シューマン:ピアノ五重奏曲【YouTube】
シューマン:ピアノ五重奏曲 2023年7月15日 アルゲリッチ音楽祭(アルゼンチン コロン劇場)における演奏です。44分43秒の動画です。一応、念のために申し上げると~ アルゲリッチさんは1941年生まれです。
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich ヴァイオリン:フレディ・ヴァレーラ・モンテーロ Freddy Varela Montero ヴァイオリン:タチアナ・グラヴァ Tatiana Glava ヴィオラ:フェルナンド・ロハス・ウェスペ Fernando Rojas Huespe チェロ:スタニミール・トドロフ Stanimir Todorov 出典:YouTube Martha Argerich – Schumann Piano Quintet in E Flat Major, Op.44 (2023) (Live At Teatro Colón)
Martha Argerich Fans
シューマン:ピアノ五重奏曲【名盤・おすすめ】
トリオ・ヴァンダラー、カトリーヌ・モンティエ、クリストフ・ゴーデ 😘
シューマン:ピアノ五重奏曲 トリオ・ヴァンダラー 2020年 ヴァイオリン:カトリーヌ・モンティエ
ヴィオラ:クリストフ・ゴーゲ Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Catherine Montier Christophe Gaugué Trio Wanderer
トリオ・ヴァンダラーさんの演奏は、抜群の安定感があります。三重奏(ピアノトリオ)は、ずっとボザール・トリオさんの演奏を聴いてきましたが、ワタシとしては、すっかりヴァンダラーさんに置き換わった感があります。シューマンのピアノ五重奏については、ヴァイオリン、ヴィオラに応援に来ていただいてますが、ピアノ三重奏、四重奏の延長として聴くことができます。シューマンにおける憂い、躁鬱的なところも、幾分メリハリをつけて演奏されています。ソリストたちが集まって喧々ガクガクの演奏も良いですが、常設のトリオとして活動しておられる演奏を拝聴すると、やっぱり人肌の暖かさや、まとまりの良さを感じますね。
CDカップリング:シューマン ピアノ四重奏曲、五重奏曲、ピアノ三重奏曲第1番、第2番、第3番、幻想小曲集 2020年録音 出典:YouTube Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44
Trio Wanderer – トピック Provided to YouTube by harmonia mundi
アレクサンドル・メルニコフ エルサレム四重奏団 🥰
シューマン:ピアノ五重奏曲 ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ エルサレム四重奏団 2011年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Catherine Montier Christophe Gaugué Trio Wanderer
メルニコフさんのピアノは、1875年製のベーゼンドルファーを使用されています。これがウリです。エルサレム四重奏団は、すばっしこい演奏で、テンポ良く軽やかに進みます。草書体的な演奏ですが、ピアノの優しい音なので、キツく感じることはないです。繊細で、柔らかな旋律を描き、ソフトフォーカス気味の録音ともあいまって、かなり優しい音で演奏されています。エルサレム四重奏団は、歯切れの良さがあり、澄んだ音でエネルギッシュに繰り出してきます。優しいピアノの音との対比が、妙にはまっています。
CDカップリング:シューマン ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲 2011年録音 出典:YouTube:Piano Quintet in E Flat Major, Op.44 アレクサンドル・メルニコフ – トピック Provided to YouTube by harmonia mundi
クレール=マリ・ル・ゲ マンデルリング四重奏団 😊
シューマン:ピアノ五重奏曲 ピアノ:クレール=マリ・ル・ゲ マンデルリング四重奏団 2009年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Claire-Marie Le Guay Mandelring Quartett
4分59秒の動画です。第3楽章の演奏です。プライベート時間の映像を拝見しながら、音楽を拝聴するのって、良いですね。いつもならCDを動画で聴くというスタイルで、ラジオ感覚なのですが、秋空のような夕焼けシーンでのシューマン。ともて気持ち良く音楽を楽しむことができました。思考が開放されて、いつものスケールの練習のような第3楽章を、新鮮に聴くことができます。こういう映像を見ながら、音楽を聴くスタイルも良いですね。出典:YouTube R. Schumann: Piano Quartet & Piano Quintet – Mandelring Quartett | Claire-Marie Le Guay
