典:YouTube Goethe: Der Zauberlehrling Dukas: L’Apprenti sorcier Disney: The Sorcerer’s Apprentice (1940)
Katharina Seutemann Comparative Grammar with Videos

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」【名盤・おすすめ】

ケント・ナガノ モントリオール交響楽団 🥰

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ケント・ナガノ モントリオール交響楽団 2015年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Kent Nagano Orchestre symphonique de Montréal

ケント・ナガノさんの演奏は、煌びやかな演奏で快演だと思います。ハロウィンをテーマに選曲された、ご機嫌のCDで、それだけでも結構、面白いアプローチです。演奏も、デュトワさん時代に負けないくらい、爽やかで綺麗な演奏。副旋律が綺麗に浮かび上がり、むしろ強調しているのではないかと思うほど。ヴァイオリンの旋律と共に、中音域の弦のカッシカッシ力強く聞こえます。

箒が、猛烈な勢いで水を掃き出しているのが感じられて、面白いです。また、金管とパーカッション群、木管の素早い動き、弦の慌ただしさなどが押し寄せてきますが、とてもスマートな音が、複層的に響いています。音響効果が手に取るようにリアルです。緻密な計算から成り立っている響きだと思います。これは良い演奏を発見させていただきました。これからの愛聴盤(演奏)になりそうです。毎年、ハロウィンの時期に聴きたくなります。お薦め!

CDカップリング:死の舞踏~魔物たちの真夜中のパーティ~ デュカス 魔法使いの弟子、ドヴォルザーク 真昼の魔女、ムソルグスキー はげ山の一夜、バラキレフ「タマーラ」、サン=サーンス 死の舞踏、アイヴィス 三つの屋外の情景「ハロウィーン」室内楽版 出典:YouTube Dukas: Sorcerer’s Apprentice モントリオール交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

ミシェル・プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 😘

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ミシェル・プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 1994年~95年 Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Michel Plasson Orchestre National du Capitole de Toulouse

ディズニー映画の放映があったり、ディズニーの新作映画のCMを見ると、何故か聴きたくなってしまうデュカスの魔法使いの弟子。プラッソンさんの演奏は、コミカルさが引き立ってて楽しいです。冒頭からして、そろり~ そろり~っと雰囲気バッチリ。クラリネットやフルートは、軽やかに階段を降りるかのような雰囲気があり、金管が鳴り響き、タララ タッタ~っと鳴り出すと、子供に戻ったかのようにワクワクしちゃう。

特に、箒役のファゴットが芸達者です。おチャメですよね~ この曲は、やっぱりラテン系でないと雰囲気が出ないよね~って思います。ラテン系の明るさ、ノリの良さが感じられます。ドイツ系のオケだと、ちょっと重いかも。(あっ、ちょっと偏見が入っているかもデス。)彩度の高めの音、金管のキラキラの音、スキップの軽やかさ、弾むところの柔軟さ、身軽さ、間合いのバッチリ度は、とても満足できるものです。大袈裟に派手に重く鳴るミュンシュさんの演奏、カラフルで水しぶきがかかってきそうなデュトワさんの演奏、身軽に飛び跳ねる軽快さのプラッソンさんの演奏という感じで特徴があるでしょうか。魔法使いの弟子は、いつまでも子供心を持って聴いていきたい楽曲です。プラッソンさんの演奏は、ちょっぴり乾き気味の録音ですが、軽快に明るく演奏されています。

CDカップリング:デュカス「魔法使いの弟子」、フランク「呪われた狩人」、ラッザーリ「夜の印象」、デュパルク「レノール」、同「星たちに」、サン=サーンス「死の舞踏」 出典:YouTube Dukas L’Apprenti sorcier, ‘ (The) Sorcerer’s Apprentice’ トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

アンドレ・プレヴィン ロサンゼルス・フィル 🙄

デュカス 交響詩「魔法使いの弟子」 アンドレ・プレヴィン ロサンゼルス・フィル 1989年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique André Previn Los Angeles Philharmonic Orchestra

