アレンスキー:ピアノ協奏曲ヘ短調【聴いてみよう】Arensky: Piano Concerto in F Minor, Op. 2

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アレンスキー:ピアノ協奏曲ヘ短調【名盤・おすすめ】

ドミートリー・ヤブロンスキー シチェルバコフ ロシア・フィル 😘

アレンスキー:ピアノ協奏曲ヘ短調 ドミートリー・ヤブロンスキー シチェルバコフ ロシア・フィル 2008年
Arensky: Piano Concerto in F Minor, Op. 2 Dmitry Yablonsky Konstantin Scherbakov Russian Philharmonic Orchestra

ご大層に悲劇の幕開けです~という風に、バンッ!と始まります。しかし、すぐにピアノの甘いフレーズが登場し、クラリネットなど木管の彩りも明るく、たっぷり歌謡風フレーズが詰まっています。とても聴きやすい曲です。少し冗長的ではあるのはご愛敬。「みぃ~そぉ~ら どぉ~しぃ らぁ~みっ らぁ~そぉ~ら しぃ~らぁ~・・・」と歌うフレーズを、何度となく使いまわす手法です。とても大らか。

ワタシ的には、短い合いの手を入れる木管の使い方は、チャイコフスキーの影響が色濃いかなと思います。ピアノ部分は、ショパン風かしら。のどかで甘くて、よろしいかと。主題がシンプルで退屈しちゃいますが、作品2ですからね。オケには、もう少し活躍する場を書いてあげて欲しかったかな。厚めに旋律的に書いてもらえたらよかったのにと、素人のワタシが偉そうに言っております。

総体的に同じ色調で、大きな展開は見せません。なので、ちょっぴり飽きちゃうかも。せっかく良い主題なのに多用しすぎなのかも。CDカップリング:アレンスキー ピアノ協奏曲(作品2)、2つのロシア民謡によるリャビーニンの主題による幻想曲(作品48)ピアノ:コンスタンティン・シェルバコフ、スヴォロフの思い出に、交響的スケルツォ 2008年録音 出典:YouTube Arensky Piano Concerto in F Minor, Op. 2 Konstantin Scherbakov Provided to YouTube by NAXOS of America

リチャード・アルストン ポール・フリーマン チェコナショナル交響楽団 😉

アレンスキー:ピアノ協奏曲ヘ短調 リチャード・アルストン ポール・フリーマン チェコナショナル交響楽団 1996年 Arensky: Piano Concerto in F Minor, Op. 2 Richard Alston Paul Freeman Czech National Symphony Orchestra

CDカップリング:アレンスキー ピアノ協奏曲ヘ短調、2つのロシア民謡によるリャビニン幻想曲、スヴォロフの思い出に、交響的スケルツォ 出典:YouTube Piano Concerto in F Minor, Op. 2 Richard Alston – トピック Provided to YouTube by NAXOS of America 

アレンスキー:ピアノ協奏曲 ヘ短調【解説】

アレンスキーのピアノ協奏曲 ヘ短調 作品2は、アントン・アレンスキーが、1882年に作曲しています。9歳で既に作曲を行っていた彼は、1879年、サンクトペテルブルク音楽院在学中に、ピアノ協奏曲を作曲したそうです。後に、モスクワ音楽院で対位法と和声学の教授になり、ラフマニノフ、スクリャービン、グレチャニノフらを育て、チャイコフスキーの知遇を得て、教職の傍ら作曲にも励んだそうです。その曲には、ショパン、チャイコフスキー、メンデルスゾーンを想起させる旋律線、リストを思わせるヴィルトゥオーゾ風のピアノ書法など、先人の影響が垣間見えるとのことです。

第1楽章 ヘ短調 4/4拍子 ソナタ形式 威圧的な管弦楽とピアノ独奏の序奏に始まり、ピアノが奏でる第1主題に移行する。ピアノパートには即興的なパッセージが幾度も挿入されている。経過句を挟み、第2主題を変イ長調で出す。短いカデンツァを挟んで、堂々と第2主題が奏される。簡潔な展開部を経て再現部となり、第1主題はヘ短調、第2主題はヘ長調で、コーダとなり楽章を閉じるもの。

第2楽章 変ニ長調 3/4拍子 変ロ短調の陰鬱な開始主題から、変ニ長調の夢想的な主題に至る。途中、冒頭のフレーズを回想して。劇的に盛り上がり、クライマックスを築きます。ピアノは装飾的な音形を弾いた後、夢想的なムードに戻り、冒頭の旋律のこだまを聞きつつ、穏やかに楽章を終えるものです。

第3楽章 スケルツォ・フィナーレ (アレグロ・モルト) ヘ短調 5/4拍子 5/4拍子という珍しい拍子で書かれた終楽章が、全曲中で最も挑戦的、オーケストラが主要モチーフを奏でる。途中、ヘ長調で民族舞曲を思わせる主題があり、これと冒頭のモチーフに基づく楽想が交代しながら進行します。最後はヘ長調で全曲を閉じるもの。全部で約25分の楽曲です。

アレンスキー:ピアノ協奏曲ヘ短調【ディスク情報】

2008年 シチェルバコフ ヤブロンスキー ロシア・フィル NAXOS
1996年 リチャード・アルストン ポール・フリーマン チェコナショナル響 Centaur 

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