audite classical
マルク=アンドレ・アムラン タカーチ四重奏団 😣
シューマン:ピアノ五重奏曲 ピアノ:マルク=アンドレ・アムラン タカーチ四重奏団 2009年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Marc-André Hamelin Takács Quartet
第2楽章の神妙で、しんみりと朴訥とした語り口に驚き、また、他楽章の威勢の良さに驚きという演奏です。タカーチ四重奏団のカッチリした語り口で、厳格でリズミカルなのは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲にて聞き及んでいますが、シューマンだと、どうなるのかな~っと、このアムランさんとのコラボを楽しみに聴きました。このコラボは、ヴィルトゥオーソで有名だけど、幾分控えめに、また甘さも控えめにした険しい表情のシューマンだと思います。カッチリ、ホント、一音の語尾も揺るがないカッチリさ。で、現代的でクール、スレンダーな演奏です。ある意味、新鮮には感じますが、うーん、甘くないっ! ほのかに暗く、ほのかに甘さが感じられないと~ やっぱり、シューマンを聴く意味合いが薄れちゃう気がします。これは塩対応でしょ、ワタシには厳しーっ。
CDカップリング:シューマン 弦楽四重奏曲第3番、ピアノ五重奏曲 2009年録音 出典:YouTube Schumann: Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44 マルカンドレ・アムラン – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
アルゲリッチ 2002年ライブ 🤣
シューマン:ピアノ五重奏曲 マルタ・アルゲリッチ、ルノー・カピュソンほか 2002年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich ヴァイオリン:ドーラ・シュヴァルツベルク Dora Schwarzberg
ヴァイオリン:ルノー・カピュソン Renaud Capuçon チェロ:マルク・ドロビンスキー Mark Drobinsky
ヴィオラ:ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルグ Nora Romanoff-Schwarzberg
2002年「ルガーノ・フェステイヴァル」におけるライブ録音です。アルゲリッチさんのピアノが、前のめりで、火がついたら手が付けられない状態で、回転度数の速いこと。もはや爆演という状態ですが、みんなついて行くところがスゴイです。超快速で眼を丸くしている間に終わってしまいます。アルゲリッチさんは、既に還暦を過ぎていると思うんだけど、年齢を重ねるごとにスケールアップ。あっぱれ~! 出典:YouTube Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44 (Live) マルタ・アルゲリッチ – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
アルゲリッチ 1994年ライブ 😂
シューマン:ピアノ五重奏曲 マルタ・アルゲリッチ、ミッシャ・マイスキー、今井信子ほか 1994年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich ヴァイオリン:ドーラ・シュヴァルツベルク Dora Schwarzberg
ヴァイオリン:ルチア・ホール Lucy Hall チェロ:ミッシャ・マイスキー Mischa Maisky ヴィオラ:今井信子 Nobuko Imai
オランダの古都ナイメーヘンにおけるシューマン・プログラム ライブ録音です。アルゲリッチさんのピアノが果敢に攻めまくります。自由奔放で、良いも悪いもなし。でも、2002年ライブの方がもっと白熱しています。うっそー。
出典:YouTube Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44: I. Allegro brillante マルタ・アルゲリッチ – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
メナヘム・プレスラー エマーソン弦楽四重奏団 😘
シューマン:ピアノ五重奏曲 メナヘム・プレスラー エマーソン弦楽四重奏団 1993年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Menahem Pressler Emerson String Quartet