プレヴィンさんの演奏は、意外とカッチリしています。テンポよくスタート。先生がお留守なので、弟子は、緊張感なく、まったりした気分なのでしょうか。木管のしっとりした音が、ひょうきんで、コミカルさが、とても面白く描かれています。ミュート付きのトランペットが、弟子のテーマ「た~ら ららら ら~」を奏でます。ここの木管は良いですねえ。いたづら心や、オチャメさが楽しげに演奏されています。箒であるファゴットが動き出すと、始まり始まり。

弦の合いの手と共に、ファゴットが、モソモソと動いている気配を描くところは、おっかなビックリ。パーカッションの華麗な響きが良く聞こえます。この演奏は、縦がしっかりしており、テンポを刻んでいます。プレヴィンさんの演奏としては、ちょっと硬め。意外とカッチリ縦を揃えています。「らっそ そふぁそ らっそ そふぁふぁみみ」というファゴットと、弦のせわしくなってくるフレーズ、ティンパニが絡んでくるところも、フレージングが硬めです。

テンポは遅めだし、大太鼓の音が、やばそう~ 水が溢れかえっているのに切迫感が足らないです。ちょっと控えめにオーバーアクション気味には演奏されていません。弟子が思いあまって、箒を斧でぶつ切りにした場面は、ちょっと聞き逃してしまいそうです。大太鼓の音が重要な効果音なのですが、重心が低く、重くなっているかもしれませんね。困った心情や、焦っている雰囲気とか、魔法使いの先生が帰ってきて、洪水を鎮める呪文の場面など、迫力としては、ちょっとモノ足らないかもしれません。

反面、軽妙にイージーにならないため、しっかりクラシックを演奏しているという堅物さがあります。意外と、立派な演奏になってて、決してノー天気な、屈託のない演奏ではありません。色彩力には、デュトワさんには及ばないと思うし、違うアプローチで勝負しているのかも。ワタシとしては、ロス・フィルだから、もっと華やかにアメリカンに、演奏されると思っていたのですが、意外と低めの重心で、力強い演奏でした。

CDカップリング:ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、ラヴェル ダフニスとクロエ第2組曲、イベール 交響組曲「寄港地」、デュカス 交響詩「魔法使いの弟子」 出典:YouTube Dukas: L’Apprenti sorcier LA Phil Provided to YouTube by Universal Music Group

シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 🥰

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 1987年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Charles Dutoit Orchestre Symphonique de Montreal

デュトワさんの演奏は、理屈抜きでメチャ楽しいエンタテインメント性の高いもの。煌めき感たっぷりで、水があふれかえっているというより、色彩感に呑み込まれそうです。冒頭は、息を潜めたかのように始まります。弟子は家でお留守番、じっとしているらしいのですが、出来心が沸いてきたらしい。

「そーれー みふぁそ~れーみふぁそー」速いテンポでミュート付きのトランペットが、弟子のテーマ「た~ら ららら ら~」を奏でます。楽天家の弟子は、いたづら心から、呪文を唱えているようです。

ティンパニが鳴ったあと、シーン。ん。びくともしない。呪文が効いたとは思えなかったのですが、そのうち、箒であるファゴットが、「そっれ そっれ そっれ・・・」と動き出します。ファゴットである箒が、すぐには、動かないところが面白いですね。この間合いが良く演技派です。その後、箒に命令をして、バケツに水を汲んで運んでこい。と、呪文が効いたことを、楽しんでいる弟子の無邪気な姿が描かれています。

いたづら心満載で、チャメッケたっぷり。水を汲んでいる作業中シーン。「チャッカ チャッカ」と軽快です。そして、鉄琴やトライアングルが鳴ると、水の量がアップして、溢れかえっている感じになります。トライアングル等のパーカッションが色彩的で、キラキラ。すご~く雰囲気が出ています。箒のテーマが金管に変わり、一生懸命箒が仕事をしている様子が描かれていますが、水があふれかえってきたようです。

あわてて~ 止める呪文は、なんだっけ~っ。知らない! 非痛な声に変わります。バンバン・・・ あれまっ あんた~無茶や。箒を斧で、ぶった切ったの? で、しばらく間が開いて、コントラファゴットがうめきます。ファゴットの箒が分裂して、本数が増えたらしい。忠実な箒は、汲みの仕事を続けていきます。ますます増量し、あふれ出している様子が、弦のうねりと金管のひ~っという音で大洪水となり、ついには、シンバルが、バシャーン! あれま。