エマーソン弦楽四重奏団の演奏は、まあ、元気でバリバリ。プレスラーさんがついていけるのか、ちょっと心配しちゃうほどでしたが。大丈夫っ! カシャカシャ~ 可愛く歌ってくれています。出典:YouTube Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 メナヘム・プレスラー – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
フィリップ・アントルモン アルバン・ベルク四重奏団 🥰
シューマン:ピアノ五重奏曲 フィリップ・アントルモン アルバン・ベルク四重奏団 1985年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Philippe Entremont Alban Berg Quartett
アントルモンとアルバンベルク四重奏団の演奏は、意外とテンポはゆっくり、のびのびと演奏されています。もっとガッシガシの尖ったボーイングで奏でられているのかと思ったのですが、意外です。第1楽章は、ピアノと弦が一斉に力強く奏でています。主題は、素朴なフレーズですが、付点のリズムがついてて楽しいものです。チェロの柔らかく渋い音が良いですね。ピアノもチャーミングで、表情が豊かで ロマンティックです。
主題が、シツコイぐらいに登場して繰り返しますが、「そぉ~そ」と1オクターブ飛んでいるのが開放的です。明るい主題のあとに、すぅ~っと暗くなります。あるとき~ ないとき~の蓬莱の551のCMみたいに、明るいとき~ 暗いとき~を飽きることなく繰り返します。また、ピアノが無いとアカン人みたいですね。この楽曲だけを聴くと、ソウ・ウツを繰り返す人なんだろうかと、思っちゃいますね。
アルバン・ベルク盤は、とっても清々しい。それぞれの楽章のイメージを、くっきり描き分けてて、爽やかな柑橘系の香りがするほど、瑞々しさもあって、とても聴き応えがある。ライブ盤なので、最後に大きな拍手が入っているんだけど、もちろん、ワタシも拍手~ぅ。とっても楽しい演奏でした。曲の最後に拍手が入ります。
CDカップリング:ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲 ピアノ:ルドルフ・ブッフヒンダー 1993年、シューマン ピアノ五重奏曲集 ピアノ:フィリップ・アントルモン 1985年録音 出典:YouTube Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44 (Live at Carnegie Hall, 1985) アルバン・ベルク弦楽四重奏団 – トピック Provided to YouTube by Warner Classics
ペーター・レーゼル ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 😘
シューマン:ピアノ五重奏曲 ペーター・レーゼル ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 1983年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Peter Rösel Gewandhaus-Quartett
レーゼルさんとゲヴァントハウス弦四の演奏は、穏やかで、しっとり端正に歌いあげていくもので、とても心地良いものです。ピアノを主体にシックな音に包まれます。チェロは、少し枯れ気味ですが、クララとの結婚生活がスタートしたというよりも、孫がいるような家庭的な雰囲気です。ワタシ的には、もう少し艶っぽく、甘く奏でていただく方が好きなんですけど、かなり落ち着いていますね。
音の手触り感としては、オーガニックコットンという感じで、ほんわか自然感覚です。ピアノも弦も木質的で、よく似た雰囲気で調和しています。ちょっとこもった印象も受けますが、ピアニストの個性が、露骨に反映されてたり、ひどい時には、ピアノが主人公のように聞こえる演奏もあります。でも、このレーゼルさんは控えめです。これも個性だと思います。第4楽章に至るまで、段々と楽しくなって、じわじわ~っと感じられます。年輪を重ねた夫婦のように、耳を傾ければ傾けるほど、聴き手にも暖かさが伝わり、自然と微笑みが出てくるかのような、そんな演奏です。
CDカップリング:シューマン ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲 出典:YouTube Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 – トピック Provided to YouTube by Kontor New Media GmbH
ボザール・トリオ、ドルフ・ベテルハイム、サミュエル・ローズ 😘