凄い効果音。ティンパニが叩かれたあと、唸るように「そそ~ み そそ~み そそ~み そそっ・・・」呪文かな? バンっ! 最後、先生の呪文で、洪水は収拾できたようです。猛反省中の弟子が、しょんぼり~している姿が描かれています。で、「れみふぁ そっ!」と、○○だったそうな。というオチがつきます。幕引きの音まで入ってて、とても解りやすいですね。

この楽曲は、子供でも楽しめますし、親が少し言葉を添えてサポートしてあげると、理解が進むように思います。デュトワさんの演奏は、描写力がとても高い演奏だったと思います。

CDカップリング:魔法使いの弟子 デュトワ フレンチ・コンサート シャブリエ「楽しい行進曲」、デュカス 交響詩「魔法使いの弟子」、シャブリエ 狂詩曲「スペイン」、サティ 2つのジムノペディ1番、2番、サン=サーンス バッカナール、ビゼー 小組曲「子供の遊び」、トーマ 歌劇「レーモン」序曲、イベール 喜遊曲6曲 出典:YouTube Dukas: L’Apprenti sorcier モントリオール交響楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

ジョルジュ・プレートル フランス国立管弦楽団 😘

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ジョルジュ・プレートル フランス国立管弦楽団 1987年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Georges Prêtre Orchestre National de France

プレートルさんの演奏は、控えめなお洒落感があり品があります。バソンなのかファゴットなのか、素人では解らないのですが、木管の響きが滋味ながら良い働きをしています。軽やかだけど弦のキレがしっかり感じられます。

CDカップリング:デュカス 魔法使いの弟子、ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、差Sティ(ドビュッシー編曲)ジムノペディ第3番、第1番 サン=サーンス 死の舞踏、ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ、ラ・ヴァルス 1987年録音 

ジェームズ・レヴァイン ベルリン・フィル 😘

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ジェームズ・レヴァイン ベルリン・フィル 1986年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique James Levine Berliner Philharmoniker

レヴァインさんとベルリン・フィルとのコラボで、魔法使いの弟子を聴く。ん? 硬い、カッチリ、格調高く演奏するのだろうか、それとも、アメリカンな雰囲気を持ち込んでくるのか、興味があって拝聴しました。どっちだろうね~
結果は、どっちとも言えず、かな。ドイツ系のオケで、サンサーンスなどのフランス系楽曲を聴くわけで、まっ、こんな感じかな。キッチリ、テンポを刻んでバッチリ縦糸が合っています。(アタリマエ!)

でも、弦のフレーズが軽妙で、パーカッションも入ってくるとスマートなんです。キラキラした感じがして、おおっ、ベルリン・フィルとは思えない軽やかさ。浮遊感もバッチリ。金管よりも、中音域の弦の刻みを前面に出していることで、成功しているみたいですね。オケの強みを活かして演奏しきる。色彩感には、ちょっと乏しいかもしれませんが、やっぱ巧い金管とパーカッション群で、満足しちゃいました。細部に神経が行き届いた、完全を目指したかのような演奏です~っ。手抜きはアリマセン!(アタリマエ!)

CDカップリング:サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」、デュカス 魔法使いの弟子 出典:YouTube Dukas: L’Apprenti sorcier ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group

アルミン・ジョルダン フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 🙂

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 アルミン・ジョルダン フランス放送フィルハーモニー管弦楽団  1984年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Armin Jordan Radio France Nouvel Orchestre Philharmonique

ジョルダンさんの演奏は。弦の繊細な音、木管の優しいフレーズが良く聞き取れます。派手な音響のつくりではないものの、耳を傾けるたくなる魅力的な演奏で、つい引きこまれてしまいます。 「たっら ららら らっら~」という有名なフレーズに行くまでの描き方が、とっても丁寧で、他盤に比べて、ゆったりしています。外向的で派手さに欠けていますが、ドンっとティンパニの響きは重く、聴き応えがあります。