シューマン:ピアノ五重奏曲 ボザール・トリオ、ドルフ・ベテルハイム、サミュエル・ローズ 1975年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Beaux Arts Trio ヴァイオリン:Dolf Bettelheim ヴィオラ:Samuel Rhodes
柔らかい音で、ツンツン鳴らないところが好きです。特に、第3楽章は、いきなりスケールの練習曲が始まります。ん~ なに、これ。超シンプルなフレーズですが、聴き応えがあります。ボザールトリオさんの楽しさも、ピアノにありますね。ピアノの打楽器としての効果なのか、弦だけでは得られない重みのある音、音階のイチバン最後の音が、瞬発的に爆発するような和音となっているところがアクセントになっています。
最後の和音の残響が、耳に残っている間に、次の和音が来るので繋がります。スケールの楽しさと和音の響きが、相乗効果を生んで楽しい演奏になっていますね。舞曲風に変わっていくところも面白い。渋いながらも愉悦性の高い演奏だと思いました。出典:YouTube Schumann: Piano Quintet in E-Flat Major, Op. 44 ボザール・トリオ – トピック Provided to YouTube by Universal Music Group
アルゲリッチ 1973年ライブ 😅
シューマン:ピアノ五重奏曲
アルゲリッチ アッカルド、カンギーサーほか 1973年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich
ヴァイオリン:サルヴァトーレ・アッカルド Salvatore Accardo
ヴァイオリン:フェリス・クザーノ Felice Cusano
ヴィオラ:ディーノ・アショッラ Dino Asciolla
チェロ:クラウス・カンギーサー Claus Kanngiesser
★ YouTubeにおける動画の掲載はないようでした。さすがにないか~ 残念。
1973年のアルゲリッチさんの演奏は、ナポリ国際音楽祭でのライブ盤です。アルゲリッチさんが参加しているシューマンのピアノ五重奏は、1973年11月20日~30日のナポリ国際音楽祭でのライブです。後年、1994年のライブ盤、2002年のライブ盤がありますが、アルゲリッチさんは、シューマンのピアノ五重奏曲が好きなのか、ことあるごとに、シューマン室内楽リサイタルなどに、友人たちと参加して演奏しています。ライブならではの熱気が、年代ごとにスケールアップしていきます。この1973年は、そこそこ~で、まだ燃えたぎるような演奏には、なっていないのですが、すでに萌芽しています。聴き比べがしやすいように、まとめて掲載しました。
1973年の演奏は、第1楽章は、悲しみが含まれ湿気た感じのチェロの音質が気になります。第2楽章は、鬱々とした乾いた断片的なフレージングで始まります。第3楽章は、速い~! ピアノのタッチが主導権を握っており、合いの手を弦の音で響かせます。第4楽章も一気に走り出し、メランコリックな雰囲気がたっぷり。典型的な躁鬱を繰り返しているようにも感じられます。弦が乾きつつも熱くたぎって、むしろ、ピアノの可愛い音に救われた感がする。えっ アッカルドさんが燃えた?! まっ、そんな感じです。1973年ライブなので、1941年生まれのアッカルドさん、アルゲリッチさんは32歳頃の演奏で、熱が籠もっているシューマンでした。大きな拍手も収録されていました。
レナード・バーンスタイン ジュリアード弦楽四重奏団 🙂
シューマン:ピアノ五重奏曲 レナード・バーンスタイン ジュリアード弦楽四重奏団 1965年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 ジュリアード弦楽四重奏団 Juilliard String Quarte
ピアノ: レナード・バーンスタイン Leonard Bernstein
★ YouTubeは、1965年録音の演奏です。
ジュリアード弦楽四重奏団とピアニストとしてバーンスタインさんが登場します。ワタシが所有しているCDは、アメリカ合衆国の議会図書館ライヴ・シリーズ第5弾として発売されていたものです。レナード・バーンスタイン事務所の許諾を得て、リリースが実現したのだそうです。録音状態は、お世辞にも良いとは言い難いけれど、まあ、こういう演奏が行われていたってことでご紹介します。
1965年にも、同じメンバーでソニー(コロンビア)に録音しています。YouTubeで聴ける演奏です。当時のジュリアード弦楽四重奏団のメンバーは、ヴァイオリン: ロバート・マン ヴァイオリン: イシドア・コーエン ヴィオラ: ラファエル・ヒリヤー チェロ:クラウス・アダム 録音は1963年4月19日 合衆国議会図書館です。録音自体は、まあ、ホントお世辞にもよろしくないので~ いくらファンだと言っても、ちょっとお薦めできませんが、図書館の役割として、後世に残そうかと考えたレコード時代の保存方法のかもしれません。演奏を記録するレコードです。