箒のお役目を頂戴しているファゴットは、素っ気なく、ブッフォ ブッフォのように力強くは響いてこないです。ちょっと軽いのかなあ~。そのかわり、弦の響きが繊細で色彩的、爽やかで柔らかいですね。それに、金管のフレーズと弦のフレーズが、綾なす面白さが感じられます。パーカションは、幾分軽めですが、よく分離できているし、大太鼓の迫力もあって、なかなか良いです。テンポは、総じて遅めであるため、切迫感がなく、魔法使いの弟子と言えば、「んチャ んチャ んチャ・・・」とリズムを刻むところが面白い筈ですが、箒が、やっぱり~ モノ足らないです。他盤に比べると地味だし、彩度が低め、柔らかい響きの演奏となっています。

CDカップリング: デュカス 魔法使いの弟子、デュカス 舞踏詩「ラ・ペリ」、デュカス 交響曲ハ長調 魔法使いの弟子のオケはフランス放送フィルですが、その他はスイス・ロマンド管弦楽団 出典:YouTube Dukas L’apprenti sorcier アルミン・ジョルダン – トピック Provided to YouTube by Warner Classics International

ハインツ・レーグナー ベルリン放送交響楽団 🤩

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ハインツ・レーグナー ベルリン放送交響楽団 1977年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Heinz Rögner Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin

レーグナーさんの演奏は、奥行きがあり柔らかな余韻があります。この演奏は、真面目に大人向きという感じがします。子供なんぞ、モッタイナイっ。大人がワクワクする楽曲だ。そう言われているかのよう。それに、多くの楽器が使われていことがわかり、見通しの良さがポイントです。

木管が大活躍する楽曲ですが、もってつけたみたいに箒が動き始めるところとか、テンポを変えることで変化を表現しており、きめの細かい描写となっています。パーカッションが素晴らしい煌めきを放っています。水があふれていく様子は、厳かに、ゆったり~ 大太鼓と低弦の響きが豊かです。焦った感じは、テンポをあげて切迫感を出すのではなく、底からの湧き起こるパワーとなっています。

ティンパニの硬めの響き、トロンボーン、ヤバイっという雰囲気が出ています。先生が呪文を唱えたところで、シーンと静まりかえったところで、思わず吹き出しそうになりました。弟子のばつの悪そうな表情が見えてきそうです。レーグナーさんは、さらっと聴かせて笑いをとるタイプですね。大人向けクラシックです。

CDカップリング:ミヨー バレエ音楽「世界の創造」、エネスコ「ルーマニア狂詩曲第1番」、サン=サーンス「死の舞踏」、ファリャ「火祭りの踊り」 出典:YouTube L’apprenti sorcier (Fantasia)  Rundfunk-Sinfonie-Orchester Berlin – トピック Provided to YouTube by Kontor New Media GmbH

シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団 😘

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団 1957年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Charles Munch Boston Symphony Orchestra

ミンシュさんの演奏は、ちょっと重めですが、活気があります。古い録音ですが、フレーズが短めで拍子の感覚が良いですね。常に、ンジャ ンジャ ンジャ・・・という底辺で鳴っています。いつの間にチェンジが切り替わっているのか、スムーズに乗せられてしまいます。場面の展開がスピーディですし、金管をのばして吹かせてみたり、短めに吹かせたり、あれこれ工夫が見えます。

微妙なニュアンス、ストーリー展開の速さに脱帽です。初期ステレオ盤ですが、年代を感じさせないシャキとした歯切れの良さに驚きました。CDカップリング:フランク交響曲、交響詩「呪われた狩人」、イベール交響組曲「寄港地」
出典:YouTube Dukas Sorcerer’s Apprentice マックス・ホウバート – トピック Provided to YouTube by The state51 Conspiracy

マルタ・アルゲリッチ アレクサンドル・ラビノヴィチ 二台ピアノ編 🤩

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 二台のピアノ四手ピアノ版 マルタ・アルゲリッチ アレクサンドル・ラビノヴィチ 1995年 Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Martha Argerich Alexandre Rabinovitch

不覚にも、2台のピアノのための演奏(四手)あるなんて知らなかった~ いや、CDがあるはず~と、ごそごそとCD棚を探して聴いた演奏で、すごい~ 編曲した人がすごいんだと思うけれど。あの大編成のオケをピアノで弾く。この天才ピアニストお二人は、ぜーったい楽しんで弾いているよねえ。息の合わせ方は大変だと思いますが(特に、ラビノヴィチさん)凡人のワタシの耳には、音が多すぎて、ついていけなーい!