CDカップリング:シューマン ピアノ五重奏曲(作品44)1963年、弦楽四重奏曲(作品41)1966年、弦楽四重奏曲第2番(作品41-2)1966年、弦楽四重奏曲第3番(作品41-3)1967年、
イエルク・デームス バリリ弦楽四重奏団 😊
シューマン:ピアノ五重奏曲 イエルク・デームス バリリ弦楽四重奏団 1956年
Schumann: Piano Quintet in E flat, Op. 44 Jörg Demus Barylli Quartet
★ シューマンのピアノ五重奏曲を、一括して通して聴くことができます。なお、この動画には、シューベルト ピアノ五重奏曲「鱒」1958年録音、ピアノ四重奏曲1956年録音の三曲が収録されています。全部を通して聴くと約1時間30分の動画になっています。
シューマンのピアノ五重奏曲は、名盤と言えば、ゼッタイ、バリリ弦楽四重奏団っ! と、みなさん口を揃えておっしゃる(ブログ、Webなどのコメント、HMV、タワー、Amazonでもまだ売っている)ので、サブスクを利用して拝聴しました。
CDを購入(収集)していた頃は、音響の良いシンフォニーを聴くことが優先していました。そこまで室内楽曲を聴いていたわけでもないし、1956年録音のCDを、わざわざ購入して聴く気にはならなかったです。ああ~ もっと早くにサブスクというシステムがあれば、散財しなかったのに~っとも思いますが、あれこれ迷い、考え、情報を集めて、厳選して、お金を払って買う喜びは、なにものにもかえがたい喜びでもありました。で、もちろん、この時代はステレオ録音ではありませんが、しっとりとした名演です。確かに~ 慈愛にみちた豊かな演奏。
最近の演奏は、古楽器を使用したり、年代もののピアノを使用しての演奏もありますが、バリリさんの演奏は、ゆったり心に沁みるような芳醇で、心が豊かに満ちあふれるような演奏です。余裕もあるし、優美さという点では、どうも今の時代には、ちょっと感じない別格の風合いです。とても有り難く拝聴しました。確かに、みなさんがおっしゃる評価どおり。古風と言えば古風な演奏ですが、ここまで遡って聴けるのも、クラシック音楽ならではの良さ。長く愛していきたい演奏です。出典:YouTube Schubert & Schumann – Piano Quintets, Barylli Quartet classic channel N
シューマン:ピアノ五重奏曲【解説】
シューマンのピアノ五重奏曲(変ホ長調 作品44)は、1842年に作曲されています。ピアノと弦楽四重奏(2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)のために書かれており、1842年、わずか数週間のうちに作曲されたとのことです。シューマンは1810年生まれなので32歳頃の作品で、結婚二年目ぐらいでしょうか。シアワセに満ちていたようで、仕事もはかどり、同じ時期に、いっきに三曲の弦楽四重奏曲とピアノ五重奏、ピアノ四重奏曲を作っています。
ピアノ五重奏曲は、次の四つの楽章で構成されています。
第1楽章 変ホ長調 2/2拍子 ソナタ形式 力強く輝かしい第1主題と、柔らかく優雅な第2主題があります。
第2楽章 ハ短調 2/2拍子 葬送行進曲風の楽章です。
第3楽章 変ホ長調 6/8拍子 二つのトリオがあります。第1トリオは、第1楽章の第2主題と関連します。
第4楽章 変ホ長調 2/2拍子 自由なソナタ形式 結尾において、終楽章の主題と第1楽章の主題が、二重フーガとして、組み合わされています。このピアノ五重奏曲は、シューマンの室内楽曲のなかで、とても人気の高い親しみやすい楽曲です。
シューマン:ピアノ五重奏曲【ディスク情報】
1963年 バーンスタイン ジュリアード弦楽四重奏団 Doremi Records
1973年 アルゲリッチ、アッカルドほか De(PDU)
1975年 ボザール・トリオ、ドルフ・ベテルハイム(Vn)、サミュエル・ローズ(Va)Ph
1983年 ペーター・レーゼル ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 DS
1985年 アントルモン アルバン・ベルク弦楽四重奏団 EMI
1993年 メナヘム・プレスラー エマーソン弦楽四重奏団 G
1994年 マルタ・アルゲリッチ、ミッシャ・マイスキー、今井信子ほか EMI
2002年 マルタ・アルゲリッチ、ルノー・カピュソンほか EMI
2009年 マルク=アンドレ・アムラン タカーチ四重奏団 HYPERION
2009年 クレール=マリ・ル・ゲ マンデルリング四重奏団 AUDITE
2011年 メルニコフ エルサレム四重奏団 HM
2020年 トリオ・ヴァンダラー カトリーヌ・モンティエ、クリストフ・ゴーデ HM
2021年 メルニコフ ファウストほか HM
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