CDカップリング:デュカス「魔法使いの弟子」、R・シュトラウス「家庭交響曲」、ラヴェル ラ・ヴァルス 出典:YouTube L’apprenti sorcier  (Arr. Rabinovitch for 2 Pianos) マルタ・アルゲリッチ – トピック Provided to YouTube by Warner Classics

ユジャ・ワン ピアノ編 😘

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ピアノ版 ユジャ・ワン 2011年
Dukas: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique Yuja Wang

魔法使いの弟子を、おひとりさまピアニストで、魔法使いの弟子? へえ~! スタウ編との表記がありますが、この管弦楽をピアノで、どう表現するのか、特に、あのファゴットの箒が・・・心配しちゃいます。箒と水しぶき、これを同時に表現できるんでしょうか。そして、大洪水になっちゃう場面も・・・

CDカップリング:ラフマニノフ 絵画的練習曲 (音の絵) 第6番と第4番、幻想的小品集 第1番エレジー、絵画的練習曲第5番、D・スカルラッティ ソナタ (K.455)、グルック (スガンバーティ編) 精霊の踊り、アルベニス イベリア第2集 トリアーナ、ビゼー(ホロヴィッツ編)カルメンの主題による変奏曲、リスト編曲 糸を紡ぐグレートヒェン、J. シュトラウス2世(シフラ編)トリッチ・トラッチ・ポルカ、ショパン ワルツ第7番、デュカス (スタウ編)「魔法使いの弟子」、スクリャービン 前奏曲ロ長調、ロ短調、嬰ト短調、練習曲嬰ト短調、詩曲嬰ヘ長調、サン=サーンス ホロヴィッツ編「死の舞踏」 出典:YouTube Dukas: L’apprenti sorcier – Arranged by Victor Staub Yuja Wang Provided to YouTube by Universal Music Group

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」【解説】

デュカスの交響的スケルツォ「魔法使いの弟子」仏語: L’apprenti sorcier, scherzo symphonique は、1897年に作曲されています。ストーリーがあり、魔法使いが若い見習いに雑用を言い残し、自分の工房を旅立つところから物語が始まります。

魔法使いの弟子は、命じられた水汲みの仕事に飽きて、箒に、魔法をかけて、自分の仕事の身代わりをさせますが、魔法が未熟だっため、床一面は水浸しとなってしまいます。止めさせる呪文がわからなかったので、箒を止められなかったのです。仕方なく、弟子は、箒を粉々にしてしまったのですが、箒の破片が、新たな箒となって、水汲みを続け、水で溢れ返ってしまうということに。洪水のような勢いに、手のつけようがなったところに、お師匠さんの魔法使いが帰宅して、ようやく終息できました~。というものです。

1940年のウォルト・ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」に、デュカスの魔法使いの弟子が使われ、ミッキーマウスが「弟子」役で登場したことにより知名度があがったそううです。曲自体は、Wikipediaによると、ベルリオーズ、ワーグナーの流れを汲む華麗な管弦楽法、ベートーヴェンやブラームス、恩師フランクに影響された堅固な楽曲構成、ドビュッシーに明らかに触発された全音音階の多用など、伝統的な要素とモダンな要素があいまって、魅力的な音響となっているとのことでした。

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」【ディスク情報】

1957年 ミュンシュ ボストン交響楽団 R 
1977年 レーグナー ベルリン放送交響楽団 BERLIN 
1984年 アルミン・ジョルダン フランス放送フィル E 
1986年 レヴァイン ベルリン・フィル G
1987年 ジョルジュ・プレートル フランス国立管弦楽団 EMI
1987年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec 
1989年 プレヴィン ロサンゼルス・フィル Ph 
1994年 プラッソン トゥールーズ・キャピトル管弦楽団 EMI
2015年 ケント・ナガノ モントリオール交響楽団 Dec
四手ピアノ編 1995年 アルゲリッチ ラビノヴィチ TELDEC
ピアノ編 2011年 ユジャ・ワン G

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